3 キモイと芸術的は紙一重?いえ、時代の差でしょうw
4歳
この年の冬、初めて雪を見た。
「今年は珍しい。お前たちは雪を見るのは初めてだな」と父と母にだっこされ、俺ら4人は外にでた。
外に出ると父母は俺達を下に降ろした。
開放された俺達がやることは、、、、
当然雪合戦である!
手袋もないけど、子供だから結構構わないでやる。
そのうちエキサイトして魔法を使いあって、がんがんやる!
もうブルドーザーみたいに雪山にして移動させてそのままぶち当てたり、、敵もサルもの、うっきっき!、その雪山に穴をあけそっから魔法を使い雪で作った剣をもって殴り込んできた。
雪で作ったゴーレムで対応!!
そっから、
もうどれだけ雪ゴーレム作れるか?の競い合いに移行。
前庭は、あれだ、前世の、中国のなんとか窟みたいに兵隊人形みたいなゴーレムに埋め尽くされた。
はっ!!!(父母、メイド) 玄関前に居た大人達に意識が戻ったようだ。
・・・・・
「おや?雪がふったようだな昨晩は」父
「ええ、そのようですね?」母
「お館様、奥様、寒いので中でお茶を用意いたします」メイドA
「おう、もう中にはいったほうがいいな」
「ええ、そうですわね・・・
・・・・
・・・
・・
・
「「って、っちがぁあーーーーーうっつ!!!!」」父母
で、
再度目の前の光景を目にし、、
「っ・・・・つ!!」言葉が出ない。何を言って良いのやら、、父
「夢?昨日寝足りなかったのかしら?」母
「は?わたくしめには何も見えませんが、、、、」メイドA
再度逃避!!この時代から現実逃避があったのか!!
打つ手なし!!
父母、メイドAはそそくさと邸に入っていった。
ーー
そろそろ飽きてきた俺達。
「おーい、、飽きてきたんで、、城でも作らないかー?」俺
「あー、いーなーでっけーの作ろうぜ?」2
「五稜郭がいいかな?」3
「しちめんどくせー、ドリャキュラ城みたいの作ろーぜ?」4
かむなよ?
実際はもっと舌が回らずの幼児言葉であるのだが、わかりやすいように大人風にアレンジしてあります。
「んじゃ、雪ゴーレムに作らせよーよ」2
「ああ、いい練習になるよなー」俺
「んじゃ、各自勝手にいろいろ合作な!!」4
五稜郭いくぜ?と密かに3
和洋折衷?っていうの?こーゆーのも??
五稜郭と江戸城みたいな和式城と洋式城とを混ぜ合わせたらこーなるのかな?
っていう中で、もっとも出来の悪い見本になりそうな、、得体の知れない城みたいな何か、ができていた。
勿論最後に表面温度を下げて固めた。
雪ゴーレム達は、各自、出入り口両脇、ベランダ両脇など、表から見える各所に誇らしげに立っていた。
「「「「うむ!ヨシ!!」」」」
さぶくなってきたな。
家にはいろーぜ?
邸って言えよ、カッコイイだろ?
邸にはいろーぜ?
なんか俺らが”邸”に似合わねーな?
「「「「あっはっはっはっは!!!」」」」・・・しゅん、、、
とぼとぼ邸に戻る幼児4人。枯れ果てたおっさんみたいな後ろ姿をさらして、、、
(いや、見た目は貴族の子みたいに見えるんだから、いーのに、、)と、どっかから見ている女神予定の天使。
ーーーー
温かいミルクが用意されていた。
柔らかいバターケーキも。
俺らはちゃんとフォークを使い食う。
でも手があまり思ったように動かないんだよね幼児って。
なぜか父も母も、外については言及しない。
先程、俺達が入ってきた時、窓から外を見ていたのだが、、よほどきしょい城だからだろうか?
(だよなぁ?きもいよなアレ)
(そうか?芸術的だと思うぞ?)
(アレじゃね?先進すぎて、まだこの時代の人々には受け入れられないんじゃないかな?)
(((それだ!!!)))
翌朝、
城もゴーレム達も溶けて無くなっていた。夜半に雨が降ったようだ。この地にはあまり雪が降らない、昨日は珍しいくらいだったのだろう。
降雪の翌日の今日は晴天だ。
「ふう、やはり夢だったか、、」窓から外を見ている父
「そのようですね、、安心しました」母も横に寄って庭を見はじめた。
「お?同じ夢を見ていたようだな」
「そのようですね」
はははははははは!!
おほほほほほほほほ!!
朝食時の父と母の会話である。
(あれ?もしかしたら、、まずかったか?)
(うーん、、でも皆魔法使えるんだろう?)
(でも、日常に使う程度しか見たこと無いよな?)
(日常にデカイ魔法使わないし?)
・・・・
一応デカイ魔法は人前では控えよう、ということになった。それがマナーなんじゃないかな?と俺達はそう思った。
「でかい魔法はうんこするのと一緒!ひとに見えないように!!」
と。
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