40話 ゼノリカの『層の厚さ』は世界一ィイイイ!
40話 ゼノリカの『層の厚さ』は世界一ィイイイ!
「『愚連E級武士』が……確か……10万は行っていなかったと思うが……ここに関しては詳しい数字は知らん。頻繁に、やめたり、入ってきたりするからな」
「てことは……『あんたと同じ』か『それ以上の強者』が……最低でも、1万5000人ぐらいは、この世界に存在するってことか?」
「まあ、そうだな。第二アルファに限定すれば、2000~3000ぐらいだと思うが。『正式にゼノリカの支配下にある第二~第九アルファ全体』を見渡せば、俺より強いヤツは、1万5000人以上いる」
第二~第九アルファ全体の人口は、およそ1000億。
1000億の中の、上から1万5千番目は、
あえて言うまでもなく、エゲつないほどの上位。
『1000万人に一人』級の大天才。
最下級のE級武士であったとしても、
割合で言えば『100万人一人』の圧倒的逸材。
実際のところ、愚連に入るためには、
『ハ〇ター試験と同等かそれ以上の厳しい試験』に合格する必要があり、
合格できれば、地元の国家周辺では大々的にニュースになるレベル。
もし、愚連の上位組織である『楽連』に昇格できようものなら、
大陸単位の『祭り』や『パレード』が開催されるレベル。
「ちなみに『俺を殺せるかどうか』という点だけを見て『数を数える』なら、もっと、もっと、たくさんいるぞ。『百済』の下部組織には、俺ぐらいなら『苦も無く殺せるやつ』が山ほどいる」
『マフィア』『暗殺者』『奇術師』『殺人鬼』『シノビ』『怪盗』『闇魔導士』『ネクロマンサー』などといった、いわゆる『裏稼業』の、『頭領』格や『ボス』格といった、スペシャリスト中のスペシャリスト『100人』で構成された組織。
百済に属する100人それぞれが、格式高い『闇組織』のトップであり、
その『格式高い闇組織に所属しているメンバー』は、全員、例外なく、
第二~第九アルファの中でも指折りのスペシャリストばかり。
ハンパではない闇人形の巣窟。
それが、ゼノリカの天下、百済。
単純な『体力指数』で言えば、『楽連』の方が、間違いなく上だが、
『なんでもありのルール』で殺し合った場合、百済の方が勝率は遥かに高い。
「だから……結局のところ、『俺より上』のバケモノは、全部で『3万人』ぐらいいるかな……俺は、搦め手を使われるが苦手なんだ。まあ、正面からの殴り合いが特別得意というわけでもないがな。体力にはそこそこ自信があるが、『戦闘センス』という点で言えば、俺より上にいるやつはゴマンといる。ここは、そういう世界だ」
「…………はぁ……はぁ……」
ついに、息が切れてきたセン
顔色も青くなってきている。
『魔法の影響で疲れてきた』というのが、もちろん、最大の理由だが、
しかし、Cマッチョの話にクラクラと眩暈(めまい)がしていきた、というのも、
現状、肩で息をしている大きな要因の一つ。
なんというか、もう、すでに、虫の息といった様子。
「顔色が悪いが、大丈夫か? 体を壊す前に棄権した方がいいと思うぞ」
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