第67話 寒いさむい洞窟大作戦

 夏休みももうそろそろ終わるころ、おとぎの世界にいたつぼみたちは暗闇くらやみ洞窟どうくつにいた。

「ここは足元が危険だわ」

「気を付けて!」

慎重しんちょうに探索するつぼみたち。すると、

「なんだか、寒い…」

こごえるほどだわ」

突然とつぜんの冷気がつぼみたちをおそう。その影響で、コウモリも洞窟の出口に向かっていった。

「見えた!」

「あそこ!」

それでも、つぼみたちは一生懸命歩き続け、おくにあるいずみへとたどり着いた。

「寒さの原因はこれだったのか!」

 すると、凍り付いた泉の向こうから、雪男が現れた。

「雪男は、ヒマラヤ山脈さんみゃくのイエティ、ロッキー山脈のビッグフットなどを指すことが多い。日本国内では中国山地のヒバゴンも雪男とされる。なお、雪男と訳されるが、本来性別は限定されていない。また雪女は全く別物である。中国では野人と呼ばれる。それぞれの雪男の共通点として、人里ひとざとはな(はな)れた山奥に住む、全身毛むくじゃら、直立二足歩行するという特徴とくちょうが挙げられる。体色については、白、茶色、灰色など諸説あり、共通認識とはなっていない。目撃もくげき証言しょうげんはあるが、ヒグマやハイイログマなどと間違まちがいも多いとされている。それ以外の説としては、毛皮を着た猟師りょうし猿人えんじん、ギガントピテクスの生き残り、未発見の生物などがげられる。ゴリラがヨーロッパでは十九世紀末まで架空かくうの生物だと思われていたという例もあるため、雪男についても実在を強く信じる人間は少なからずいる。シェルパは雪男のことを見たものは病気で寝込んでしまうイエティという死神としておそれてきた一方、ヒマラヤ地域のシェルパが、ヒグマをイエティと認知していたことが判明している。ブータンで雪男を指すとされたメギュ、チベットでのテもヒグマを指す名称だった」

「さあ、変身よ」

「うん」

つぼみたちはドールプリンセスに変身する。

「プリンセス・ロイヤル・ドレスアップ!」

にじいろの光がカレンを包む。

「希望と未来のプリンセス・ロイヤルレインボー、見参!」

 続いて、

「プリンセス・ロイヤルチャージ!」

ロイヤルレインボーがロイヤルクリスタルロッドを手に持つと、

「3,2,1,Go!」

とピュアロイヤルメイクドレッサーにかがやきをチャージする。

 「あいよ、美しさよ、知性よ、友情よ、勇気よ」

ピュアロイヤルメイクドレッサーにロイヤルシードをセットすると、

「ロイヤルシード・セット!プリンセス・ロイヤル・ドレスアップ!」

金とぎんの光がつぼみたちを包む。

「ロイヤルドレス・シャイニングフォーム、ここにて見参!」

「私たち、プリンセスドールズ!プリンセスステージ、レッツスタート!」


 ロイヤルドレスアップしたプリンセスドールズが現れると、

「この洞窟が寒さにおおわれてしまう前になんとかしなければ!」

 「今がチャンスだ!」

「心の輝きを信じて」

プリンセスドールズがロイヤルクリスタルロッドを手に持つと、

「プリンセスステージ、ライブスタート!」

ピュアロイヤルメイクドレッサーでロイヤルドレスアップしたプリンセスドールズによる雪男の退治が始まった。

「今こそ 力を一つに」

「それいけ Fight」

「あっぱれ Light」

「秘めた力 信じて」

「美しく速く進め」

栄光えいこう つかむために」

「がんばれ Let’s Go!」

「日本のBoys & Girls」

「世界の人々に向けて」

「大きな声でさけぶよ」

「誰かのピンチ救うため」

「いつも」

「Don’t stop.」

「たとえつまづいたって」

「すぐに立ち直れる」

現在いまという時代」

「だからこそ」

「輝く未来 築こう」

「賢い人は頭脳ずのうを生かせ」

「勇気のある人 力を生かせ」

「今こそ 力を一つに」

「がんばれ Fight」

「はばたけ Flight」

えがいた夢目指して」

「大輪にほこさくら

あいいろのダイヤモンド」

「それいけ Fight」

「あっぱれ Light」

「秘めた力 信じて」

「美しく速く進め」

「栄光 つかむために」

「がんばれ Let’s Go!」

「日本のBoys & Girls」

「私たちのバトン」

「あなたにつなぐために」

「夢と希望をもって」

「立ち上がる」

「Going on」

「パスを重ねて点を決めるんだ」

「ゴールのマウスにかぎをかけるんだ」

「今こそ 力を一つに」

「がんばれ Fight」

「はばたけ Flight」

「描いた夢目指して」

「黄金に光る太陽」

いくせんの星の子たち」

「それいけ Fight」

「あっぱれ Light」

「秘めた力 信じて」

「世界で一つだけの道」

「夢に向かって走れ」

「がんばれ Let’s Go!」

「日本のBoys & Girls」

「一人ではやっていけない」

「私たちがいる」

「みんなもここにいる」

「一緒に エールを」

「エールを送ろう」

「がんばれ Fight」

「はばたけ Flight」

「描いた夢目指して」

「黄金に光る太陽」

「幾千の星の子たち」

「それいけ Fight」

「あっぱれ Light」

「秘めた力 信じて」

「世界で一つだけの道」

「夢に向かって走れ」

「がんばれ Let’s Go!」

「日本のBoys & Girls」

「今こそ 力を一つに」

「今こそ、力を一つにするとき!プリンセス・ロイヤル・レボリューション!」

プリンセスドールズはロイヤルクリスタルロッドを雪男に向ける。すると、雪男はどこかへと去っていき、冷たい風も収まった。

 「ちゅ、ちゅ、ちゅっぴー!」

と、チララはプリンセスハートのありかに察知。そこにたどり着くと、

「キャッチ!」

とプリンセスハートの回収に成功する。

「これは、プリンセスハート・ネイビーだ!」

 「それではみなさん、また次回輝く世界でお会いしましょう!プリンセスステージ、ハッピーフィナーレ!」

プリンセスドールズが勝利宣言すると、暗闇の洞窟から脱出した。


 それから数日後、つぼみたちは横中に戻ってきた。

「おとぎの世界はどうだったのか?」

「人間界とはまったく違った雰囲気ふんいきだけど、すごく楽しかった!」

「つぼみの報告を聞けて良かった。僕の夏休みは、祖母の家に帰省したり、学習がくしゅうじゅくの夏期講習に行ったりと大忙おおいそがしだったからね」

夏休みの思い出について語るつぼみと晴斗。

「さて、明日から二学期の始業式だ」

「準備をしなくちゃね」

つぼみと晴斗は、二学期の始業式の準備に取りかるのであった。

 一方その頃、

「今日もよい一日でありますように」

神門みかど先生せんせいは神門神社にいた。

「ずっと花が咲かない桜、来年こそは満開になりますように」

どうやら、ここのご神木は桜となっているようだ。

 その後、藤村ふじむら刑事けいじは神門神社を訪問した。

「ここが、横中の名所である神門神社か…」

すると、藤村刑事は桜の木に気づいた。

「この季節はさわやかな緑でしげっているのに、ここだけれそうになってしまっている」

藤村刑事はこう述べたうえで、

「もしかしたら、やみの力が関与しているかもしれない」

示唆しさするのであった。

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