1章 第3話 帝都までへの道中1
タケフサ村が見えなくなって数時間が経ち僕たちは流れゆく外の景色を眺めながら談笑ににふけっていた。
『 なぁピピ帝都に着いたら何かしたいことでもあるか?』
『 ロイ僕たちは帝都に遊びに行くわけじゃないんだよ?』
『 分かってるよ。相変わらずピピは考えが硬てーなぁ。帝都に着いたら多少なりとも街を見れる時間はあるんだ何かねーのかよ?』
僕は、ロイに言われるがままに何がしたいか考えてみる。
『うーん。。。あっ1個だけ思いついたよ。 』
『 お、なんだなんだ言ってみろよ!』
『シーちゃんへのお土産。 』
うん!これは、確定事項だね!シーちゃんの喜ぶ顔を思い浮かべるだけでパン3つは食べられそうだ!
どんなものを買って帰ろうかと頭を悩ませていると
『おい、結局シスのためになってるじゃねーか。俺はピピ自身に何がやりたいかきーてんだぜ?』
『シーちゃんにお土産は決定として、僕自身は、そこまでこの試験についてそこまでウキウキしてたわけじゃないからなんも考えてなかったなぁ。そういうロイは帝都に着いたら何がしたいのさ?』
『 お、よく聞いてくれたぜ!俺は帝都にある食いもん食えるだけ食うことだな!』
『 やっぱり、ロイならそういうと思ったよ。ふふっ』
ロイが言いそうなことを考えていたら案の定そのまま返ってきて僕は耐えきれず笑ってしまった。
『 あ、ピピ笑うことねーじゃねーかよ。もしかしたら最後の帝都に行くチャンスかもしんねーだぞ。しかも、今回は試験生としてパスポート貰ってるんだから帝都内の飲食店や出店の食いもん基本タダなんだぞ?こんなの行くしかねーじゃねーかよ!』
今、ロイが言っていたパスポートとは、リオネル帝国が今回、魔力測定試験を理由に帝都フォリアへ招集される試験生に渡されるものでこのパスポートがあると、試験前日、試験当日、試験後1日の3日間の間だけ設定されている金額以内でものを買うことができるのである。しかもその金額も10万ゲルとかなりの大金である。この話を出発する前に聞いた時、僕もロイも驚きのあまり顔を見合せながら固まってしまった。
なので、15歳になる少年・少女にとって生涯の思い出になるイベント事になることが多いらしい。(ハルじぃ情報)
『まぁ、確かに僕も次フォリアに行けるチャンスがあるかも分からないし、僕も美味しいもの食べて回りたいかなぁ。』
もちろん、シーちゃんへのお土産代をちゃんと残す前提で。
『 流石ピピだぜ!分かってるなぁそれでこそ俺の親友だぜ!』
と笑いながら僕の肩に腕を回してきた。
それに僕もロイの肩に腕回しながら『でも、ちゃんとシーちゃんへのお土産選びも付き合ってくれよ?親友? 』
『おう!まかせろ! 』
そんなやり取りが馬車の中で延々と繰り広げられていくのであった。
【あとがき⠀】
こんにちは!水銀水です!
初めてのあとがきなのでちと緊張しております。。。
今回初めての帝都の名前が明かされましたね!(普通に考えてなかった。)
あとこの作品の通貨はゲルにしようと思っています。日本円の万と同じ設定なので日本円にゲルがついただけだとお考えくださいm(._.)m
最後にこの作品の投稿頻度についてですが明日から学校あるので平日は1日1話を目標に頑張って行きたいとも思います!可能であればそれ以上投稿して行きますー!
ではまた!
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