1章 第2話 魔力測定試験 3日前

ロイと魔力測定測定試験の話をして数日後その試験の3日前を迎えた。何故3日前って?そりゃあ帝都まで丸3日かかるからだよ。


この村の決まりで村を出る日は畑仕事をしなくて良い決まりがあるので僕は久しぶりにお昼まで寝た。そして目を覚まし居間の方に行くと母さんと父さんに声をかけられた。


『おはよう、ピピ。今日はよく眠れたかしら? ?』


『 おはよう、母さんいつもより身体が軽くて変な気分だよ。』と身体を動かしながら言った。


『 そう、よく眠れたってことかしらね。ピピお昼ご飯食べるでしょ?』


『 うん、お願い。』


すると父さんが

『 明日は、ついに魔力測定試験だがいい成績残してきてくれよ?』と父さん茶化してきた


『 父さん、一様僕のベストを尽くしてくるけどそんな期待しないでよ?』


などと軽口を叩きながら玉ねぎのスープとパンを母さんと父さんとテーブルを挟んで食べているとそこに1つ下である僕の妹であるシス・ロズウェルが重たい瞼をこすりながら僕の隣に座った。


『お母さん、お父さん、にぃにおはよ〜 』


『 シーちゃんおはよう。』

と僕がシーちゃんの頭を撫でると嬉しそうな顔で見てきた。

我が妹ながらめちゃくちゃ可愛いどれくらい可愛いかというともしシーちゃんが男を連れて来たらボコボコにしてしまうくらい可愛い要するにめちゃくちゃシスコンなのである。また逆も然りでシーちゃんは僕が家にいると大体横にピッタリとくっついてくる要するにこっちもブラコンなのである。


シーちゃんの頭に乗せていた手をどけると


『 うぅ、もっと続けてくれても良かったのに』と顔を赤くして僕に聞こえない声で言っていた。らしい。


お昼ご飯を食べ終えるとちょうどロイが僕の家にロイのお母さんであるマルタ・チェンバレンとロイのお父さんであるケニー・チェンバレンの3人でやってきた。


『 ピピー!迎えに来たぞ〜』


『 こら、ロイ先にアイクとニーナに挨拶しな』とこつかれた。


『 いてぇよ、かぁちゃん。アイクさん、ニーナさんこんにちは!』


『あら、こんにちは(こんにちは) 今日もロイくんとっても元気ね!』


『 元気と筋肉が俺の取り柄ですから!、ピピ早く馬車にのって帝都に行こうぜ!』


『そんなに急がなくてもいいんじゃない? 』


『何言ってんだよ、馬車にのって帝都に行きてーの! 』


全く、せっかちなやつである。ちなみに馬車はリオネル帝国の人が手配してくれており、今頃村の関所に着いている思われる。


『 ならもう関所の方に向かおうか。』


『 そう来なくっちゃな!早く行こうぜ!』


そして、ロズウェル家4人とチェンバレン家の3人で関所に向かった。


関所に着くとこの村の村長であるハル・ハーランド通称ハルじぃ、がいた。見た目は優しそうだし実際優しいが怒ると親よりも怖いので出来れば怒らせたくない。。


『 やぁ(よぉ)、ハルじぃ!』と2人揃って挨拶すると


『 お前らちょっとは老体を敬おうという気はないのか?まぁ元気そうで何よりじゃが。』


『 元気だぜ!、早く帝都に行きたくてうずうずしてるぜ!』

『 僕も元気です。』


『 それなら、良かったわい。こんな話を今するのはあれじゃが、今までこの村からクリスティアーノ魔術学校の特待生として迎えられたやつは誰一人としておらん。しかし、おまえら2人は今まで試験を受けてきたやつらとは何か違うものを感じる。だから自分の力を信じて試験に望むんじゃぞ。それで、もし結果が振るわなかったとしても気に落とすことではないからな。分かったら早く馬車に乗らんかい。』


『ハルじぃ、応援してくれてありがとな俺精一杯頑張ってくるよ 。』

『僕も、期待に答えられるかは分からないけど自分の力を信じてがんばってみるよ。 』


そう言い僕とロイは帝国が用意してくれた馬車に乗り込むとシーちゃんが馬車に近づいてきた。


『 にぃに、どれくらいでかえってくるの?』


『どうだろうね、順調に行けば7日から8日で帰って来れると思うよ。 』


『できるだけ早く帰ってきてね。 』


『 わかったよ。できるだけだけ早く帰れるように頑張るね。』

やばいめちゃくちゃ可愛いロイもそう思うだろ?と小声で問いかけるど


『 確かに可愛いが、ピピのシスコンは具合にはちょっとついていけねぇよ…』


と解せぬ答えがかえってきた。なんでだよチクショウ。


そして、馬車が動き出すと僕の両親とシーちゃん、ロイの両親がいっせいに『 頑張ってこーい』との声援と手を振る姿が僕とロイが見えなくなるまで続けられているのであった。







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