のどかへ 優弥より



 僕は、キングと一緒に駅のホームを歩いていた。


「あっ、キング。そこ水で濡れてるよ。このままだとのどか、10秒後転ぶよー」

 と、僕が言う。


「ああ、そうだな」


 キングはそう言って、ふぅ、と軽く息を吐いた。すると、水で濡れている所だけに風が吹き、一瞬にして水がなくなった。


「ギリギリセーフ!」

 と、僕が言った。大丈夫、のどかは転ばなかった。





 僕たちはこれから、ずーーーっと、こうして


 のどかのことを守るんだよね、のどかが死ぬまで。責任重大だな~! 


 僕は毎回、こうしてのどかを助けるとすごく嬉しくなるんだ。


 のどかは分からなくても、僕はのどかに関わることができた!って。


 僕はのどかの友達だからさ! ……友達。うん。


 ほかのみんなはねぇ~、まだのどかのこと好きらしいよ~。ククク。


 僕はこれからのどかの親友になってー、大大大親友になるんだ! 永遠にね。




そうして優弥は、さっきまで濡れていたところを、ジャンプして飛び越えた。

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