第19話 朝の時間 空耳

昔、空耳を題材にした番組があって、なるほどと思うことが多かった。


主に英語の歌詞がなんとなく日本語に聞こえて、予期せぬ笑いを誘うのである。


歌詞ではないが、有名なのが、"What time is it now?"が「掘った芋いじるな」と聞こえるとかいう‥


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イタリア語を学び始めた頃、空耳に悩まされた。


イタリア語の発音は単母音と母音プラス子音ばかりで、英語やフランス語のように文のつなぎ目がつながって聞こえたりすることはない。これらの言葉特有の空耳はあり得ないのだが、独特な単語で引っ掛かるのだ。


イタリア語の発音は、ローマ字読みで読めばそのままクリアできる。日本人にとっては何とも勉強しやすくて有難い。


ところが‥数字の発音を学んだ時、恐ろしい空耳に悩まされたのである。


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イタリアの路線バスは、行き先の地名が書いていない。代わりに三桁の数字が書いてある。


ステーションに掲示された表の中から、目的地を通るバスの番号を探して乗り場へ行きバスを待つ。


大きいターミナルだと、当然路線の種類も多い。バス路線は、日によって突然変わったりもするため乗り場を探すがうまく見つからないこともある。


仕方ないので、そこらへんにいる人に尋ねる。








ドイツ語教室で、"Ach so!"がそのまま「ああ、そう」という日本語と一致しているのを知った時は


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