第18話 朝の時間 ワクチン
一ヶ月ほど前に、ワクチンのクーポンが届いた。
けれどもまだ接種予約の年齢に達していないので 未だ申し込めずにいる。
自衛隊の大規模接種会場なら、申し込み可能だが‥
モデルナは腕が腫れるという噂があり控えていた。
最近、自分の周りでもチラホラとワクチン接種をした人が現れ始めた。
職域接種だったり、すでに同じ年齢でも接種許可がおりている自治体もあるという。
基礎疾患持ちだと偽り、早々と接種にこじつけたというチャッカリ者がいたり‥
希望する国民はみんな接種できるのだから、慌てることはない。
知り合いの職場はコロナ休みになり、陰性者であっても自宅待機という憂き目にあっているという。
この話を聞いた途端、感染したくないなら早めの接種が良いのだろうか‥と思うようになった。
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少し焦りが出たのか、自衛隊の大規模接種会場をLINEで予約できないかと思い試してみた。
時々三角マークが現れる時があり、クリックしてみるのだが いつも結果は「予約いっぱい」という表示が出る。繰り返しているうちに、気づいたら眠ってしまったようだ。
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蝉の声とスズメの囀りが聞こえる。
蒸し暑い‥
時計を見るといつもの時間だ。
手元にスマートフォンが転がっていた。
ドアの隙間から光が漏れてくる。
暑いのでサイドテーブルの上の扇風機のリモコンに手を伸ばした。強風の目盛りを押して首振り機能も‥ ひとしきり涼しい風が吹いてきては通り過ぎてゆく。
暫く繰り返すうちに、やっと能動的に起き上がることができた。
恒例のストレッチをしながら、昨夜 予約を取ろうとしたのは、本当に時間の無駄であったと反省をした。まあ、話ネタになろうとは思うのだが‥
時期が来たら、かかりつけ医の所で接種するのが一番確実だ。
各種消毒用アルコールやジェル、ウェットティッシュ マスク類を収納している棚に目をやった。
今日もみんな無事でありますように。そして良い日でありますように。
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