第17回 カクヨム内の広告=ターゲティング広告の賛否
寅衛門「ちょっと儂ら、働かされ過ぎではないか」
寅吉「過労ですよね、超過労働ですよね」
寅衛門「むう……」
寅吉「守ろう、労働法!」
寅衛門「で、題名の件だが」
寅吉「ああ、カクヨムで表示される広告ですね。うっとおしい、とか、エロマンガしか出てこないとか、いろいろと云われておりますが」
寅衛門「ここの作者は表示されたままでいいや、といっている」
寅吉「はて、その心は」
寅衛門「表示される広告が、デパートお取り寄せスイーツとか、ふるさと納税サイトとか、パソコン販売とか、フェ〇シモの動物グッズとかの広告だかららしい」
寅吉「それ、むしろ積極的にポチりに行くやつですよね?」
*[もちムニュ触感 フウセンウオマスコット]なんて広告に出されたらポチるしかないじゃないですか!(買うとは言っていない)
寅衛門「この広告はターゲティング広告と呼ばれ、そのアカウントが過去に興味を持ったサイト情報を拾い出して、傾向の近い広告を自動的にピックアップしている仕組みだ」
寅吉「ははあ、となると、ここの作者が日常的に使っているサイトがバレますね」
寅衛門「ちなみに、デパートお取り寄せスイーツのサイトでは、気に入ったスイーツの販売元をチェックし、販売元直販のサイトから購入すると2割~3割ほど安い」
寅吉「……デパートのバイヤーに品質をチェックさせて実際は割安で買うライフハックですね」
寅衛門「販売元直販サイトはターゲティング広告には出てこないからなあ」
寅吉「Cre〇maの広告、欲しいですよね」
寅衛門「これ、カクヨムの運営に申請したらいいのかな?」
寅吉「……違うと思いますよ」
寅衛門「てなわけで、個人情報を売り渡しながら代わりに自分の欲しい情報もゲットする、ターゲティング広告にはそんな双方向の利点もある」
寅吉「……エロ広告ばかり出る人は」
寅衛門「……普段、エロ見てるからじゃないのか」
寅吉「うっかり、うっかりクリックすることだってあるじゃないですか!」
寅衛門「なんでそんなに必死なんだよ。余計に引くわ」
寅吉「一回でもクリックしたらダメなんですかのう……」
寅衛門「そんなあなたにオプトアウト」
寅吉「へ? オクトパス?」
寅衛門「オプトアウト。Cookie設定を解除すれば、自分の他サイト閲覧履歴が表示広告の傾向に反映される程度が低くなる」
寅吉「はあ、Cookie設定を解除ですか」
寅衛門「だが最近はサイトに入っただけでCookie設定をONにするように求めるところも増えている」
寅吉「ですよねえ」
寅衛門「情報化社会なんだ、あきらめろ。ネットとネットの外の世界の間に線引きはないと考えた方がいい。ネットがアングラだったあの時代はもう戻ってこないのだ」
寅吉「若い子ほど本名でSNSばんばん登録するのは、そんな社会の変化を表しているんでしょうねえ」
寅衛門「(^_^;)の顔文字がおっさん御用達の顔文字と云われるように、SNSで匿名すぎるのもおっさんと見なされる日は近いのかも知らん」
寅吉「時代の流れですね~」
寅衛門「だな」
寅吉「おっと、ふるさと納税サイトに黒毛和牛がアップされたらしいですぞ!」
寅衛門「躊躇なく広告をポチッとな!」
寅吉「和牛! 和牛!」
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