第18話 800冊目の本とライブのこと

手帳に読書の記録をつけ始めて800冊目の本を読みました。

読んだ本は大好きなマカン•マランシリーズの第3巻「きまぐれな夜食カフェ マカン•マランみたび」です。


またマカン•マランの扉を開けることができて、とてもうれしいです。


昨年、1巻の「マカン•マラン 二十三時の夜食カフェ」を読んだ時、私、すごく落ち込んでいたんです。

元気になりたくて、最初に選んで読み始めたのは、「あきない世傳金と銀」のシリーズでした。

でも、私が好きな登場人物が亡くなってしまう巻で…これ、今読んじゃダメだ、って、小さな本屋さん(積み本コーナー)で再度選んだのが「マカン•マラン」でした。


連作短編でいろんな登場人物達がマカン•マランを訪れます。

年齢も境遇も立場もさまざまな人達です。

でも、みんなに共通しているのは、どの人も、哀しみ、苦しみ、ままならなさ、寂しさ、虚しさ…そういった感情がまるで強固で高い壁となって、ぐるりと自身を囲んで身動きが取れなくなってしまっているような、そんな人たちでした。


そんな人たちが縁に導かれるように辿り着く場所、それがマカン•マランです。


3巻まで読んで、今、1番思うことは

哀しみ、苦しみ、そういった気持ちをきちんと知っていて、受け止め、そして、それでも前に踏み出した人ってなんて強いんだろう、ということです。


このマカン•マランの店主である、品格あるドラァグクィーンであるシャールさんが、まさにその人です。

果てしなく強くて、どこまでも優しい人。

その優しさと強さに辿り着くまでに流した涙…

私はシャールさんが大好きです。


私も登場人物達と一緒に、そのシャールさんの大きな手を背中に当ててもらい、そっと前に押してもらったような気持ちになりました。


きっと、これから何度も読み返すと思います。

そしてその都度、心に響くシャールさんの言葉は変わっていくんじゃないかな…と思います。

その時の私に必要な言葉をシャールさんが伝えてくれるんだと思います。


マカン•マランシリーズも次の4巻が最終巻です。

永遠に続いてほしいけど、終わってしまうのは寂しいけど…

シャールさんに会いたくなったら、何度でも読み返してマカン•マランを訪れます。

そんな大切な本です。


4巻を読むのは来年900冊目の本を読む時です。

それまで我慢しなきゃいけないけど、でも、大好きな物語だから、やっぱり、初読みは特別な時に読みたいから我慢します。



12月4日、5日の2日間YOASOBI初の有観客ライブでした。

私はそのライブの初日、4日の日に行ってきました。


本当に夢のように素敵なライブでした。

会場は武道館。360度のステージ。

ikuraちゃんとAyaseさんが登場した時、コロナ対策で大きな声は出してはいけなかったけど会場全体が思わず、どよめきました。

やっと会えた!

そんな、みんなの思いが会場の空間を揺らすようでした。


1曲目は「あの夢をなぞって」

この曲は一緒に行った友人の1番好きな曲で、思わず2人で手を取り合い喜びました。


ラストの曲は「群青」

私の1番大好きな曲です。

そして、アンコールの曲は「ラブレター」

この曲もとても好きです。

アンコールにこの曲を選んでくれたことに、とても大きな愛情を感じました。


Ayaseさんが音楽を始めた頃

「50人のキャパの会場にお客さんは8人だけだった」

って、それが今、こんなにたくさんの人が聞きに来てくれて、うれしくて信じられないって。


「来てくれてありがとう」って、思わず泣いてしまったバンドメンバー。


何度も何度も「ありがとう」って言ってくれてたikuraちゃん。


みんなでスマホのライトをつけ、夜空の星みたいに揺らしながら音楽とYOASOBIと、このライブと一つになった瞬間。


全てが大切な宝物みたいでした。


歌いたいけど、歌ったらライブが終わっちゃうって、寂しいって、言ってくれてたikuraちゃん。

私も一緒の気持ちでした。


あまりにも素敵な時間で、終わってほしくなくて、ずっとずっとYOASOBIを見ていたくて聞いていたくて、終わってしまうのが寂しくて…

でも、それぐらい素敵な時間を私たちにプレゼントしてくれたYOASOBIとライブ関係者の皆さんへ、どうしたらこの感謝の気持ちを伝えられるのか…

本当は大きな声で「ありがとう!」って言いたいけど、声は出しちゃダメだから、手が真っ赤になるくらい、痛くなるくらい、大きな拍手の音が出るように、届いて!そう思いながら拍手をし続けました。


ライブが終わってYOASOBIとバンドメンバーが去った後、床のたくさんのLEDパネルに映し出されたのは、映画のエンドロールみたいな、このライブ開催までの道のりでした。

そして、ラストはライブを終え控え室(なのかな?)に帰ったYOASOBIとバンドメンバーみんなの輝くような笑顔のリアルタイムの姿。

もう…胸がいっぱいでした!


YOASOBIの初めての有観客ライブ。

このライブに行くことができて、その瞬間に立ち会うことができて、うれしい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいでした。


毎日は、泣きたくなるような悲しいことも、辛いこともあるけど、こんなに素敵な気持ちを共有できる瞬間もある。

そのことの偉大さと大きな意味に、誰にだかわからないけど誰に向かっても、ありがとう!そう心から言いたい、そんな夜でした。

とても幸せなひととときでした。


こんな気持ちをたくさんの人に届けられるって、すごいことですよね!


(最後に https://youtu.be/NyUTYwZe_l4 ←この動画はライブの動画じゃないけど「群青」を歌っているikuraちゃんがとても素敵なんです。切々と強い意志を宿し心に訴えかける歌声も姿も表情も、そしてラストの合唱の時の幸せそうな優しい笑顔も、とても大好きなikuraちゃんなんです。おまけで紹介させてくださいね)

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