第3話 700冊目の本
手帳に読書の記録をつけ始めてかれこれ約7年になります。
最初は本のタイトルと読了の日にちと何冊目に読んだ本かだけ書いてました。
でも「ビブリア古書堂の事件手帖」のシリーズを読んで栞子さんがとても好きになり
栞子さんの本への深い深い溢れんばかりの愛情と膨大な読書量に裏付けされた本へのものすごい知識に憧れました。
栞子さんは1度読んだ本の事は忘れないけど、私は忘れてしまうので、本のタイトルとその年何冊目に読んだ本か通算何冊目の読了本かという事に加えて、物語の中で特に心に残った言葉、読んでる途中の感想、読み終わった後の感想を書くようになりました。
読み返してみるとその時の気持ちを懐かしく思い出します。
本の感想なんだけど心の中を映した日記みたいな感じもするんです。
今はアプリのビブリアっていう読書の記録も同時につけているけど、やっぱり手帳に書く方がしっくりきます。
そして今回読み終わった本「女王さまの夜食カフェ マカン•マランふたたび」で読んだ本が700冊目となりました。
700冊目の本はこの作品と決めてました。
昨年凹んでいた時にマカン•マランに元気をもらい、明日もまた頑張ろう!って思う事ができました。
その後すぐに続編を購入し、また凹んだ時に読もうって備えてました。
でも、ありがたい事にその機会は訪れず
そうだ!慰められ癒されたこの本に感謝の気持ちを込めて700冊目の時に読もうって思いました。
大好きなマカン•マラン。
中学生から老婦人までいろんな年代のいろんな背景を抱えた人達が集う夜食カフェ。
不思議な国の女王さまみたいな、魔女みたいなシャールさん。
品格あるドラァグクィーンの彼女(彼)の言葉はいつも暖かい。
好きと嫌い、正しさと正しさになりきれなさ、優しさと寂しさ。
いろんなものがマーブルみたいに混ざり合う人の心。
自信がなくて、いろんな事を否定していた心に
「皆、寂しくて一生懸命。それでいいじゃない」
とにっこり笑って、心にも身体にも暖かいお夜食を差し出してくれます。
私もマカン•マランに行きたいなー!!
ものすごくそう思います!
でも、何度でも読む度にマカン•マランの扉を叩く事ができるのだから、それで充分なのかも。
マカン•マランの3巻がもうすでに小さな本屋さん(私の積み本コーナー)に準備してあります。
凹んだ時が訪れなかったら、今度は800冊目の時に読みたいなって思っています。
(年内に読めるかな?)
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