第2話 2月に読んだ本

暖かい日があったり雪の日があったり、気候が春と冬を行ったり来たりしていた2月でした。

そんな2月に読んだ本は全部で10冊。


「本好きの下剋上 第一部兵士の娘(1)」香月美夜さん

「スロウハイツの神様(上)」

「スロウハイツの神様(下)」辻村深月さん

「自転しながら公転する」山本 文緒さん

「お探し物は図書室まで」青山 美智子さん

「あきない世傳金と銀(十)」高田郁さん

「生のみ生のままで(上)」

「生のみ生のままで(下)」綿矢 りささん

「黄金の烏」阿部 智里さん

「麦本三歩の好きなもの 第二集」住野よるさん

です。


その中でも特に好きだった作品は


「スロウハイツの神様」の(上)(下)

「お探し物は図書室まで」

「あきない世傳金と銀(十)」

「麦本三歩の好きなもの 第二集」

です!


「スロウハイツの神様」

カリスマ的な小説家、脚本家、漫画家の卵、映画監督の卵、画家の卵。

そんな彼らの暮らす「スロウハイツ」というアパートを舞台にした物語です。


ネタバレになってはいけないので詳しくは言えませんが…ラストに向けていろんな事が繋がって、一つの真実が見えてきた時、そのあまりに切実なまでの暖かさに、出先にもかかわらず涙が抑えられませんでした。

私はこの物語が大好きです!


本が好きな人、物語を紡いでいる人ならきっと自分にとって特別な本ってありますよね。

私にもあります。

そんな自分にとって特別な、大切な本がある人ならきっと大好きになる物語だと思います。

一冊の本が人を支え、守る事が本当にあります。


「お探し物は図書室まで」

小さな図書室の大きな大きなさゆりさん(司書さんです)

「何をお探し?」

その言葉から始まるさゆりさんの選書。

手作りの「本の付録」と一緒に渡される一見知りたい事とはかけ離れたように思える本。


ままならなさや不安の中で行き先を見失ってしまった人達に「こっちにも来てみて」と言ってくれているようでした。

一筋の縁が掬い上げてくれた光のような物語です。

青木美智子さんは初読みの作家さんだったけど、ぜひ他の作品も読んでみたいな。


「あきない世傳金と銀(十)」

待ってました!大好きなシリーズの10巻!

江戸が舞台の呉服屋さんの物語です。

(物語当初は大阪が舞台でした)


物語が始まった時は8才だった幸さんももう30代に…本当にいろんな事がありました。

この十巻では今までの辛い思いも、策略も裏切りも乗り越えて、いろんな事が実を結び花開いていった喜びに満ちていました。

心の中で「いいぞ!いいぞ!」って私も湧きかえってました!


御恩に御恩でお応えする。

真っ当で真摯な心持ち。

手を差し伸べる事が回り回って自分への暖かい手助けへと変わっていく。

縁の大切さありがたさが深く心に染み入る、そんな物語です。


「麦本三歩の好きなもの 第二集」

ずっと楽しみにしていた三歩ちゃんの続編!

書籍化されるのを待ちきれず「小説幻冬」に掲載された三歩ちゃんの短編が読みたくて買ったその短編もちゃんと入ってました(うれしい)

しかも!書き下ろしも多数!!(うれしい)


今日も明日も明後日も三歩ちゃんはやっぱり三歩ちゃん。

私はこの物語を読むと元気になれます。

ちょっと凹んでいても「明日も頑張ろう」っていう気持ちになります。


沢山の「好きなもの」

いいことばかりじゃなくても、しんどくても、大切な数えきれないほどの「好きなもの」それがあるから今日も頑張れます。


今月は好きなシリーズから2冊も続編が発売されてうれしかったです。

3月は何を読もうかな⸝⸝⸝˘◡˘♡

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