これはすごいですね。物語的なおもしろさと、このまま突き進んだらほんとうにこんな未来がくるのではないかというリアルさにぞわぞわします。
このあとケイキはどんな道を選ぶのか。いろんな余韻を感じる物語でした。
作者からの返信
すごいいただきました。ありがとうございます。
VRゲームの小説のように、人がゲームのような仮想世界で生きることになったら? その背景には何が?
今の現実の延長にこんな世界があるかもしれない、とシミュレートするのもSFの魅力ではないでしょうか。
ケイキはどんな道を選ぶのか、ウィルスのよる革命は成功するのか。
今のコロナウィルスを調べてみると、小児では成人と比べて軽症で、死亡例もほとんどありません。
乳児では発熱のみのこともあります。インフルエンザとはかなり違います。
というのを知って思い付きました。
もしかしたらコロナウィルスとは……
主人公はなかなかに惨いことをしますね。
ケイキの生きがいを奪う可能性もあるし、目的を失って暴走するかもしれない。
ジョータローは存在するのかしないのか。
古典的な解法からすると「我あり」になってしまう。
考えさせられるお話でした。
作者からの返信
真実を知るのはときとして惨いことになります。
だからといって反転して、幸せに生きるコツは死ぬまで騙されたままでいること、と開き直るのもどうかと思ったり。
激情の革命家ケイキの選択は?
ジョータローの存在については、肉体と精神を別のもののように考えることの先に現れる問題ではないかと。
人工物に囲まれて暮らすと自然を忘れ、自分の肉体という自然の産物も忘れることを科学技術が補えば。
そんな世界を考えるのもSFの役割ではないでしょうか?、
文芸部の方でSFについて語っていらしたので、八重垣様のSF読んでみたいじゃないの……と拝読しました。
後半に向かって意外な真実が隠されているという面白さ、SFな世界観の醍醐味が描かれていて読みごたえがありました。
かりそめの、だけど本人たちにとっては十分幸せかもしれない……という展開は切なくも惹かれますね……。
作者からの返信
こちらにも目を通していただけてありがとうございます。
SFは、もしもこんな世界があったら? という部分に驚きがあって、それが現代の延長線の先に想像できるのがおもしろいところではないかと。
仮想の世界のかりそめの幸福。
『異なる世界であなたと逢瀬を』
『ボディ・リサイクル・アゲイン』
『トカゲは死ね、ナメクジは死ね』
などでもやってみたテーマで、こういうことをつい考えてしまいます。
人の技術は楽園を創れるのだろうか?
二重三重に仕掛けがあって、読んでいる最中に感じたことはすべて覆され、最後まで見抜けませんでした。
それは物理的な面だけでなく心情的な面でも。
移民船の五千人は電脳ドームで生かされている。
でもそれは単なる人助け、善意ではなくそこにはちゃんとした思惑があって。
とても無機質というかハイテクノロジーな世界観なのに、登場している「人間」がすべてとても人間臭かったところが良かったです。
作者からの返信
今回は仕掛けとどんでん返しを盛り込んでみました。
物語を読みなれた人の予想を外すビックリがあると刺激になるかな? と。
現代の先進国の社会問題が解決できないまま時代が進めば、こうなるかもしれない。というノマの考えたイヤな未来。
こうならないようにするためには、いったいどうすれば良いのか、未だに良い方法は見つかりません。
人がテクノロジーを使うのか、テクノロジーが人を動かしているのか。
悩ましいモヤモヤがこんな形に。
ちょっと前のアニメでゼーガペインってのがありまして、それを思い出しました。
最終回に主人公が電脳世界の住人から人間になった……と思うのですが、よく覚えてない。
ああ、私は新型コロナウィルスは生物兵器だと思ってます。
割とマジで。
そうそう、火星と地球の戦争って、主にサイバー戦でしょ?
しかし、子供の人身売買が合法の未来とか……かなり腹黒な作者様ですね。
適当な感想でした。
失礼しました。
作者からの返信
人が電脳世界の住人に、電脳世界の住人が人に、というのはSFでちらほらと。ナイトウォッチのシリーズなど。
火星に人が住むようになり地球と戦争になったとき、どんな手段や方法が?
人身売買については、私自身が親に売られかけた実体験などをもとに。私の腹黒さとは無関係に人の社会から人身売買の根絶は不可能かもしれませんね。