第42話 賢者
私は何を忘れていたのだろうか、別に自分の魔法では耐性を獲得できないなどのルールはない。
それならば自分で魔法を放って自分で受ける、それなら別に死ぬとかはないだろし...
「よし行ける!」
「お嬢様?」「ご主人様?」
さっそく試してみよう
拠点から飛び出し草原へと向かう。
どうせなら使った事のない魔法でも使ってみる事にする
魔法を覚え始めた時に間違って覚えてしまった【破滅の火】あの頃は3万もMPなかったけど今なら...
正面に構え【破滅の火】を放ち即座に移動する。
今のステータスを持ってすれば自分の魔法を自分で受けるなんて造作もない!
と思っていたが....眼前に炎の壁が広がった時私は後悔した。
熱い熱い熱い!!
【破滅の火】は扇状に業火を放ちそのすべてを焼き尽くす、単発ダメージと思っていたがとんでもない、あたりまえだが炎の中に居る間は炎の継続ダメージが発生する。
みるみるうちにHPが減っていくのを感じた。
マグマの時ほど一瞬ではないがこのまま喰らっていては20秒と持たないだろう
自分のHPとステータス画面を見ながら業火の中で早く覚えてくれと願い続ける
自分のHP的にあと2秒が限界という所で要約ステータス画面に炎耐性(中)獲得の文字が浮かんだ。
「よし、あとは【魔力障壁】で...って...え...」
展開した【魔力障壁】が砕け自分の身体が焼けていく音を感じながら私の意識は遠のいていった。
――――――――――――――――—―――――――――
「とりあえずクエストのサラマンダーは討伐したけど...」
「うぅ....ミーシャ....」
ミーシャがマグマに飛び込んで死んでから私たちは帰ろうとも思ったがせっかく地点登録したのだからクエストリタイアしてしまうのは勿体ない。
この世界でクエストをリタイアするとクエスト受注前の状態に戻ってしまうのだ、せっかく地点登録してもそれがリセットされては意味がない。
それにサラマンダー程度勝てない相手ではない。と三人――イチゴは半狂乱で会話にならなかったが――で話し合った結果依頼は達成させておくことにした。
もちろん私が食べた訳なんだけど...
「サラマンダーって完全に竜の下位互換だし、覚えれるスキルないんだよね~」
「それはしかたないでしょう、上位種族ですもんね...」
「ホープまでそんなこと言う...もういいから早く帰るよ!」
みんなして上位種族とか言われれば流石に傷つ....かないか別に実際竜は上位種族だし。
転送先は王都の宿ではなく草原の拠点だ。
で....なにこれは...
外では巨大な炎があたりを焼き尽くしており景色がオレンジ色に染めあげられている
だれがいったいこんなの....
双子の姉妹の竜騎士/ドラゴンナイト 早乙女 @marunokatsuo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。双子の姉妹の竜騎士/ドラゴンナイトの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます