第41話 謝らないで

「カコさん!作戦成功したね!」


「GPSで二人がカフェに向かったのを確認できたわ、でも油断は禁物よ?最後にどうなるかは本人達次第… 子供達が協力してくれたのは嬉しいんだけど、返って前より溝ができちゃったみたいだし… そう上手くいくかしら?」


「ううん?あれでいいの、あんな風になるのはわかっていたから」


 目の前にいる小さな女の子、ミクちゃんの発言には驚いた。

 恋愛に疎い私には彼女の意図がわからなかった、二人には返ってギクシャクさせてしまい距離ができてしまったと感じていたからだ。


 しかし彼女はそれは違うと言うのだ。

 私は恥ずかしながらお尋ねした。


「どうして?仲良くさせるのが目的のはずでしょ?」


「うん、みんながおじさんをママセーバルさんのとこに行かせることで、おじさんはあんまり顔を合わせないようにしてたはずなのに自分から何度も近付いてしまった。その結果ママセーバルさんを意識し過ぎたおじさんは避け方があからさまになってるの。そしてそのせいでママセーバルさんもおじさんのこと凄く気にしてて、あからさまに避けられてるのが分かるから凄く不安になってる。つまり今一番お互いのことを意識して凄く気にしているのに近付けない状態、だから今二人きりにするのがいいの」


「な、なるほど… 参りました」


 思わず敬語になってしまった。なんとこの子はこうなることを読んで子供達に協力を頼んだと言うのだ。そしてそれにより生じた二人の問題を当人同士で話し合う事ができるので話す内容は皮肉にも事欠かない。最後に問題を解決することで二人の距離は大きく縮まる。


 恐れ入ったわ… この子は近頃急激に子供の枠を外れてきている気がする。これには一つ思うところがある。


「ねぇミクちゃん?どうしてあの二人がお互いを気にしていると言い切れるの?本人に聞いたわけではないんでしょう?」


 もしや… と感じた。

 私は彼女がかつてのかばんちゃんの時のように超能力に覚醒し、それらを無意識で発動することで何か目に見えないものを感じ取るようなっているのではないかと思った。


 そして彼女は私の質問に答えた。


「だってそんな顔してたから、二人とも」


 顔だけ見てわかるようなことではない、特にユウキくんは表情変化がほとんどないはずなのに。どう考えても後に起こることをわかっているか、既に彼のことを理解しきっているレベル。予知している?でもかばんちゃんでさえ当時は覚醒した予知能力にずいぶんと悩まされていた。なのにこの子は既に使いこなしているとでも言うの?


「よく見てるのね?大したものだわ」


「二人ともあれで結構分かりやすいんだよ?カコさんも、今ビックリしながら難しいこと考えてるでしょ?」


「え!?」


 これはテレパス?思考を読まれた?でもそれにしては内容がハッキリとしてない… やはりまだ発展途上?あるいは別の?しかしこれだと断定するにはどれも判断材料が足りない。


 凄い子だわ、本当に。

 ヒトのフレンズは代を追う毎に進化していくのかもしれない。


 さて… それでもミクちゃんの思惑通りにいくものかしら?だってあの二人も規格外。既に私にできることはないわ、高みの見物といこうかしら?←主犯の他人事感







「ふぁ~!いらっしゃ… あらぁ!お待ちしてましたゆぉ!どーぞどーぞぉ!こちらですゆぉ!」


「え?どういうこと?」


「既に手が回されてるんだよ、セーバル達はもうカコの手のひらの上」


 カフェに着くと店員さんは俺達が来ることを既に知っているようだった、セーバルちゃんの言う通り先生が無駄に気を回してくれたというわけだ。

 そしてなんだか凄い懐かしいノリの店員さんの案内で奥の席に案内された。店全体の雰囲気も良く、案内された席は日当たりも程よい。いい店だ、ただあの店員さんのお店で静かに話せるかは大変疑問ではある。


「ご注文をどぉぞぉ?」


「えっとじゃあアイスココア」


「じゃあセーバルは… アイスミルクティーで?」


「かしこまりましたぁ!ちょっと待っててくださいにぇ?」

 

 ニコニコと元気の良い返事をすると尻尾をフリフリとしながらカウンターの奥へ戻っていく。懐かしいな… 高山のジャパリカフェを思い出す、あんなに嬉しそうにされるともっと頼みたくなる。彼女は俺のよく知るアルパカさんまんまの店員さんだが、どこか純血ではないように思える。


 そんなことを考えながら彼女を目で追っていると向かいに座る君が俺に言う。


「あの子、ほとんどフレンズだけど混血だよ?確かお母さんがワカイヤでお父さんがスリのハーフ」


「心が読めるのかな?」


「目の前の美人を知らんぷりして熱心に眺めてれば誰でもわかるよ」


「これは失礼、なんだか馴染みのある接客だったものだからつい」


 目の前の美人は前に来たことがあるそうだ、なんでもここは昼間はカフェで夜はバーになるらしい。バーは父親がマスターとして接客をするそうで。きっとジャズなんか流して各々悩みを抱えた客さんが強めのを一杯グッと飲むんだろう。


 悩みを抱えたお客。

 それは俺達も同じだろうか。 


 向かいに座る赤い瞳の君はこちらから目を逸らし窓の外を眺めている。まさかセーバルちゃんとデートをすることになるとは、先生も人が悪い。先生には事情を少し話している、俺達に何が起きたかある程度わかっているはずなのに。


 酷だ… 彼女は常に探している。

 俺の所作一つ一つに自分の夫の姿を。


 隠しても無駄だ、彼女が無意識にしてしまうことは俺が無意識に行っていることと同じ。だから俺はなるべく彼女が苦しまないようにしていた、無闇に関わらず適度な距離を保っていた。


 本当は彼女の精神が壊れぬよう家を出るつもりだったが、それをやると彼女は余計に責任を感じるし追い掛けて付きまとうと宣言された、一つ屋根の下に住みながら俺が慎重になるしかないんだ。


 だが、俺もあまり器用なほうではない。結局このような状況に陥ってしまった。


「どぉぞぉ!アイスココアです!はいどぉぞぉ!アイスミルクティーになります!」


 お互い黙っていると飲み物が運ばれてきた、愛嬌のある接客に悶々としていた空気が一瞬で和む。俺達は一言「ありがとう」と伝え、お互いのカップに口を付ける。まろやかな甘味が口に広がり、また気分が和んだ気がした。


 そんな俺達を、盆を持ったままニコニコと眺める店員さん。何故ここを離れないのだろうか?少し落ち着かないな。


「どうかした?」


「あ!えへへぇ… いやあのぉ?お二人ともホントにお似合いで素敵だなぁなんて?それで今日は記念日かなにかかなぁー?なんて思ったらニヤニヤしちゃってもう!あたしもいつか二人みたいな素敵な“夫婦”になりたいなぁ~!いいなぁ~!いやごめんなさいにぇ?なんかほんとごめんなさい!あたし彼氏とかいないんだけどにぇ…」


「え… っと」


 夫婦か… 彼女には俺達がそう見えたのだろう。参ったな、複雑ではあるが俺はそこまで気にしてはいない、だが彼女はそうはいかない、心外だろう。大変に申し訳ないことになった。


「夢を壊すようで申し訳無いのだけど、俺達はそういうんじゃないんだ。ごめんね?」


 なので誰も傷つかないようにやんわりと弁解を入れることにした。何も言わぬより良いだろう。セーバルちゃんも唖然としているのか黙ったままだ。


「ぅえ?またまたご冗談!だってお二人とも指輪なんかしてるからぁ?あ…」


 指輪?

 俺は自分の左手薬指、そして向かいに座る彼女の左手薬指を見比べ、確かにお互いに指輪があることに気付いた。そう、お互いが元から付けていた結婚指輪だ。


「あ、あ、あ… あたしごめんなさい…

ししし失礼しましたぁ!ごゆっくり!」


 店員さんが逃げるように去っていく、どうかお気になさらないでほしい。


「それ、ヒロとの?」


「そういうシロはかばんとの?」


 そう、お互いに未練たらしく外せないでいた結婚指輪だ。恐らく彼女はよく見比べた時に気付いてしまったのだろう。俺達がまったく別々の指輪をしていることに。


「いい指輪だ、我が孫ながらセンスがいい」


「ありがと?でも今の絶対ダブル不倫とかだと思われたからね?変なこと言わないで黙っておけば良かったのに?」


「弁解がいるかと思って、君だって誤解されたくないだろ?」


「別に、シロは嫌だったんだね?」


 困ったな、返って気を悪くさせたか。

 長生きしたものだが女心というのは未だに理解の域を越えている、恐らくこの世で最も深い謎だろう。そもそも正解と言うものがない。


 そんな俺を見かねたのか、遂に彼女はこんなことを言い出す。


「はぁ… ねぇシロ?ハッキリさせよう?」


「ハッキリって?」


「シロさ、セーバルのこと避けてるでしょ?」


「…」


 何故知って… いや当たり前だ、あまりにもあからさまだった。自分でもわざとらしいとわかっていながらやっていたところがあるほどだ。先生が「ギクシャクしている」と言っていたのはこれが理由だろう、俺が一方的に避けてはいるが確かにそれはギクシャクとしているのかもしれない。先生の策略通り話し合う必要がある。


「黙ってないでなにか言いなよ?」


「ごめん、そういうつもりじゃなかったんだけど」


「わかってるよ、でもあんな風にいかにも避けてますって態度取られたら流石のセーバルも傷付くよ」


「ごめん… それは本当に悪いと思ってる」


 「それは」だなんて言うが、全体的に悪いのは俺だ。ただ意味もなく彼女を傷つけ続けている、大事な孫の嫁さんになんて様だ。


 彼女は続けてこんなことを言う。


「わかってるよ?全部セーバルの為にやってるんでしょ?」


 図星だ、全てお見通しと言うわけか。

 しかし。


「ヒロのことはセーバルのワガママだって言ってるでしょ?シロが責任感じることないんだよ」


「いや、皮肉にも俺は君のことがよくわかる。俺を見て君が何を想い、どう苦しいのか… それは正直言って耐えられたものではない、現に俺はこの様さ」


「もぅ、わかんないかな?だからそれはセーバルが悪いの、シロは関係ないんだって」


 関係ない… 無いのなら何故こうなったと言うんだ。深い問題だ、俺のせいで亡き夫を思い出し、そのせいでいつまでも前に踏み出すことができない状態。本来ならば俺は百年前から死んだも同然、ここにはいない存在。


 俺が自由にしたばかりに… 君やスザク様は今日まで苦しんでいる。これからも。


「じゃあ聞くけど、シロがセーバルの前から消えるって言うならもういいよ、好きにして?でもそれがシロにとってのミクだって考えたらどう?前にミクが家出したとき、化身を退けてまで探す必要なんかあったの?」


 痛いところを突かれて何も言い返せない。

 そう、俺が消えた方がいいとするなら俺があの時ミクを連れ帰るのは矛盾している。ミクがいなければ俺が妻を思い出すことは極端に減るのだから。


「ほら、わかったでしょ?ミクから避けられたいって思う?」


「わかってる、その通りだ。だけど君を苦しめているのも紛れもなく俺だ、そもそも俺のワガママから始まったことが君やヒロを苦しめたことになる…」


「どうしてそうなるの?セーバルとヒロの間に起きたことにシロは関係ない」


 違う…。

 そもそも俺が何もしなければ二人は出会うことがなかったのだから。俺は君に自由を与え、その代償に今の俺と同じ苦しみを与えた。


 俺がしたのは誰に頼まれた訳でもないお節介。フィルターから戻って、目を覚ました時から考えていたことだ…。


「フィルターを代わるというのがそもそも俺の身勝手な考え方だったんだ、そしてその罰を与えられたかのように妻は俺を置いて逝ってしまった」


「違う、シロ違うよ?そうしないとセーバルはヒロと会えなかった、誰かと愛し合う気持ちを知ることができなかった」


「君はこう思ったことはないか?“こんなに苦しいならこんな気持ち知りたくはなかった”と… 俺は孤独に苦しみ泣いている君を見たとき、自分のやったことが自分だけを苦しめたわけではないと自覚した。君とヒロを会わせたのは俺かもしれないが、引き離したのも俺なんだ」


「そんな… ねぇシロ?シロは自分を責めすぎだよ?セーバルやスザクがシロにそう言った?確かに思ったことはあるよ、でもそれ以上にヒロと出会えたことが幸せだった。知ったことの苦しみより知らないでいることの方が怖かったと思ったんだよ、わかる?」


 彼女達が、俺に感謝していようが。

 スザク様が100年間俺の為に時間を費やしたこと、セーバルちゃんが孫のヒロと結ばれやがて取り残されてしまったこと…。これらは俺が与えてしまった二人の苦しみであることに変わりはない。


 彼女達を自由に… なんて。

 勝手にそうするべきだと俺が思っただけだ。


 そんな風に思ったことを口には出さずとも彼女は理解してくれたように思える、これ以上俺に掛けるべき言葉がないという感じで黙りこんでいるのだろう。



 と思っていたが彼女はバンッ!とテーブルに手を突きこちらに乗り出すと大きな声で俺を怒鳴り付けた。



「もぉわからず屋!シロはセーバルがヒロに会えてどれだけ幸せな日々を過ごしたか知らないからそんなことが言えるんだよ!シロはセーバル達のイチャラブ夫婦生活を否定してる!そんなこと!セーバルは許さん!」


 もう何を言っても彼女を怒らせたり泣かせたりする気がしてきた。俺にできることはこれだ。


「ごめん」


「謝ってばっかり!シロが謝らなきゃいけないことなんて一つもないの!変なところばっかり頑固!そういうとこもヒロそっくりだよ!もう謝らないで!」


「ごめん…」


「もぉ~!だぁかぁらぁ~!」


 これはいけない、セーバルちゃんがヒートアップしてお店にご迷惑が。アルパカ娘さんがオドオドとして声を掛けるか掛けまいかのせめぎあいにいる。大変に申し訳ない。


 先生の言ってた通り静かに話せるカフェだったんだがな… 皆様の為に出た方が良さそうだ。


「セーバルちゃん一度出ようか?こんなところで大声出すものじゃない、お店に迷惑が掛かる」


「誰のせいだと思ってるの!」


「ごめ…「ほらまた!」わかったわかった、さぁ行こう?」


 俺はお店にいるお客様達に簡単に頭を下げながら店員さんに出ることを伝えそそくさと会計を済ませた。出口まで見送ってくれたアルパカ娘さんは自分のせいだと思っているのだろう、とても申し訳なさそうにしている。


「あの… あの… あたしあの…」


「本当に申し訳ない、美味しかったよ?迷惑でなければまた来てもいいかな?」


「はい是非あの… あたしごめんなさい余計なこと言ったみたいでぇ…」


「いや君は悪くないよ?どうかそのままでいてほしい、君の接客は好きだ。それじゃあ失礼、本当にご迷惑を…」


 そうして店員さんをフォローしつつセーバルちゃんを宥めるように丁寧にエスコートし逃げるように店を離れた。


 一度人の少ないところに出ると話の続きになった。彼女もここまで来くると流石に少し冷静になっている。


「ごめん… 大きな声だして…」


「いいよ、怒らせたのは俺だから、ご…」


 と言いかけただけで睨まれたので俺は口に出すのをやめその言葉を飲み込んだ。


「いや… わかった、今回は君が悪い」


「うん… ねぇ聞いて?何も言わないでいいから、ただ聞いてて?」


 彼女は壁にもたれ掛かると足元に視線を向けたままポツリポツリと話し始める。俺は口を開くとまた謝ってしまいそうなので言われた通り黙ってそれを聞くことにした。


「シロがセーバルを避ける理由ってきっとあの夜が原因でもあるんでしょ?セーバルがシロに酷いこと言ったからそれを気にしてってことじゃなくて、それもあるけどその後のこと… シロはセーバルの為に嘘を付いてる、確かにハッキリ覚えてないところもあるけど1つだけハッキリ覚えてることがあるんだよ?」


 そう言うと俺と向かい合い、潤んだ瞳で俺を見つめていた。ルビーのように赤く澄んだその瞳、俺の嘘をどこまでも見抜いているように深く美しい。その目に映り込むのはマネキンのように表情の感じられない自分。


 なぁユウキ… お前嘘がそんなに上手くないはずだ、少しはばつの悪そうな顔くらいしたらどうなんだ?


 俺は彼女が言っていたように何も言わなかった。ただ黙ってどんな言葉がその口から飛び出すのかと待ち構えていた。


 君は一度人差し指で自分の唇に触れると、そのままその指を俺の唇に当てながらこう言った。


「したよね?」


 照れているのか、悲しんでいるのか、責任を感じているのか。いろんな気持ちがごっちゃになった切ない表情をしていた。頬には薄く赤みが差し、潤んだ瞳からは今にも涙が溢れてしまいそうに。


「何を?」


 とぼけても無駄だろう、だが俺は無表情であることを利用して知らないフリをした。この期に及んで認めたくないからだ。


 君は俺を咎めるでもなく、まるで許しを乞うかのように言う。


「シロ… 無かったことになんかならないんだよ?そうしたいのはわかる、後からいくら思い出してもただセーバルがバカだった。でも起きたことは変えられない、それがみんなに申し訳ない。シロにもヒロにも、かばんにも。ごめん… ごめんね?セーバルは本当に弱い、シロに何か偉そうなことを言う権利なんて本当はない。シロがセーバルの為に色々考えて動いてくれてるのはわかってる、でもセーバルワガママだから… あの時のことでシロに嫌われたくないよ。前みたいに普通にお喋りして、仲良くしていたいの… 」


 遂には泣き出してしまう君。

 あの夜と同じように髪を撫でる俺。


 きっとこういうのがいけないのだろう、また苦しめているんだろう。


 俺とのことでたくさん悩んで傷付いて、寂しくなっているんだろう。


 そんな彼女の頬に触れ指で涙を掬う。


「不安にさせたね、ごめん… でも嫌ったりしないよ?絶対に」


「謝らないで…」


「うん…」



 逃げてはならないのだろう。

 彼女がこうして正面から立ち向かってきたように。


 俺も逃げてはならないのだろう。

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