しゅうえんのようせー うらばなし
用語集(64話まで)
作中に出た用語の説明となります。話をアップしたごとに随時更新していきます。
※ややネタバレもありますので、ご注意ください。
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ナーガにおいて自らの概念を高度に具現化できる者のこと。もとはとある芸術家が新しい自己表現のために産み出した超越力の一つ。具現化できる概念の量によって、具現化された名称が異なる。一瞬の感情であったり、閃きのような小さな概念は
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概念を具現化するための精神力のようなもの。
■レミアの鍵
異なる世界を行き来することが出来る先っぽのない鍵。所有者の意思によって白銀世界に繋がる扉を現出させる。但し、渡りたい世界を認識しないと、まったく別の世界と無作為に接続してしまう。
■ナーバル・メズ・ガウシュリー(ナーガ)
異なる世界の一、壮大なる箱庭の意味を持つ。概念を物質世界に具現化することが出来る超越力が浸透している。本来は新しい芸術の表現として開花されたが、闘争によって相手を否定する攻撃手段として用いられるようになった。祖はゾラメスという人物。
■ソフィの合鍵
レミアの鍵と似た白い鍵。詳細は後ほど。
■処女の庭園
ナーガにおいて心を司る精神世界のこと。人は誰しも心の中に庭園を持ち、それぞれの概念をもとに庭が形成される。庭園の天井にはゾラメスの心臓と呼ばれる目があり、その目を通して自分の庭園にある概念を認識し、具現化させる。
■ゾラメスの心臓
処女の庭園の天井にある庭園を認識するための目。別名、投影の目とも呼ぶ。この目を作ったのがゾラメスである。
■シンボルの共産
ゾラメスが生み出した超越力である概念の具現化を他者に共有する儀式。鍵となる投影の目、具現化のシンボルを相手の処女の庭園に複製し、同じ超越力を付与させる。ナーガにおける響詩者はシンボルの共産によってその数を増やした。但し、この儀式は大人の体を持っていないと出来ないようゾラメスによって仕組み化されている。また、お互いの心の内をさらけ出すため、大抵は家族間や恋人、夫婦の間で実施されることがほとんど。処女の庭園がないナーガ以外の人間に実施した場合は現在のところ確認されていない。
■白銀世界
レミアの鍵の先に広がる銀色の砂丘とミルク色の海岸が広がる場所。この場所があらゆる世界に繋がるパイプのような役割を持つ。
■協会
犯罪者に対してアレイド級、マクシミオ級、ゼルア級の呼称をつけた組織。
■第ゼルア級犯罪者
ナーガにおける最も危険視された犯罪者の総称。他にもう二つ下の順位がある。基準としてはナーガを滅ぼす可能性のある超越力、ないしは影響がある存在に付与され、異名を通して広く危険を呼びかけている。
<異名一覧>
壊乱の魔姫:クレシェント・テテノワール
蒼昊の悪女:ジブラル・リーン・マコット
生ける水銀 / 植中毒:リネウィーン・フォルチュ・シュバインティーゼス
怪人吸殲鬼:デラ・カルバンス
千年女王 / 東の魔女:メディストア・ニュベンジャー
炎獄の魔皇帝:ウェルディ・グルス
深淵の主:アシェラル・ノーバリスタ
永劫の原罪人 / 恐怖の大王 / 破壊と混沌の守護者:ゼルア・ベルヴォルトウォーゼ
■第マクシミオ級犯罪者
ナーガにおける危険視された犯罪者の総称。
ヴァルベット・ゼリオン
■第アレイド級犯罪者
ナーガにおける危険視された犯罪者の総称。
■アデュナミスの危機
概念を具現化する源となる奏力は他人の奏力と結合し、片方に大きな力の差がある場合に弱い方の奏力を乗っ取ってしまおうとする性質がある。但し、この力を調整する、お互いの波長を合わせることによって、双方の庭園の中に存在しない新しい概念を創り出すことが出来る。『複合概念』と呼ばれ、『
■妖精のかけら
レミアの鍵のもとになる妖精の断片とされている石のこと。所有者は体のどこかに石が埋め込まれていて、特異な超越力とともに異世界を渡ることが出来るようになる。詳細は後ほど。
<所有者>
深紅:クレシェント・テテノワール
翠緑:ジブラル・リーン・マコット
緋色:デラ・カルバンス
黄昏色:ウェルディ・グルス
透明:マルテアリス・オフュート
金糸雀色:レヴィス・グリエール・ラムナス
■真紅の女王 ヴィシェネアルク
古来より伝わるナーガのおとぎ話に現れる赤い人竜。その体は雲より高く、山を飲み込むことが出来るほど大きい。かつて妖精と争い、ナーガを終末に導いた存在とされる。
■グリアデス地方
かつて最大の王朝、グリアデス王家の領地だったナーガの地域。王家が滅びてからは城だけが残され、現在はデラ・カルバンスの根城となっている。
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ナーガにおける亜人の一種。
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とある組織の名称。リーダー格は第一械節~第五械節に階級づけられている。
第一械節:ゾラメス・モーツアンドュルローエ
第二械節 ヴァルベット・ゼリオン
第三械節 ニレグレゴリーノ・ファリエル
第四械節 ネロカロドゥス・ガスペリ
第五械節 エネミスクリア・ダ・オーディネポアゾ・モアッシェ
■鬼の三家
かつて神仏を切り伏せた鬼の末裔である三つの家系。赤鬼の赤縞家、青鬼の巫家、鬼姫の光胡屋家に分かれており、赤縞家は鬼の体を、巫家は鬼の技を、光胡屋家は鬼の心を司っている。光胡屋家は既に滅んでおり、赤縞家も仁衛門が最後の一人となっている。巫家は各国に傭兵を派遣する生業を続けており、寿命の問題があるものの家としては存続している。
■鬼の秘宝
赤縞、巫、光胡屋の三家に代々引き継がれている鬼の武器。数多の人と神仏の血を吸っており、鬼の血がなければ扱えないとされる。伝承では三つの武器と鬼の心技体が集うとき鬼神が蘇るとされている。
・赤縞:
・巫:
・光胡屋:
■六大王制
セルグネッド王家、モルバ王家、ロメルニア王家、ヒオリズム王家、ジェルファ王家、ノーティカ王家、六人の王族から列なった機関があり、立法と行政を担っている。六大王政とは別に司法の機関として調律協会フィルバースがあり、この二つの機関を合わせて第七賢帝機関と呼ばれている。もともとナーガの王政はグリアデス王家が司っていたが、謎の滅亡を遂げてしまう。王国の滅亡後に散り散りになった者たちが独自のコミュニティを作り上げ、六つの王家が作り上げられた。
■王剣
ナーガでの王の権力の象徴として王冠の代わりに剣があり、それぞれ得意な力が宿っている。王家の血を鍵にその力を引き出すことが出来る。概念の鍛冶師と呼ばれるアルペジオ・コルトラスが十剣戦争の際に英雄の魂と概念を練り上げて作ったもの。
セルグネッド王家:銀幕の剣 クレトヴァリステア
刀身が銀色に輝くセルグネッド王家の剣。相手の概念を吸収し、コピーすることが出来る。
■王宮守護兵団
六代王政それぞれの王宮を守護するために設立された各国の組織。近衛兵のようなもの。守護兵団の構成は王家によって異なる。セルグネッド王家は表舞台として煌びやかな兵団を構えているが、実際に守護するのは一番隊から五番隊までの隊長、および副隊長である。
■調律協会フィルバース
ナーガにおける司法の機関で、独自に戦力を持つことを六代王政に許されている。司法の組織としてナーガの秩序を取り締まっており、ゼルア級・マクシミオ級・アレイド級の犯罪等級をつけた。
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響詩者と対を成す概念の具現化を実現した者のこと。響詩者が外に対して自らの意識を表現するのに対して、嘆歌者は自らの意識を内に対して表現する。極限まで神経をすり減らした小説家、画家といった芸術家などが嘆歌者になる傾向がある。嘆歌者の特徴として生物的な概念がその肉体に現れ、その概念は
■超越力
それぞれの世界において特異な、または超常の能力のこと。超越者と呼ばれる存在はいずれも超越力を持っている。世界によってその数の大小は違っており、ある世界においては全くいない世界もある。ナーガではゾラメスが創り上げた概念の具現化が超越力として存在しているが、ゾラメスはナーガ全土にこの超越力を後継する仕組みを構築し、ナーガの中では特異な超越力ではなくなっている。
■存在量
名声や力、富であったり、認知度であったりとその世界に対しての影響力を指す。個々に定められた存在量には限界があり、超越力をもってその限界を超越することで超越者と呼ばれる存在に昇華する。
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超越力を持った存在のこと。しかし超越力を持っているだけでは超越者とは位置づけされず、超越力を持って規定された存在量を超越し、唯一の存在に昇華した存在のことを指す。傾向として体が両性具有であったり、異形の存在になることが多い。
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獣人族最強の肉体を持ち、獣王とまで称される灰色の獣人族。本性を表したときの大きさは獣人の中で最も大きく、本能が剥き出しにされ狂暴になる。様々な炎を口内から吐くが、中でも代表的な溶岩に近い灰炎は火と言うよりは泥に近い。また、灰狼族が持つ最強の熱は炎では無く、氷である。空色の氷は生命の慟哭を破壊し、あらゆるものを死滅させる。ヴァルベットは王族の血筋だが、王位継承の戦いに負けて部族を去った。
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亜人の中で最も美しい姿とされる人魚の一族だが、滅多に人前に現れないことから幻の亜人族とも呼ばれる。そのため文化に関して勝手な憶測で噂されることもしばしば。人魚の背中と呼ばれる河の底に住んでおり、主食は海藻であり一種のベジタリアン。人魚の姿から二本足に変化することも出来る。噂では王族の一人が妖精のかけらを宿してしまい、住処を追放されてしまった者がいるらしい。
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別名、武の民と称される程の強い肉体を持つ亜人族。全長は4mを越え、足踏みをしただけで家々が揺れる。皮膚の色は鋼に近い鼠色をしており、全種族中最高の筋力を誇る。筋肉の繊維が細かく繋がっており、刃や矢を通さない体など戦闘に置いて無敵の強さを見せる。だがその反面、部族の中の強弱の優越に関しては厳しく、弱き者は里を追放される場合もある。ネロカロドゥスは部族の中で最も崇高な門番の職における試練に失敗したため、部族を追放された。
■大いなる生物の母の
生物界におけるすべての母であり、理の存在である証の一つ。もともとヒトの世界で発生した初代の女王から引き継がれ、時を経てヴィシェネアルクに受け継がれた。ヴィシェネアルクは三代目の女王。証の継承は何らかの形で肉体の一部を継承者に分け与えることが条件となっている。
■無意識の
ナーガで初めて製造された武器であり、奏力をエネルギー炉とした砲台。
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かつて深紅の女王ヴィシェネアルクのたった一人の眷属とされる白い人竜。もとは森に迷い込んだ少女がヴィシェネアルクと暮らすようになり、その経緯でヴィシェネアルクの力の一部を託された。聖少女にはナーガで発生した超越力、または存在を屈服させる力が備わっている。
■森羅万拳流
とある古武術や占星術を混ぜ合わせ、巨大な化け物用に進化させた我流の武術。かつて人知を超えた力によって日ノ本の国を守ったとされる。
■最後の
とある不思議な館にて繰り広げられたゴシック闘争に招かれた囚人が扱う最後の手段。その囚人の罪を曝け出すと、強大な力を放つとされる。
■アルフィリート・ヴァレオルクシアリュフォン《妖精という名の独裁者》
かつて全ての世界を滅ぼし、前世の理の存在を破ったとされる妖精の異名。今ではその名を知る者はほとんどいない。
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