「俺は・・・どうすれば・・・」


俺はカズの家に戻りうずくまっていた。

あの時、手を離していなければ俺も道ずれだっただろう、だが俺は友達を見殺しにしたのだ。


リビングのテレビを見ると、防衛軍はあのタコ野郎の触手に一掃されているようだ。


「俺ができることは無いか・・・?」


俺は考え込みながら歩き、二階へ登った。

ここは確かカズの父の部屋だったな。


「これは・・・」


部屋の机に何やら資料が置いてあった


”汎用人型作業機械 WORK (命名:和也)”


そこにあったのはワークの資料だった、どうやらカズの父がワーク開発の責任者だったらしい。

和也とはカズの本名である。

あいつがこの名前を付けたのか・・・


「ん?」


もう一つ、アビス・プロジェクトの資料が置いてあった。

そこには現場への近道や、注意事項等も書いてある。


”注意:WARKのアームの動きは強力である。アビスの柱を誤って壊さぬように。”


「これは・・・」


俺は閃き、資料と棚にあったワークの操作用マニュアルを取り出しアビスへと向かった。

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