「災害が発生しています!ただちに避難してください!」


警報のブザーとアナウンスが鳴り響く。


「あれは・・・!?」


外に出ると、そこには巨大なタコのような生物が街を蹂躙していた。


「おい、なんだあのタコは!」


「いや、知らねえよ!」


触手を伸ばす巨大タコ。その触手に巻き込まれた市民達が悲鳴を上げながらタコの下へ引きずり込まれ・・・


悲鳴は途絶えた。


「確かタコって下に口が・・・」


「という事は・・・」


あの市民達の事を想像し、俺達が吐き気に押しつぶされそうになると、防衛軍が駆けつけた。


「うおー!最新兵器が揃ってるぞ!」


カズは戦車に興奮し、吐き気が収まったようだ。こんな時にこいつは・・・。

だが、カズの言う最新兵器はタコに通用していないようだった。


「なんてこった・・・」


カズの興奮はすぐに収まった。


「おい、はやく非難するぞ!」


俺はカズの手を引こうとすると、カズは凄まじい勢いで逆側へ引っ張られていった


「うわっ!」


俺は咄嗟に手を離してしまった。

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