第29話
ご飯を食べ終わって、お部屋でゲームして、初めてのお部屋デートは順調でした。
ゆうちゃんも最初は緊張してましたが、パスタをおかわりしたあたりから少しずつリラックスしてくれてました。
ゆうちゃん「お腹いっぱいやぁ!」
あき「そりゃあの量のパスタ食べたらお腹いっぱいになるよw」
クスクス笑う私の肩を抱き寄せました。
ゆうちゃん「マジで旨かったし、めっちゃ嬉しかった、ありがとう。」
ゆうちゃんに見つめられて、キスしそうな雰囲気になりました。
この頃にはキスにも慣れてきてたのに、やっぱり自分の部屋で親が近くにいる状況ってシチュエーションもあり、ドキドキして、でもそっと目を閉じると、ゆうちゃんが優しくキスしてくれました。
キスを終えて見つめあって、なんか照れ臭くてゆうちゃんの方に頭をポスンと預け、しばらくそのまま過ごしました。
『好きやなぁ』
『本当に大好き』
口には出さずにそう思ってたら
ゆうちゃん「好きやで?」
ゆうちゃんから突然言われた『好き』。
ちょっとおかしくなってきて
あき「プフッ」
噴き出してしまいました。
ゆうちゃん「ん?なんで笑うんや!?」
拗ねた風なゆうちゃん、頬っぺたをつねられてしまいました。
あき「だって」
ゆうちゃん「?」
あき「おんなじこと思ってた時に、ゆうちゃんがいきなり言うから・・・。」
ゆうちゃん「あ~・・・、そういう事かw」
ゆうちゃんも笑顔になり、2人で顔を見合わせて笑って、とても幸せな時間を過ごしていました。
夕方になりゆうちゃんを見送り、ご飯の準備を手伝おうとおかんの所に行ったとき、おとんの車が帰ってきた音。
あき「え?おとん!?」
おかん「あれ?」
いつもよりかなり早い帰宅。
おかん「ゆうちゃん見たろうと思って必死で仕事上げて帰ってきたんかな?」
あき「ん~・・・。そんな気がするなぁ・・・。」
おかんと顔を見合わせて爆笑。
おとん「ただいま!」
おかん&あき「おかえりぃ」
おとん「お客さんは帰ったんか?」
『お客さんってw』
『あくまで彼氏って言いたくないんかい!』
突っ込みたくはなったものの、堪えてたら
おかん「ゆうちゃん、すっごい良い子やったよ!」
おかん「あきの作ったゴハンもすごい喜んでくれて、おかわりまでしてくれたって!」
おかんが笑顔で伝えたら
おとん「え?おぉ、そうか・・・。」
また平静を装うおとん。
その日の夕飯、いつも少ないおとんの口数はさらに少なくなりましたw
この日からほとんど毎日くらいゆうちゃんが家に寄ってから自宅に帰るようになると、おとんも息子が出来た感覚になったのか、まんざらでもなさそうでした。
家族全員に受け入れられて、ゆうちゃんもうちが居心地が良かったのか本当に常に家に来てるような状態になり、もちろん夜は自宅に帰るんですが、バイトの時以外は結構うちでいる状態でした。
そして、高校生活初めての夏休みに入りました。
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