第2話電話

【ん?】


電話に出た上野は何の用事だとばかりに「ん?」が第一声だった。



【編集長に聞いてますか?】



【あぁ…西川先生の担当外されたんだろ。アホだなお前は。】



【アホって…。】



電話するんじゃなかったと後悔した。



【でも、お前、意外と根性あるじゃないか。】



【根性ですか?】



【西川先生が、お前の事、誉めてたぞ。】


誉める?担当外されたのに?



【まぁ、良い勉強になったと思え。じゃあな。】


また、一方的に電話を切られた。



少し、未来は元気になって翼に電話した。


【土下座!?マジかよ?】


【マジ、マジ、大マジ。】


【それにしては何か元気だな。】


【だってわたし根性あるから。】



翼と話終えると酔いが覚めていた。


窓の外に浮かぶ満月を未来は見つめてから眠りに落ちた。

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