第2話「死人の女の子」
「返事はいりません!ただ、食べてもらえればそれで良いんです!」
その声は教室中に響き渡った。
クラスメイトの男達は俺に対して茶化す様な言葉を投げ掛け、女達はそれを言った子に向けて本当に俺で良いのかと言う言葉を発していた。
俺は初めてのバレンタインチョコを受け取って嬉しい反面、複雑だった。
その理由は目の前にいる可愛い女の子、ゾンビちゃんの生態にあった。
目の前にいる美少女ゾンビちゃんは、一度死んでから再び動き出した人間だった。
つまり、ゾンビちゃんは死人であり、ゾンビちゃんは動く死体なのだ。
俺は死人であり、死体でもあるゾンビちゃんに人生初のバレンタインチョコを貰った。
俺は綺麗にラッピングされたそのチョコを、ハート型の箱に入れられているそのチョコをどうすれば良いのかわからなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます