07話.[言われてももう]

 順番は適当だった。

 本当に色々な場所に行っては気になった対象にカメラを向けるというだけ。

 それでも彼女は楽しそうだったし、それに付いて回っている僕も何故か楽しかった。

 ちなみに泊まることが確定しているため、少し荷物がかさばって鬱陶しいが仕方がない。


「少し休憩にしましょうか」

「うん」


 お昼はまだまだ暑かった。

 持ってきておいた飲み物を彼女に飲ませ、こちらも自分の分を飲んでおくことにする。


「実はお弁当を作ってきているの」

「あ、だから重かったんだ」


 彼女にバッグを渡したらお弁当袋を取り出してこちらに渡してきた。

 女の子が、七星さんが作ってくれたお弁当を食べられるなんて嬉しさしかないため、テンションを抑えつつありがたく受け取っておく。


「綺麗だね」

「一応、考えて作ったの」

「ありがとう、食べさせてもらうね」


 箸を使うことになってしまうのは申し訳ないが手で食べるわけにはいかないからね、箸箱から取り出して利用させてもらった。

 語彙がないからあれだが、美味しかった。

 王道な感じのお弁当で、満足感も高い。

 問題なのは満足感が高すぎて移動する気がなくなってしまったということだろう。


「眠たいの?」

「……楽しみにしすぎて寝られなかったんだ」


 寝られたのは多分2時半ぐらい。

 今日は午前9時に集合だったからかなり焦った。

 楽しみすぎて寝られないなんて情けなかった。


「さっさと寝てしまうようなことにはならないでほしいわね、あなたから泊まると言い出したのだから」

「あのさ……、僕がああやって自由に言ったのにどうして普通に接してくれるの? 普通は、そういうつもりでいるわけじゃないとか言って、線を引こうとするよね?」


 願望かもしれないが、まるで「それでいいわよ」と言ってくれているみたいだった。

 大体、僕らが関わるようになったきっかけは僕がだらだらとしていたからだ。

 でも、いまはそれ以外のなにかがある気がする、いや、それ以外のなにかがないと辻褄が合わないのだ。


「夜に寝られても困るからいま寝ておきなさい」

「うん……」


 彼女と自分のことを考えて約30分ぐらい寝てから次の場所へと移動をした。

 きちんと美味しかったことも彼女に伝え、そこからは荷物を持ち付いていくことだけに集中しておいた。

 夕方までなんて凄く長いなんて考えていた自分ではあったが、実際はあっさりと17時になってしまった。


「あっという間だったわね」

「うん、結構疲れたかな」

「そうね、流石に無視できないぐらいには疲れるわね」


 あとはバスに乗って帰るだけ。

 残念ながら1番後ろは空いていなかったが、そのひとつ前に並んで座ることができて一安心。

 流石に知らない人と一緒に座るのは気まずいからね。


「ん? 七星さん?」

「……少し寝るわ」

「うん、じゃあ着いたら起こすよ」


 窓際に座っておいて良かったと思える件だった。

 窓際なら窓の向こうに意識を向けているだけでなんとかなるから、こちらに体重を預けてきている彼女に意識を向けなくて済むからだ。

 結局、答えてくれなかった。

 彼女の中にはなにもないからこそそうできるのか、それとも必死に隠しているだけなのか。

 でも、今日のを見る限りでは無理している感じもしなかったから前者の可能性が高いと。

 ……付き合えなくても近くにいられればいいだなんて考えた自分ではあるが、どうしても欲深い脳が求めてしまう。


「……どうして撫でるの?」

「そうしたらよく寝られるかなって」


 彼女は拒むこともなくまた目を閉じただけだった。

 これも男として見ていないからなのか、僕だから許可してくれているのかが分からない。

 経験値が高ければこういうときに悩んでしまうこともないのにという自分と、経験値が高いのに彼女がいないというのは問題があるからいいと考える自分と。


「七星さん、着いたよ」

「ええ……」


 お金を払って降りたら凄くほっとした。

 いつもはただ住んでいる場所ぐらいの認識でしかないくせにね。


「さあ、家に帰るとか言わないわよね?」

「言わないよ、守らないと友達でいてくれなくなっちゃうからね」

「ええ、行くわよ」


 やることと言えばもちろん、


「海君っ」

「れーちゃん!」


 そりゃ、弟みたいな子と関わることだよなあと。

 お姉ちゃんとは残念ながら盛り上がれないだろうから楽しく過ごせる弟君に対象を絞るのだ。


「え、今日はずっといてくれるのっ?」

「いるよー」

「やったー!」


 可愛い。

 小さい頃、僕はこんなに素直で可愛い子ではいられなかったから余計にそう思う。


「ん? お姉ちゃんなんでそんな顔をしているの?」

「別になんでもないわ」


 洗濯物を畳んでいるところを見るとお母さんみたいだ。

 待て、いまのこの状況だと僕がお父さんで海君が息子で、つまりお母さんである七星さんがお嫁さ、


「なに変な顔をしているのよ」

「し、失礼だな、変な顔なんてしていないわよ」


 もうちょっと海君の可愛さを見習ってくれたらなあ。

 そうすればもうこっちがメロメロになるのに。


「怪しいわね、どうせ変な思考でもしていたのでしょう? だってあなたはすけべだものね」

「うん、この状態だと僕らが夫婦みたいに見えたから」

「なにが夫婦よ、ばか」


 残念、またトゲトゲ状態に戻ってしまっている。

 傷ついたダメージを海君と話すことで癒やし、夜になったら家を出てきた。


「……家で食べれば良かったじゃない」

「いや、流石に七星さんのご両親と一緒に食べるのは気まずいからね」


 今日は移動でお金を使いすぎたのもあって行き先は自宅だ、元々この話は母にしてあるから困らせることもない。


「ただいまー」

「お邪魔します」


 海君も来たがっていたものの、何故かお姉ちゃんが必死に止めたことによりふたりでの移動となった。


「おっかえりーっ」

「ただいま」

「七星ちゃんも来てくれてありがとねっ」

「いえ、こちらこそいつもありがとうございます」


 母はもう作ってくれていたのですぐに食べることができた。

 うん、彼女が作ってくれたお弁当も美味しかったけど母の味付けとかは落ち着くな。

 どうせならとこっちでお風呂に入り、また千葉家へと戻ろうとしたんだけど。


「戻らないの?」

「まだいいじゃない」


 七星さんが戻ろうとしないため、移動できない結果に。


「海君に食べたらすぐ戻るよって言っちゃったからさ」

「食べたばかりなの、まだ動きたくないわ」

「ほら、移動してからゆっくりしてくれればいいから、海君が付き合ってくれるみたいだし」

「海海ってそれだけ好きなら海と付き合えばいいじゃない」


 無理やり話しかけたりすると負担になるかもしれないから僕と話したがっている海君といようとしただけなんだけど……。


「なによ……、海とばかり盛り上がって」

「え、それって……嫉妬?」


 今回は違うともそうだとも言わなかった。

 ああ、可愛げがあるなあ。


「よしよし」

「やめなさいっ」

「どうしたらいいのさ……」


 本当に難しい。

 でも、ちゃんと仲良くなれているようで安心できた。

 一方通行じゃないと分かるだけでこんなにも違うものかと少し驚いている。


「……今日はもうこっちでいいわ」

「え、海君に嫌われちゃうよ」


 それだけはあってはならない。

 確かに僕は彼女といたいが、約束をしている状態で出てきたのだから破るわけにはいかない。

 今回はそれじゃあそうしようとはできないのだ。


「じゃあ早く戻るわよ!」

「うん、そうしよう」


 両親に挨拶をして千葉家に戻った。

 ただ、少しゆっくりしすぎたようで。


「眠たいの?」

「うん……」


 すっかり海君の瞼と瞼がくっつきそうになってしまっていた。

 それでも約束だからと部屋まで連れて行ったうえに一緒にいようとしたのだが、


「……お姉ちゃんといたいよね、だからいいよ」


 と、空気を読まれてしまい素直に退出した。

 そのお姉ちゃんはいまお風呂に入っているから2階廊下で待たせてもらうことに。


「零君」

「あ、すみませんこんなところで」


 そりゃお母さんだって来るよなと。

 海君が奥の部屋がご両親の部屋だと教えてくれていたので違和感はなにもない。

 

「いいのよ。あ、待つなら七星の部屋で待っていてあげて」

「え、いいんですかね……」

「大丈夫よ、もしなにかを言われても私に言われたからって七星に言えばいいから」


 開けてくれたので入らせてもらった。

 良かった、そうでもなければ廊下で不安な状態のまま待つことになったから。

 約10分が経過した頃、お姉ちゃんが部屋に戻ってきた。


「きゃあ!? な、なんでここにいるのよっ」

「お母さんがここで待っていてって」

「はぁ……、だからって勝手に……」


 悪いのは自分だから謝っておく。


「い、言っておくけれど、あなたが寝る場所は1階なんだからねっ?」

「うん」


 仮に床でも緊張して朝まで寝られませんでしたなんてことになりかねないからそれでいい。

 無理やり寝ようとするのは勇気ではない、相手のことをなにも考えていない自分勝手だと言うのだ。


「海は……」

「寝ちゃったよ。あ、聞いてよ、海君が七星さんといたいだろうから行っていいよって言ってきてさ、驚いちゃったよ」


 間違いなく僕があの歳だったら空気を読まずに一緒にいてもらうと思う。

 それどころか無理して起きようとして結果的に爆睡してしまう、みたいな感じで。

 そういうことは容易に想像できてしまうのがなんとも言えないところだ。


「……あなたが海の前で余計なことを言うからよ、あれから……色々自由に言われて迷惑しているんだから」

「でも、嘘じゃないから」

「もう、この前からなんなの……」

「なんなのって、七星さんと仲良くなりたいってことだよ」


 今日泊まっているのは自分から口にしたことと、守らなければ関係を終わらせると言われていたから。


「本気なの?」

「うん」

「なんで急に大胆になっているのよ……」

「分かりやすくていいでしょ?」


 もうこの機会を逃したら次はない。

 仮に振られるのだとしても本気で動いてからにしたい。

 そうしたら次へ進めると思うから、どちらの展開であったとしても。


「そうだ、肩でも揉んであげようか?」

「なんで急に……」

「疲れたでしょ? 別に触れたくて言っているわけじゃないよ」

「とりあえず下に行きましょう、このまま部屋にいてほしくないわ」

「あ、そう……」


 海君が起きていてくれれば良かったんだけどなあ。

 こういうダメージもなんとかすることができた。


「ん、上手ね」

「うん、母さんにやることが多いから」

「ただ生きているだけで疲れるものよね、肩なんか特に」


 それは……胸が大きいからではないだろうか。

 驚いたな、着痩せするタイプだったんだなって。

 刺激が強くて後からでも鼻血が出たぐらいだし、……すけべと言われても仕方がないな。


「なにかいけない雰囲気を感じるわ」

「ないない、普通だよ普通」

「大丈夫なのかしら、あなたに触れられていたら妊娠してしまいそうだわ」


 間違いなく本気で言っている。

 べたべた触れたわけじゃないのに信用がないというか。


「触れさせておいてそんなことを言うなんて七星さんもすけべなんじゃない?」

「やだやだ、すぐに勘違いするんだから」

「でも、さっきのは嫉妬してくれていたよね?」

「……あんまり調子に乗っていると怒るわよ」

「はい、いまの間はそうだと言っているようなも――うわあ!?」


 そのまま背負い投げとかすごいな。

 というか、めっちゃっくちゃ怖かった、心臓が間違いなく縮んだ。


「いますぐ黙らないとその口を塞ぐわよ」

「降参降参、参りましたっ」


 普通にやめろと言ってくれればいいものを。

 はぁ、今日は疲れたしここらあたりが限界かな。

 進展しそうで進展しない、僕らはこの先もずっとこのような感じなんだろうな。


「寝たいから布団を出してもらっていいかな」

「自分で出しなさい」

「あ、それなら教えてよ」

「自分で考えて動きなさい」

「ごめんってば、機嫌直してよ」


 結局、数十秒後に動いて敷いてくれたから助かった。

 そこに転ばせてもらって突っ立ったままの彼女を見る。


「戻らないの?」

「ここで寝るわ」

「え、そうなの? ま、見た限りではまだあるみたいだしいいんじゃないかな――って、七星さんの家なんだから自由にしてくれればそれで」


 彼女の部屋じゃないのならなにも気にならなかった。

 別になにが違うというわけではないけど、自分のことが自分でも分からない。


「ばかね、それで寝るのよ」

「あ、じゃあ布団だけ貸してくれれば――」

「あれだけ言っておいてヘタる気?」


 大胆なのは彼女の方だった。

 水着のときといい、自分がしたときに関しては細かいことが見えなくなる性質なのかもしれないね。


「いや、そういうのは付き合ってからじゃないと……」

「だからっ、……そう言っているようなものじゃない」

「え、いいの?」


 もしそうなら今日という日が特別なものになる。

 そもそも、そういう話になっていなくても彼女の家に泊まることができている時点でこれまでとは全く違うんだけど。

 無理やり泊まらせてもらったのではなく、彼女の方からそう言ってくれているんだから。


「私が見ておかないとその……、違う女の子があなたの被害に遭うんだから……」

「じゃ、頭を撫でたりしてもいいの?」

「付き合っていなくてもあなたは勝手にしたけれどね」

「でも、やっぱり同じ布団で寝るのは過激だからちょっとね、布団だけ借りて横に転ぶよ」


 が、残念ながら彼女は新しいのを出してくれることはなく。


「はい、この端で暖まりなさい」

「ま、いいか」


 彼女がこう言っているのにいつまでもいやいやいやと拒むのは違う。


「れーちゃん……」

「あれ、海君?」

「ここでねる」

「いいよ、じゃあ間に寝転んでよ」


 おぉ、いい感じに体温が高い状態でいてくれることで少しほっとできた。

 あとは単純に距離が近すぎたからリセットする意味でも最高の来訪者だった。

 寝相が悪いなんていうこともなく、それどころか僕の背中に抱きついて寝ている海君。


「弟が欲しかったなあ」

「いてくれるとありがたいわ」

「あ、まだ起きてたんだ」

「ええ、ずっと海の頭を撫でていたの、この子はこうされるのが好きだから」


 へえ、大きくなってもそんな可愛げのある感じでいてほしい。


「本当は私もされるのが好きなのよ」

「そうなんだ?」

「ええ、お母さんがよく撫でてくれて嬉しかったわ」


 僕の母は本当にたまにだけ撫でてくれることがある。

 大抵は僕が元気がないときとか、風邪を引いて母自身が弱っているときとか。

 多分、そういうときじゃないと恥ずかしいんだと思う。

 僕だってほいほい撫でられるわけではないから。


「だから……しなさいよ」

「あ、いま抱きつかれていて動けないんだよ」


 中々、小声で届くように話すのも難しい。

 でも、間に寝てもらったことが失敗だったなんてことは考えないけど。

 そうしたら彼女が立ち上がって押入れから掛け布団を取り出して。


「ほら……、できるでしょう?」


 横に寝転んで密着してきたという……。

 それでも海君がいてくれているから慌てずに済んだ。

 いま慌てたりするとベタすぎるから。

 そして彼女の要求通り、頭を撫でて……というか、髪を撫でて。


「長いと面倒くさくない?」

「ええ、それよりも気に入っているのよ」

「うん、たまに結っていたりすると新鮮でいいよ」

「あなたや他の子のためにしているわけではないけれどね」


 そうであってもおっとなれるからいい。

 多分、その人のことを普段意識していない人でも見てしまうと思う。

 似合っている髪型ならこんなだったっけかって考えるはず。


「……したいことをしていいわよ」

「したいことかあ」

「すけべなのだからあるでしょう?」

「じゃ、抱きしめたい、思いきり」


 昔、大輝が朱夏さんを思いきり抱きしめているところを目撃してしまったことがあった。

 それからどんな感じなんだろうって気になっていたんだ。

 そして、いまならそれができる、彼女がそう許可をしてくれた。

 なら、ぶつけておかないと損だ、ここからがスタートでもあるんだから。


「……反対を向いてあげるから自由にすればいいじゃない――あっ、反対を向いてからってっ」

「頭も撫でにくいからさ」

「はぁ……」


 横向きでするとやりにくいけど、なるほどってそう思った。

 そりゃしたくなる、大切な相手なんだから余計に。

 あのときはあんな外で抱きしめるなよ~的なことを大輝に言ったものの、許可してくれていて人気もあまりないなら外でもしたくなるよなあって。


「痛い痛い痛いっ、なんでそんなつねるのっ」

「あなたが言うことを聞かないからよっ、離しなさいっ」


 仕方がないから言うことを聞いて離した。

 怖いから海君の方を向いて寝ることにする。

 これだけ動いてもこっちを捉えたままってすごいな。


「おやすみなさい」

「うん、おやすみ」


 楽しい1日となった。




「ばか……」


 触れてみても反応することはない。

 寝息が聞こえていなかったらまるで亡くなってしまっているみたいな感じ。

 でも、体を起こして確認してみたら実際はそうではないから安心できる。


「れ、零君」

「んん」


 どうせ起きないからともう1度呼んでみたら急に彼が体を起こしてびくりとなった。


「寂しいの?」

「お、起きていたのなら普通に反応しなさいよっ」

「ちょっとリビングに行こうか、喉が乾いたのもあるから」


 流石にずっと抱きしめておくのは不可能だったらしく、海は反対を向いて寝ていた。

 とりあえずリビングに移動して飲み物を渡しておく。自分が飲むことも忘れずにしておいた。


「なんかぽかぽかしてさ、寝やすかったよ」

「そう……」

「んー、ふぅ、それで?」

「それでって……意地悪ね」


 呑気に伸びなんかしている場合じゃない。

 どうしてさっさと寝てしまうのか。


「あれだけ近くにいたんだよ? それなのに寂しいの?」

「……寂しいのよ、だって受け入れたのに……なんにも驚いていなかったから」

「驚いたよ」

「さ、さっさと寝てしまったじゃないっ」


 これでも一応女で乙女でいるつもりだ。

 だというのにまた海を優先して……、あんな露骨に間に寝かさなくたっていいじゃない。


「分かった、どうすればいい?」

「……抱きしめて」

「うん、いいよ」


 よく見ておかないとどこかに行ってしまいそうな彼。

 だって、私以外にも女の子が近づいていたら多分こうはなっていなかった。

 ……なんでこんなに好きになってしまっているのかは分からないけれど、それだけは嫌になってしまっているのだ。


「ごめんなさい、嫌な絡み方をしてしまって」

「ううん、謝る必要はないよ」


 ……むかつく、これで安心してしまっている自分にっ。

 でも、先程と違って今度は安心して寝られるような気がした。

 単純だと言われてももう、どうでもいいような気がした。

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