06話.[なにが暴力的よ]

「……もしもし?」

「もしもしじゃねえよ、学校はどうするんだ?」

「え?」

「夏休みは昨日で終わりだぞ」


 そうか、もう終わりか。

 あの後は適当に課題をしたり、寝たりしていただけ。

 適当に制服に着替えて、忘れ物がないか確認をしてから外に出た。


「暑い……」


 8時半までに入ればいいからまだ15分の余裕がある。

 これなら歩いて登校しても間に合うことだろう。


「遅刻しちゃうよー!」

「あ、朱夏さん」

「ん? おお、零くん!」


 いいか、どうせなら彼女に付いて走って行くことにしようと決めた。

 そのおかげで眠気もなくなり、そして、なにもなかったことに気づく。

 夏祭り後にカメラを持ってどこかに行こうと約束をしていたのに、当たり前のようになかったことにされていることにも気づいた。


「良かった、零くんが付き合ってくれたから遅刻しないで済んだよ」

「はは、それなら良かったです」


 15分以上かかるような距離でもないけどね。

 教室に着いたらもう賑やかだった。

 こんな時間に登校するなんて中々しないから少し新鮮だった。

 席に座って鞄から必要な物を出して、その後、携帯をチェックしていたら見たくもない現実がそこにあった。

 ……僕が反応していなかっただけだったのだと。

 途中で帰っただけでもああいう態度になった千葉さんのことだ、今回は怒るだけではなく近づいて来ることすらないかもしれない。

 ま、どうせ分かってもらえないのならと面倒臭がる自分もいて、来てくれない限りは謝罪をすることもしないと決めて行動を開始した。

 結果を言えば近づいて来ることもなかった。

 僕もただただ学生らしい時間を過ごして生きているだけだ。

 土日を除いて3日経過した頃、大輝がそのことについて言ってきた。


「は? 返すの忘れてた?」

「うん」

「じゃ、悪いのはお前だな」

「うん」


 彼女が悪いなんて言うつもりはない。

 ただ、このまま関わらない方が負担をかけなくていいのではないだろうか、そういう風に考える自分がいるのだ。


「どうすんだよ、千葉が来てくれなくなったらひとりだぞ」

「大輝がいてくれるでしょ」

「と言っても、放課後なんかに付き合ってやれるわけじゃないからな」

「優しいねえ」

「お前をひとりにしすぎると駄目人間になるからな」


 実際に駄目人間になっていた気がするけど。

 仕方がない、また寝る生活に戻ればいいか。

 ひと夏の思い出だとでも考えておけばいいだろう。

 別にプールや夏祭りに一緒に行動できたということは変わらないのだから。

 でも、複雑だった、何故なら現実逃避をするために寝るふりをしていたから。

 以前までなら動きたくなくて寝ていたというのに、今回は直視をしないためにしていることだからだ。

 救いなのはそれでも時間が経過していってくれること。

 なにもしていなくても、逆になにかをしていても変わらずに前へと進んでくれることだけは感謝したい。

 放課後になってもそんなことを続けて。

 そろそろ帰るかと顔を上げたときだった、真横に彼女が立っていることに気づいたのは。


「あ……」


 やあもこんにちはも出なかった。

 あれからほとんど喋っていなかったから筋肉が衰えたのかもしれない。

 彼女はなにをするのでも、悪口を言うわけではなく見下ろしてきているだけ。


「部活の時間だけど」

「い…………かないの?」

「あなたに聞いているのよ」

「あー……」


 もう17時半、いつもならそろそろ終わろうかとなっている時間。

 いまから行ったところで代わり映えのしないところをただ見て過ごすだけにしかならない。


「もういいわ、無理やり付き合わせるのは悪いもの」

「あ、そう」


 寧ろ、これまでよく一緒にいられたよなってそう思った。

 教室から出ていこうとする彼女を見送って、帰る気が失せた自分はまた突っ伏して。

 この椅子や机と結婚したいぐらいだった。

 なにも文句を言わず付き合ってくれる優しい存在と。

 ま、無理やり付き合わせていると言うのが正しいが。

 そして、無理やり付き合わせるのは確かに申し訳がないから教室を出た。

 9月だというのにまだまだ暑い。

 ぬるい風が僕に当たっては後方へと流れていく。

 空は綺麗なオレンジ色だった。

 ただ、太陽が眩しすぎてほのぼのとした気分にはならない。

 ギラギラしている、自分の存在をこれでもかと主張している。

 対する僕は、暗いところでしかイキがれない弱い存在だ。


「ただいま」


 どんなときでも食事や入浴などは気分を少しだけすっきりさせてくれる。

 適当に溜めて入って、母が帰ってきたら手伝いをして隙間を埋めた。

 何故か母からは「大丈夫?」と心配されてしまったものの、大丈夫じゃなければこうして手伝うことも不可能なのだから分かってほしい。

 ま、こっちだけは戻せていないからおかしいと感じることは無理もないのかもしれないが。




 問題があるとすれば自分から口にしたことだということだ。

 それなのに相手からすれば無視し、謝ることもしないでいる人間だ。

 そりゃ、ああいう風に説得することもなく離れるわなという感じだった。


「零くん零くん、お菓子食べる?」

「え、いいんですか?」

「うん。最近、元気がないみたいだから」

「ありがとうございます」


 ああ、朱夏さんは相変わらずお菓子を作るのが上手だな。

 美味しい、大きいとか多いとかいうわけではないのに満足感が高い。

 気持ちが込められているからだろうか。


「あと、この前のことでお礼がしたくて」

「この前……ああ、あれは格好つけたかっただけですよ」

「そんなことないよ、本当に助かったんだから」


 まだまだ暑いからと放課後にアイスを奢ってくれた。

 感謝の言葉を伝えて、冷たいアイスを内に入れて冷やしていく。


「それで、どうしたの?」

「ああ、千葉さんと上手くいっていなくてですね」

「七星ちゃんと? その割には夏祭りのとき一緒にいたよね?」

「ああ、そこからちょっとありまして……」

「そうなんだ。でも、ちょっと嬉しいかな」


 え、結構意地悪な人だったのかな。

 恐らく微妙な顔で見ていたのだろう、朱夏さんは「あ、ち、違くてっ」と少し慌てる。


「だってさ、零くんが女の子と上手くいかなくて元気ないってほら、初めてのことだから」

「確かに朱夏さん以外と関わったことがありませんでしたからね」

「うん、大くんがいなかったら私が彼女になってあげたんだけど、そうじゃないからさ。でも、心配だったんだ、だから少し安心しているというか……」


 すごい発言をしているの分かっているのかな。

 あれか、そうやって悩めるのは幸せだよってことか。

 これまでは特定の異性と上手くいかないことを悩むことすらできなかったわけなんだから。


「あの、ちょっと謝ってきますね」

「うんっ、頑張ってっ」


 こちらばかり勇気を出すことになって不公平なんて考えたが当たり前なのだ。

 それだというのに僕ときたら、調子に乗ってしまっていた。


「千葉さん」

「帰ったんじゃなかったの?」


 学校から出たうえに呑気にアイスを食べていたぐらいだ。

 

「ごめんっ」

「許さないわ」

「え、じゃあどうすれば許してくれるの?」


 謝っても駄目なら土下座とか?

 僕は間違いなく申し訳ないという気持ちを込めているが、他者からもそういう風に見えるかどうかは分からない。

 それでも求めるというのならするけども。


「今週の土曜日に付き合いなさい、楽しみにしていたのに全く反応しないからずっとむかついていたの、今度こそ破ったりはやめなさいよ?」

「しないよ、あ、だけど僕は荷物持ちとかそういう役ね」

「ええ、夕方まで付き合わせるから覚悟しておきなさいよ」

「いいよ、この前千葉さんに夕方まで付き合ってもらったわけだし」


 今度朱夏さんにお礼をしなければならない。

 なにがいいだろうか、お菓子とか作れてしまうから女の子=甘い物という安直な選び方ができない。


「千葉さん、女の子ってなにをしてあげたら喜ぶと思う?」

「そうね、やっぱりお菓子をあげたりとかかしら。でも、結局は相手が楽しそうにしていてくれたらいいと思うの」

「朱夏さんは僕がいるってだけで喜ばないと思うけど」


 情けないところばかりしか見せないから微妙だろう。

 物をあげる=相手のためになるというわけではないとしても、そうしてなにか残る方がいいと思うのだ。


「朱夏先輩にだったのね」

「うん、いまさっきもお世話になってさ」

「お世話ねえ」

「あ、嫉妬してるの?」


 こういうことを言ってみたかったんだよっ。

 間違いなく調子に乗っているが、これでもし狼狽えたりしてくれれば……。


「はい?」

「い、いや、なんでもないっ」


 残念ながら彼女は手強かったので失敗。

 とりあえずはそういう約束を交わしたことにして、彼女が撮っているところを眺めておくことにした。


「別に敷地内に拘る必要はないんじゃない? 河川敷とかに行ったら面白そうだけど」

「あら、あなたが付き合ってくれるの?」

「ま、一応同好会に入っているようなものだからね」


 もっとも、あくまで口先だけのものでしかないが。

 なんらかのことがあったときに巻き込んでほしくないからこれでいい。

 彼女だってこうして一緒にいるだけで納得するだろう。


「どうだか、全く活動をしてくれていないわよね」

「活動をしている千葉さんを見ているのが活動だよ」

「あんまり見ないでちょうだい、すけべ」


 言葉ひとつで異性を地に落とすことができるのだから気をつけてほしい。

 それにそんなに舐め回すような感じで見ているわけではないのだから。


「帰りましょうか」

「もういいの?」

「ええ、楽しみは土曜日にとっておかないと」

「程々にね、僕はちょっと付き合うぐらいしかできないから」


 全部彼女に任せるつもりだから大変な1日にならなければいいなと思う。

 ただ、彼女が色々なところを見て回ることで楽しめるということなら付き合うことも吝かではないという感じ。


「別にあなたと行けるからと楽しみにしているわけではないわ」

「分かってるよそんなのっ」

「ふふ、そうやってすぐに感情的になってしまうところが可愛いわ」


 少しは朱夏さんを見習ってほしいと思ったそんな1日となった。




「零、早くお風呂に行きなさいっ」

「あ、いまはちょっと……」

「先に入っちゃってっ、携帯なんて後でいいでしょっ?」

「ち、千葉さんとやり取りを!」

「だーめ、後で」


 はぁ、こういう強制力は嫌いだ。

 でも、言うことを聞かなくて携帯を没収されました、なんてことになっても嫌だから母に言われたから云々を強調してお風呂場へ向かった。

 体育があったわけではないし、あまり汗をかかない性質なのもあって、ささっと洗ってつからずに出てきた。


「携帯、携帯~……ぃい!? なにやってるのっ?」

「なにって、七星ちゃんとお喋りしているだけだけど」


 音が聞こえるから僕にはできない通話機能を使っているのか!

 はあ、無理やり取ることなんてできないから詰みだ。

 で、喋っている様を見ていたのだが、なんかすごい彼女が楽しそうだった。

 あんなに楽しそうな声、僕には聞かせてくれたことがないのに。


「あ、零が拗ねているから変わるね? ごめんね、急に電話をかけたりしちゃって」

「いえ、大丈夫ですよ」


 スピーカーモードで会話なんかしやがってっ。

 って、お、おいおいっ、なんでそのまま渡すんだっ。


「長谷川君?」

「あ、ちょっと待ってて」


 慌てて部屋に戻ってベッドに転んだ。

 それから少し自分を落ち着かせ、スピーカーモードを解除してから耳に当てる。


「ごめん、母さんが」

「いえ、楽しくて良かったわ」

「ふーん」

「あら、嫉妬しているの?」

「そうだよっ」


 こっちは良くて可愛い扱い。

 なんで大輝みたいに格好良く生まれなかったのか。

 そうすれば千葉さんなんて……メロメロにしてやるのに。


「素直に認めるのね」

「他の子と楽しそうにしていたら複雑だからね」

「ふむ、あなたって中途半端な存在ね。それとも、顔を見なければとことん大胆になれるような存在なのかしら?」

「なれるよ、土曜日に泊まりに行くから」


 行かないと言ったら怒って、行くと言ったら慌てるというのは冗談じゃない。

 泊まる? と吐いたのならあとはもうこっちが選択するだけだ。

 冗談で吐いたということならふざけているとしか思えないし、本気だということならそれを叶えるために動こうとするだけ。


「あはは、どうせ冗談でしょう?」

「行くよ、海君とち……七星さんに会いに」


 元々下心ありまくりの人間だ。

 いまさらこういうことを言ったって評価は変わらない。

 彼女も「あ、ゴミがなにか言っているわ」ぐらいに扱ってくれればいいのだ。


「それじゃあ約束ね、次破ったら今度こそ関係を終わらせるわ」

「え、切ろうとしていたの?」

「当たり前よ、約1ヶ月も無視する子なんて嫌だもの」


 仕方がないんだ、気づいたら夏休みが終わっていた。

 確か大輝からの通知がうるさいからマナーモードにした気がする。

 それでわざと無視したみたいになってしまったということかな。


「切らないでよっ、七星さんは僕のあれを知っているでしょ?」

「ええ、私が行かないと誰も異性が近づいて来てくれない人間になってしまうものね」

「なんか棘を感じるんだけど……」


 鋭利な刃が僕の心を切り裂いていく。

 そう考えると、彼女はとても優しい子のようだ。

 チャンスをくれている、しかももう3度目ぐらいのやつを。


「感謝しなさい、私がいてあげるだけでも」

「感謝してるよ、七星さんがいてくれて良かった」

「それならいまから来なさい、夜にも撮りたくなったの」

「別にいいよ、じゃあ家の中で待ってて」


 夜に撮れるのだろうか。

 彼女のカメラは十分高価で高性能かもしれないが、夜景などを撮る際はもっと本格的な装備が必要な気がするけど。

 まあいい、会えるのならそれに越したことはないし。

 母に説明をして家を出た。

 9月の夜は本当に中途半端な感じ。

 それでも入浴後に汗をかくような気温ではなくて良かった。


「あ、家の中で待っていてって言ったのに」

「行くわよ」


 夕方によく使っているカメラと変わらない。

 外灯があるところだけに絞って撮るのかと思ったら携行ライトを取り出した。


「土曜日のためにとっておくんじゃなかったの?」


 そう聞いたら彼女は足を止め、少しぎこちない感じでこちらを向いた。

 別に恥ずかしいことではないのだからそんな反応をしなくてもいいと思うが。


「……あなたが調子に乗って名前で呼んだりするからじゃない」

「え、少しは影響を与えられたってこと? それなら嬉しいなあ」

「違うわ、むかついてむかついて、仕方がなかったのよ」


 なんてね、彼女に限ってそんなことがあるわけがないのだ。

 僕みたいにぼっち経験値が高い人間は変な期待を抱いたりはしない。

 ただ友達として側にいられるだけで幸せだから。


「あんまり遅くならないように近場だけね」

「分かっているわよ」

「もう、なんでそんなトゲトゲしているのさ」

「うるさい、これを持って付いてきなさい」


 むかついたのにわざわざその相手を呼ぶなんて可愛い子だ。

 ま、本人はどちらかと言えば綺麗な顔をしているんだけども。

 もう20時を過ぎているのもあって彼女も遠くへは行かなかった。

 僕は荷物持ち兼照明係だった。


「……なんで急に名前で呼び始めたの?」

「下心が沢山あるからだよ」

「下心が沢山あるのなら泊まると思うけど」

「遠慮もできる下心が沢山ある野郎だから」


 結局、話の方がメインになってしまった。

 彼女を送って家に、


「海を連れてくるわ、待っていてちょうだい」


 どうやら僕と会いたいと言ってくれていたみたいだ。

 姉弟で優しいなあ、お祭りの日だって僕を信用して預けてくれていたわけだし。


「れーちゃん!」

「海君っ」


 ……家に連れて帰りたくなる。

 それで一緒にお風呂に入ったりとかしてゆっくり話をしたい。


「なんであれから来なかったの? お姉ちゃんがさびしがっていたよ?」

「それはさ、そのお姉ちゃんが原因なんだよ」

「でも、花火をやったって聞いたけど」

「うん、そこまでは最高だったんだよ、全然ふたりきりでいられないままで解散だと思っていたからさ」


 浴衣姿ももっと近くで見られたし、なにより雰囲気が良かった。

 が、僕は紳士らしさを見せたはずなのにお姉ちゃん的には駄目だったというわけだ。


「じゃあ、こんどからはお姉ちゃんといっしょにいればいいよっ」

「うん、七星さんといたいからね」

「すき?」

「好きだよ」


 これだけ一緒にいてくれるのなんて彼女ぐらいなだけだし。

 母もまた連れてきてほしいってよく言うから仲良くなったら間違いなく嬉しいと思う。


「じゃ、ちゅーする?」

「うん、また今度――いたっ、いたたっ、お腹が痛い痛い……」


 腕を思いきりつねられて痛かった。

 こっちが半袖なのと、外が暗いのをいいことに自由にするんだから……。


「さ、そろそろ戻らないとね」

「れーちゃんといたいっ」

「土曜日にまた来るから、そのときはいっぱい話そう!」

「うん……、それじゃあもどるね」


 ああいう露骨にがっかりした顔は結構あれだな。

 でも、僕といられなくてああいう顔をしてくれるのは嬉しいかも。


「お姉ちゃんの方は暴力的だけど、海君はいい子だね」

「なにが暴力的よ、変なこと言って」


 そういう風に言っておかなければなにも変わらなさそうだったからだ。

 他にどうすればいいのかなんて分からない。

 たかだか僕程度の物理的な行動で変わるわけもないから仕方がないのだ。

 だったら精神を揺さぶるしかない。

 例えそれで嫌われても動けたのだから後悔は……少なくなるはず。


「帰るよ」

「待ちなさい」

「なに?」


 少し歩いたところで「あなたどういうつもりなの?」と背中に投げかけられる。

 振り向かないままで、


「いや、来てくれるのは七星さんだけなんだよ? それならそういうつもりで仲良くしたいって思うのが普通じゃない? 如何にも非モテって感じの思考でいいと思うけど」


 と、答えて歩き出した。

 今度のお泊り会のときでもいいだろう。

 あとは空気を悪くしないことが僕にとってのミッションだ。

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