主人公が想像力をかきたてる

主人公が淡々と行動をしているので読みやすかったです。
個人的には、もしもこの小説が映像化された際、主人公の身振りや表情、しゃべり方がどんな感じになるか想像力がかきたてられました。
例えば、ぼそぼそと意識しないと聞こえない声量なのか、それとも意識しなくてもいい声量なのか。
表情は、無表情なのか、悲壮感が滲んでいるのか。
手段を得ることができた時、手段を実行してその都度結果が出た時、主人公がどんな表情や言動をしていたのか、主人公の心とのギャップはあったのか。
もしこの話が、長編なら手段を与えた相手とどんなコミュニケーションを取っていたかと、個人的には想像がかきたてられる小説でした。