第三章 味方を増やす。

前書き

第三章からのスタートの為の紹介と備忘録

※このエピソードは第三章から読み始めたい人と、作者自身の為の備忘録です。

 キャラの名前とか、作者自身も間違えたり忘れたりするから。

 第三章に全ての人が出て来るとは限りません。登場させた人間の備忘録も兼ねてますので……


【世界観】

乙女ゲームの世界ですが魔法は存在しません。

文明設定は実世界で言うところの、19世紀末前後です。前後10~20年ぐらいは範囲に入ってます。厳密ではありません。車もあります。銃もあります。でも、剣も馬もまだ現役です。文明が手作業から機械工業化しはじめた頃、といった感じ。


【第二章あらすじ】

 将来の悪役令嬢・アティが、悪役令嬢にならないように家庭環境を改善する為に奮闘していた、主人公セレーネ。

 夫との関係も改善したかと思いきや、そこに現れたのは、しゅうとめと元夫だった。

 なんとか追い返したが、それによりまた若干夫との関係に亀裂が入る。

 そんな中、元夫の領地に旅行として招待されるアティたち。

 その旅行でアティが攫われる惨事が起きる。元夫の兄・獅子伯の協力もありつつ、セレーネが暴れ倒した事で無事助け出す事ができた。

 アティ誘拐事件は、元夫と姑ととある貴族が引き起こした事件だと発覚。

 セレーネは夫を味方につけて姑を撃退する事に成功したのだった。


【キャラ情報】


※主要登場人物※


セレーネ

 主人公。貧乏子沢山の伯爵家長女。バツイチ。

 今は結婚して悪役令嬢の継母。馬と温泉をこよなく愛する。

 昔熊に襲われた為、身体中に傷がある。

 また「北方の暴れ馬」という異名を持ち、再婚前に男装して剣術大会荒らしをしてたりする肉体派。

 アティを普通の美少女にするべく奮闘中。


アティ

 本名: アティ・エウラリア・カラマンリス

 乙女ゲームでは悪役令嬢。今はまだただの可愛い幼女で侯爵令嬢。菫色ヴァイオレットの瞳とプラチナブランドの髪。ふわふわ。四歳。花が好きな大人しいタイプだが、継母の影響でアクティブに目覚めつつある。

 実の母は赤子の時に亡くなってる為、実母の記憶はない。

 好きな花は沈丁花ウィンターダフネで、家庭教師に初恋中。

 誘拐事件の影響でコッテリ人見知りも発動中。


ツァニス侯爵

 本名: ツァニス・テオ・カラマンリス

 侯爵。アティの父で主人公の夫。

 あまり口数は多くなく、不要な事も必要な事も言わないタイプ。黒髪でアティと同じ菫色ヴァイオレットの瞳。

 主人公が男装して剣術大会を荒らした時の「セルギオス」のファン。

 主人公がその「セルギオス」である事は知らない。

 妻に散々、精神的ビンタを食らって、色々な事に目覚めつつある。


サミュエル

 アティの家庭教師。男性。片眼鏡モノクルをつけて頭脳派にみせかけてるけど、そうでもない。乙女ゲームではアティを傀儡にして権力把握を企む悪役だった。

 主人公の男装姿を、世間には秘密にされた主人公のもう一人の兄だと思ってる。(主人公に嘘吹き込まれて信じた

 肉体派では全くない為、アティ誘拐事件をきっかけに主人公に強くしてもらおうと現在特訓され中。


マギー

 アティの子守の一人。子守頭の女性。

 元、いいとこのお嬢様。我慢強くちょっと辛辣。アティが何より大切だったが故、乙女ゲームではアティを共依存に陥らせた悪役だった。

 主人公の男装姿を知らないが『セルギオス』という正体不明な男の存在は知ってる。

 親しくなると毒舌が輝くタイプだが、デレは殆どない。実はワイン好き。水みたいに飲む酒豪。


エリック

 本名: エリック・スタティス・アンドレウ

 乙女ゲームの攻略対象。公爵嫡男。四歳。

 乙女ゲームでは正義感が強く短絡的な金髪碧眼の典型的王子キャラ。

 主人公が咄嗟についた『アティを守るドラゴン騎士団』という嘘を信じて、日々修行に邁進中。主人公の事を男性だと思っていて『だんちょう』と呼ぶ。

 まだ純粋無垢で、良くも悪くも如何いかにも『男子』。


イリアス

 本名: イリアス・ライサンダー・テオドラキス

 乙女ゲームの攻略対象。宰相をしている侯爵家嫡男。

 乙女ゲームでは虚弱なヤンデレ。主人公の男装を知っているが、誰にも言う気はない。依存対象を主人公に移したが、主人公が適度な距離をもって接している為、段々と人との距離をはかれるようになってきている、気がする。

 恐ろしく頭が良く、平気で嘘もつける演技派。

 現在、エリックの世話係。十一歳。健康な弟が親に溺愛されている為、廃嫡寸前。


ゼノ

 本名:ゼノ・スピロス・メルクーリ

 乙女ゲームの攻略対象。主人公の元夫の息子で辺境伯の養子になった。八歳。弟がいる。褐色の髪に翡翠色の瞳。

 乙女ゲームではおおらか系騎士。現在はまだ、年齢の割に小柄でひ弱な少年。

 カラマンリス邸に下宿して、主人公から剣技を教わりつつ修行中。

 不器用で何をするのも人から遅れるタイプだが、その代わりに努力の天才。


レアンドロス伯爵

 本名:レアンドロス・キュロス・メルクーリ

 別名、獅子伯。主人公の元夫の兄で北西辺境伯。鬼強。普段は国境付近に駐在中。

 主人公の男装を見破った人。ゼノの養父。褐色の髪に翡翠色の瞳。

 女性を軍に登用しようとしたりするぐらい、意外と進歩的な考え方をする。

 子供好きだが、妻を出産で子供諸共失っている為、結婚する意志がない。


セルギオス

 主人公の亡くなった双子の兄。虚弱の為病死。

 今は主人公が男装している時に使う偽名。

 主人公はこの名前で剣術大会荒らしを行っていた為、とある界隈では『突然消えた凄腕剣術士』として有名。


※ザ・脇役※


大奥様

 ツァニス侯爵の母で、アティの祖母、主人公の姑。

 代替わりしているので、正確には前侯爵夫人だが、それでも他人には「カラマンリス夫人」と呼ばせている。

 気が強く、自分が思った通りに物事が運ばないのを嫌がる為、言う事を聞かない主人公の事が大嫌い。カラマンリス邸に出禁食らった。


レヴァン

 本名:レヴァン・ソフォクリス・メルクーリ

 本名なんて覚える必要なし。主人公の元夫でゼノの父で伯爵。褐色の髪。覚える必要なし。

 その場のノリで適当な事を言ったりする癖に、いざとなったら逃げるダメな大人。

 主人公が熊による傷を負った事により離婚した。それでもまだ元妻は自分の事を想っているだろうという、ある意味幸せな思考ができるタイプ。

 国境付近に飛ばされて兄の部隊に強制的に入隊。根性叩きなおされている最中。多分治らない。


ハジダキス伯爵

 大奥様にそそのかされて、アティ誘拐の片棒を担いだ伯爵。カラマンリス侯爵に恩を売って、政治中央に食い込むつもりだったけれど、そんな野望も主人公にペシャリと潰された人。小物感満載。今後出るかは謎。(※考えてない)


アウラ

 アティの母、ツァニス侯爵の亡くなった妻。花が好きで、ツァニス侯爵とは仲が良かった。身分や死因等はまだ不明(※考えてない)

 アティに子守歌を歌って聞かせていた為、アティは無意識にその歌の事を覚えている。


クロエ

 主人公の世話役の女性。主人公が実家から連れて来たのではなく、侯爵家にもとから雇われていた人。たまたま名前が出ただけ。次にまた名前が出るかは微妙。


アティの護衛

 年若い護衛。男性。剣術と馬術の腕を見込まれて大抜擢された、とある男爵家三男。名前はまだない。


厩務員さん

 先々代からカラマンリス邸に仕えている老男性。馬の世話をよくしにくる主人公と実は結構仲が良い。


エリックの母

 アンドレス公爵夫人。田舎嫌いの都会っ子。エリックが主人公に懐く事が若干面白くない。でも、悪い人じゃない。たぶん。きっと。今のところ。


主人公の妹たち&弟

 裸馬に乗れたり、猿・狼・猪に例えられる程の色々野性味あふれた伯爵令嬢たちと、そんな中で健やかに育つ末の弟。兄弟仲はとても良い。

 主人公が何かを回想する時に登場。妹が何人いるのかは実は不明(※考えてない)


主人公の他の家族

 主人公の父、母、祖父が健在 伯爵家。名前はまだない。

 古くて由緒正しいが何せ貧乏。なのに伯爵家大家族。大丈夫か。

 貧乏な理由は、領地が北方で狭く険しい山岳森林地帯であり、平地が少なく農作物があまり育たない為。メルクーリ領(国境と接している領地)の隣。

 随分昔に権力争いからはじき出された為、政治に巻き込まれる事が殆どなく、慎ましく平和に暮らしている。(っていうか、領民食わしていくだけで精一杯)

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