第21話 女達の城
子どもたちは 安らかにぐっすりと眠り、大人たちはエリザベス先生による睡眠学習を受けている間、私はフェンリルにつれられてもう一つの城にいた。
そこでは 重くて堅苦しい服を着た女性達が居た。
彼女たちは 元のお城から逃げ出してきた女性達だったのだけど、
とにかく不平不満と泣き言が多いので、お手上げしたフェンリル達が寝かしつけておいた女性達だった。
彼女たちは 物珍しそうに私をじろじろ見ていた。
余り好意的ではない感じがする。。。
服装が気に入らないらしい。
「みすぼらしい」「貧相」こんな声が聞こえる。
(一体全体 私にどうしろと?)こっそりとフェンに念話で尋ねた。
(ふむ お主をの姿を見れば もっと友好的に迎え入れると思ったのだが・・)
(かけらもそんな雰囲気を感じない)
「神獣様 この者は?」一段と豪華で首も回らず腕も上がりそうもない服を着た女性が問うた。
「お前達の救世主だ」(フェン)
「平民の恰好をした女が救世主?」
「お前達が動きにくいと言っていた服に代わる衣装をまとった女性に失礼なことを言う出ない」いつの間にか黒髪の美しい人(実はベス)が現れて言う
「私たちは 身分にふさわしい衣装をまとうことに誇りを抱いていますの」
(私 この人達とかかわるの嫌よ)フェンとベスに念話を送った。
「愚かな」一言つぶやいて ベスは指を鳴らすと 女達は一斉に眠りについた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます