第8話 お城探検



町を散策したいと言ったら渋い顔をされた。


若い衛視が 代わりに城の中を案内してくれることになった。


「子供達が騒がしくすると思うので 御迷惑になりませんか?」と言ったら お気遣いなくと言われた。

  大丈夫かなぁ? 知らんぞ~~~~


若いと言っても 10年前の成人最年少が15才だったから、今お城に居る人達の最年少年齢も25歳。

 ほとんどが40代 50代 それ以上の中での若手25歳は貴重です。


そして彼らは皆 子供達に甘かった!

廊下の端まで行かないうちに 疲れないか? おんぶしようか?だっこしようか?と声をかけている。


子供達は 衛兵たちの立派な肉体にあこがれのまなざしを向けて「肩車!」をねだったら・・ ほいほいとかつぎあげられた。


もちろん女の子達も 「私も!」「お兄ちゃんだけずるい」と大騒ぎで

5人の衛兵が5人の子供を肩車しておねり。


私は 階段の上り下りは自分の足を使いなさいと厳しく注意して 肩車も抱っこもおんぶも許さなかったので 「厳しすぎる母親」扱いされてしまったぜ~


それでも 子供達が足取りも軽くサッサと階段を上り下りするので おつきのおじいちゃんたちが息を切らしていた。


なんとなんと 私らの部屋は お城の3階にあった!


子供らは賑やかにさっさか歩くので、お部屋から門までの3通りの経路の確認をすることになってしまった。


最短で部屋から裏門まで移動するのが避難経路。


一方 正門から玉座の間の横を通って部屋に移動するのが、一番長く歩く正式なコース。


ふだんは 通用門から庭を横切って部屋まで移動。



そのあと詰所と馬屋に案内してもらった。


伝令用の替え馬の待機場所、伝令用の馬の厩舎きゅうしゃ、そして近衛このえたちの馬の厩舎と練習場、王族用のうまや、荷馬車用の厩に 馬車用の厩舎、なんと6種類も厩があった!

 それらの馬が出入りする門もまた別々にあった。


子供達は 荷馬車の扱いと近衛の乗馬法に興味があるようだ。

 優雅に馬術競技をするよりは 実用的に動き回る方が好みって いかにもこどもらしくていいよね^^


厩訪問のあとは、井戸と水場 配管の確認をした。

案内の衛兵からは かなり妙な顔をされましたが、子供達から「お願い」されると嫌とは言えない人達なので・・


明日は 食堂や 食料搬入経路や 食品売り場に連れて行ってもらう予定です。





 

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