第9話 魔法界へ

数日後


麗音 「あれ?ポストに手紙入ってる。」


手紙を見ると「俺の世界に来いよ。」書かれ地図も横に書いてあった。


麗音 「マイペースだよなーReonさん。」


と言いながら本当はワクワクしていた。車を走らせ山に車を停めて地図の場所で待っていると空間が裂けReonが現れた。


Reon 「よぅ!またせたな。」


麗音 「こんにちは。」


Reon 「早く来いよ!裂け目が閉じちまうぜ。」


2人は裂け目から魔法界に入った。


麗音 「ここが魔法界か、凄い大自然。」


Reon 「来るの初めてかReonとこ都会だもんな、来たこと誰にも言うなよ。」


麗音 「Reonさんも、僕の世界来たこと言わないでくださいね。」


Reon 「わかってるよ、今日は森を案内してやるよ。」


麗音 「森?」


Reon 「今つまんないとか思ったろ?」


麗音 「少し。」


Reon 「まぁ待てよ、面白いもん見してやるからさ。」


麗音 「はい。」


しばらく樹海を歩いていると、人ではない足跡やフンがあった。


Reon 「これ持っとけ、使い方は俺が教える。」


麗音 「杖?いいんですか?」


Reon 「いいから持っとけ、魔獣がいるみてーだ。」


麗音 「はい?魔獣って、え?」


? 「ガルルル」


唸り声を上げ何が近寄ってきた。


Reon 「見つかったか、仕方ねーな。俺に続いて詠唱しろよ麗音!」


麗音 「はい!わかりました。」


Reon 「杖を魔獣に向けてからこうだ、Remeet」


杖で円を描くように麗音が魔獣に詠唱した。


麗音 「Remeet」


魔獣には魔法が当たらなかった。


Reon 「チッ、当たらねーか。仕方ねーRemeet」


ボゥと音を立て魔獣が細切れになり徐々に動かなくなった。


麗音 「うわ、エグいな。」


麗音 「どういう魔法なんですか?Remeetは?」


Reon 「本来は、調理魔法で切ったり焼いたりする魔法だ、用は使い方だ。頂いた命は粗末にはできねーからな調理開始だ。」


麗音 「食べれるんですか?」


Reon 「魔肉だ、焼いたら猪の肉に近い味だよ。」


木の枝を集め魔肉を刺し焼き始めた。


麗音 「美味しそうですね。」


Reon 「まぁ食ってみろよ。」


麗音 「あ、美味しい。」


Reon 「だろ?案外いけんだろ?それと杖やるよ。」


麗音 「いいんですか!やったー!」


Reon 「護身用に持っとけ。辺りも暗くなって来たから家まで送ってやるよ。」


麗音 「ありがとうございます。」


Reon 「魔法はまた教えてやるよ。じゃあな!Time cut of space」


空間に亀裂が入った。


麗音 「それではまた、車あるんで帰れます。ありがとうございました。魔肉美味しかったです。」


そう言いながら麗音は帰って行った。

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