第7話 協力

麗音 「Reonさん来ないかなー。」


ピンポーンとインターホンがなったので走って玄関まで向かった。ガチャっと扉を開けると。


Reon 「よう、久しぶり!」


麗音 「お久しぶりです。今ちょうど、来られないかなーと。」


Reon 「マジかよ、それがさー少し相談があんだよ。」


麗音 「なんですか?まぁ中に入って入って。」


Reon 「この間友達とレストラン行ったらさ、追放者と出くわしちまってよー。」


麗音 「追放者ってなんですか?」


Reon 「まぁ簡単に言うと魔法族から追い出されたヤバイ連中だよ。」


麗音 「それは、大変でしたね。」


Reon 「お互いの世界で各々コネクターとか追放者で困ってんじゃんか、協力してくんねーか?」


麗音 「Reonさん友達じゃないですかーお互い助け会いましょうよ。」


Reon 「ありがとな!」


麗音 「具体的にどうしましょうか?」


Reonが禁書を鞄から取り出した。


麗音 「これは?」


Reon 「魔法世界の禁書!山で拾ったんだよ。」


麗音 「禁書ですか?」


Reon 「俺じゃ分かんねーページがあってさ。」


困った顔で禁書を麗音に開いて見せた。


麗音 「これって、機械化工学じゃないですか?」


Reon 「なんだそれ?訳分かんねーや。」


麗音 「僕の専門としてる科目です。」


Reon 「分かりやすく教えてくれよ。」


麗音 「この本凄いです。コネクターの構造がこと細かく書いてありますよー。これならコネクターと出くわしても、対処できますよReonさん!」


Reon 「コネクターの事が書いてあったのかー、道理で学校でも聞いたことない専門用語ばっかだったんだな。良かったな麗音!」


麗音 「あとは、追放者ですね。頼りになるか分からないですが、追放者はどんなことしてました?」


Reon 「店の連中を砂に変えやがったんだよ。」


麗音「砂ですか?」


Reon 「見たことない魔法だったな。」


麗音 「もしかしてその砂黒くなかったですか?」


Reonは思い出すように驚きながら。


Reon 「確かに黒かった、黒かった!」


麗音 「魔法では無いかもしれませんね。恐らくなんですけどその黒い砂は、ナノマシンですね。」


Reon 「ナノマシン?」


麗音 「コネクター達もタイプがあって、いかにも機械って感じの者から見た目では分からない金属の粒で出来たナノコネクターって言う者がいます。」


Reon 「魔法じゃないってことか?」


麗音 「恐らくはそうですね。ナノコネクターの厄介な所は、他人の細胞をナノマシンにして粉々にする事です。」


Reon 「また燃やせばいんじゃねーの?」


麗音 「ダメです。1粒でもナノマシンが残れば復活します。」


Reon 「そんなのどうすれば?」


麗音 「司令塔であるコアと呼ばれるナノマシンを破壊すればただの鉄です。アナログですが、コイルとバッテリーで電磁石を作り磁場でコアを狂わせるしかないんですよ。」


Reon 「よくわかんねーけど方法が分かったんだし、一緒に作ろーぜ!」


2人は、電磁石を作る作業に取りかかるためホームセンターへ向かったのだった。

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