第3話 非日常

一方そのころテクノロジーの世界では、ある学生が山である物を拾った。


麗音 「なんだこれ、この辺には無い木だなぁ。」


と言いながら拾った木はReonが落とした杖だった。


麗音 「魔法の杖だったりして、そんなわけないよな。」


軽く杖を振ると目の前に亀裂が入った。


麗音 「空間が裂けた?」


亀裂の先には自然豊かな広大な夜の景色で麗音がすむ高層ビルの都会な景色とは真逆だった。


麗音 「ガチか、マジで杖なんじゃね?」


麗音は、このテクノロジーの世界で魔法を亡くなった祖父から話を聞いたことがあった。


回想シーン


祖父  「魔法使いの話をしよかのう。」


子どもの麗音 「魔法ってなに?」


祖父 「この話は、誰にも話すんじゃないぞ。」


子どもの麗音 「うんわかった。」


祖父 「昔のう、魔法の世界とテクノロジーの世界は1つの世界じゃった。ある権力者がきっかけで魔法使い達とテクノロジー民族達の間で世界戦争が長きに渡って続いたんじゃよ、しかしのう、偉大な魔法使いが命をかけ戦争を止め、魔法を禁止する世界と魔法使いの世界に分断したんじゃ。そしてのう、魔法は忘れ去られ機械化の進んだこのテクノロジーの世界になったんじゃよ。」


子どもの麗音 「おじいちゃんの話難しいよー」


祖父 「すまんかったのう麗音まだ、その時じゃないのじゃよ。」


回想シーン終わり


麗音 「これがその時か、じいちゃん。」


麗音は、制服の内ポケットに杖を入れ車に乗って家に帰ったのだった。


帰宅


祖父の写真を見ながら。


麗音 「ただいまーって誰もいないよなじいちゃん。」


麗音もReonと同じく早くに両親を亡くしていた。


麗音 「じいちゃんの話してた魔法の杖拾ったよー。」


と嬉しそうに麗音は写真の祖父に話かけながら明日の準備をするのだった。

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