第2話 禁書の魔法
Reonは家に帰らず以前雑誌を拾った近くの山に向かった。
Reon 「また、車の雑誌落ちてねーかな。」
山に着き辺りを見回すとボロボロの古い辞書のようなものが落ちていた。
Reon 「なんだこれ?」
辞書のような物には、禁書の魔法と書かれていた。
Reon 「こういうの見たらやりたくなるんだよなー。」
そう言いながらペラペラとめくっていると魔法の世界では、違法とされるものだった。
Reon 「これ知ってる、かなりヤバイやつじゃん。」
それは、現代の魔法学校では教えられていない魔法の数々だった。普通の魔法使いなら法律を恐れて見ないのだがReonは違った。
Reon 「これ唱えてみちゃおっかな。」
そう言いながらReonは禁書を読んでいると、今は使わない杖に関する情報や杖の作り方や振り方、呪文がこと細かく書いてあった。
Reon 「なんだよ、そこらへんの木でいいのかよ。」
山のあちらこちらに落ちている木を一本拾いワクワクしながらこう唱えた。
Reon 「Time cuts of space」
すると目の前の空間に亀裂が入り夕日で赤く照らされた山に一線の明るい日差しが差し込んだ。
Reon 「スッゲェ、ヤバいな。」
中を覗くと高い建物が並ぶ見慣れない景色が見えた。するとReonは雑誌でよく見ていた走る車を見た。
Reon 「マジかよ、これって異世界じゃね?」
驚きを隠し切れない間に亀裂が閉じていった。
Reon 「あ、ヤッべ。」
Reonは亀裂を覗いた時に杖を落とした事に気が付いたが、まぁいいやという顔で山を後にした。
帰宅
Reon 「ただいまって俺以外誰もいねーよな。」
Reonの両親は早くに他界していた。家に着くと学校からの宿題をしぶしぶ取り出した。
Reon 「あ、そういえば禁書あんじゃん。」
そう言いながら禁書を開き宿題である魔法学を意図も簡単に仕上げた。
Reon 「余裕、余裕俺には禁書があるからな。」
いつもならKulumiに宿題を写されてもらっていたReonもスラスラ書けた。しかしこの時、Reonは杖を落とした事を忘れていた。
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