「この世は狂ってる」

@maritan19

第1話(完結編)



「この世は狂っている」

おじいちゃんの口癖だった。

なんで?僕は問う。

そしたら、

「この世が安全なら次目覚めた世界は、危険だ。」と言った。

え?僕は疑問に思っていた。

そう、本当に起こるまでは…。


今日は事故に遭った。僕が被害者だ。おじいちゃんはとてつもなく心配している。

なんでそんな…?と聞くと

当たり前だ。と答えるだけだった。

この事故がきっかけで僕はこの世が嫌いになった。僕を轢いた奴が憎たらしい。うざい。

と思った。僕は事故のせいで両腕を失った。

園に行ってもキモがられるだけだったから

園にも行くのをやめた。

幼稚園だからそんなの、簡単だった。

中学とかだったらどんないじめを喰らっていたのだろう、唖然する毎日だった。

ある日、事故で僕は足を軽く捻ってしまったから、何回もリハビリするうち治ってきたが

この世はうざいことに、腕が復活するまで病院と、医師は言った。おじいちゃんはその言葉を聞くと毎回震えていた。

僕もこの医師をいつも恨んでいた。


ーーーーー。


ある日、僕はこの病院から出れることを知った。もう僕は18歳だった。

この足があれば出れると初めて知った時、

僕はびっくりした、そうなんだな、と思ったと同時に、逃げたいと思った。

義務教育もまともに受けてないので

走る、隠れるくらいしか分からなかったけど

なんとかナースステーションを通り過ぎた。

あとは入り口に走るだけ、

そう思っていたのに、警備員が立ちはだかっていた。

くそっ

そう思ったが非常口から出れるんじゃないかと思った。

僕なりにいい案である。

義務教育習ってはないが、周りの子を観察してひらがなの勉強とか日本語?の勉強とか、

だいぶ賢くなれてきてるんだ。

よし逃げよう、

非常口から出た瞬間

カンカンカンカンカンカンカンカン

非常事態発生、非常口から避難してください

とのアナウンス、

やばい、みんなくる。

非常事態発生とは誰かが逃げたという、合図なのだ。まさかこんな仕組みが施されてるなんて…

走りまくる走りに走って、疲れた〜、でも医師は5人と増えておそってくる、

目の前には救急車、俺は、俺はーーーーー。


はっ。

え、ここどこ?

車?なんで俺はここに…

キキッーーーーーっ

ドンッッッッ

あれ、この場面何処かで…

おい、子供が倒れたぞ!

事故だ!

運転手を捕まえろ!

え?!

とにかく走らなきゃ!

後ろには追ってきたパトカーが5台。

まるでおじいちゃんの言う通り…

これはまるで…

僕の前の世界の逆?!

おじいちゃんは言っていた


「この世が安全なら次目覚めた世界は、危険だ。」


と。

また逃げなきゃいけないの…?…!

この世界は狂ってるっ!!!


〜𝐅𝐢𝐧〜

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