第4話 寝落ち

「コーヒー、飲んで行きませんか?」


まさかのお誘いに、ちょっと舞い上がった


「お邪魔しまーす」

「あ、そこのソファで。コーヒーだけは拘ってて豆から挽くんでちょっと時間かかるんで、待っててください」


「はぁい」


へぇ〜

物が少ないわけでもないのに

ゴチャゴチャしてなくて

スッキリしてる

ウチの部屋とはえらい違いだ


なんか良い匂いするし...

ソファも座り心地いいなぁ







ん?

んん?


「え?嘘!」


えーー!ちょっと待って

寝てた?


「あ、起きました?」

「え?なんで?」

「気持ち良さそうに寝てたから。病院から電話あったら起こそうと思ってたんですけど、、」


「今、何時?」

「23時過ぎ」

「うわマジか。ごめ〜ん、え〜コーヒーいれてくれてる間に寝たってこと?え〜何事?」


うわ、なんかめっちゃ笑ってるし


「かわいい」


「え?」

「すみません、センセイの意外な一面が見れて。あ、もう遅いので泊まって行きます?」

「え?そんな!迷惑じゃないの?」

「大丈夫ですよ、病院も近いし、楽じゃないですか?」


「ホントにいいの?じゃ、お泊りセット取ってくる」

「お泊りセット?」

「うん、当直室に泊まる時の!車に積んである」

「あ、なるほど。」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る