第3話 歓迎会

今日はいつもより救急搬送が多かったな




「あ〜もうこんな時間!」

日勤の看護師さんたちも残業中


「センセイ!今日、後藤さんの歓迎会なんですけど、もう始まっちゃってる〜」


「あぁ、そっか!あとどれくらいで終わりそう?」

「記録が残ってるんで、間に合わないかなぁ」

「車出すから、顔だけでも出そうか〜頑張れば一杯くらい飲めるんじゃない?」

「ヤッター!ちゃっと記録終わらせま〜す!

センセイ、久しぶりじゃないですか?飲み会に出るの」

「そうだよ〜だいたい病院にいるもん、みんなが飲んでる時は」



今回は出席したいよ

友希ちゃんの歓迎会だから


野球観戦から1週間

業務連絡や挨拶くらいで、ゆっくり話せてないもんな



日勤の看護師さん3人乗せて、会場の居酒屋へ急ぐ



「お〜おつかれ〜

いきなり賑やかになったな〜」


幹事は、研修医の小川くん?



少しの時間だったけど

みんなでワイワイ


「祥子センセイ!来てくれたんですかぁ」

主役の友希ちゃん


「来たよ〜歓迎するよ〜友希ちゃん!

あれ?今日はあんまり飲んでない?顔色普通じゃん」


「え?そうですか?飲んでますよ〜私、あんまり顔に出ないんです」

「え?そ〜なの?」

「あの時は、その、、いろいろ...」



「そろそろお開きにしま〜す」


「は〜い」



「車、乗ってく?」

看護師さん達に声をかける

「いいんですかぁ?」

「いいよ〜呼び出しあったら病院へ戻っちゃうけど(笑)たぶん、ないかな?

あ、後藤さんも、良かったら送るよ〜」


結局、連れてきた3人と友希ちゃんを乗せて


順番に送り


最後に降ろしたのが友希ちゃんだったのは、わざとだけど…



「ありがとうございました」

「いえいえ」

「あの、、良かったらコーヒー飲んで行きませんか?」

「え?いいの?」

「あ、散らかってますけど」

「じゃ、お言葉に甘えて」



〜〜〜

日勤組の看護師たち


「最近、祥子センセイ 雰囲気変わったよねぇ」

「そうそう!気さくに声がかけられるようになった感じ」

「クールビューティな感じも良いけど、今みたいに話しやすい方がいいね」

「もっと仲良くなりたいね〜」

「今度いろいろ聞き出しちゃうかぁ」


看護師の更衣室は、いつも賑やかだ

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