第4話 数学ⅡB

 思考力はそんなになかったけれど、計算力がそこそこ有ったおかげで、「数学ⅠA」よりも計算力が求められる「数学ⅡB」のほうがとっつきやすかったです。


 微分積分・三角関数・図形と方程式・数列・ベクトルとありましたが、そのなかでも「図形と方程式」は一浪しても苦手意識が抜けずにいました。(他の分野が得意だったかと言われたらそういうわけでもありませんが……)


 勉強量とおつむが足りなかったせいか、各分野の最後の1,2問は大体解けなかったので、センター模試では70点台をウロウロしていた記憶があります。

 僕の高校時代のクラスメイトや、浪人時の理系クラスの奴らは普通に80~100点とかとるので「いや、100点とかどうやってとるんだよ……頑張っても8割とれねぇんだけど……」ってなってました。


 数学も英語のようにシンプルに


 基本公式を最低限覚える→問題を解く→わからなかったら解説を読んで理解

 →新しい問題を解く


 の繰り返しで成績は伸びていきます。


(※よく世間やネットでは「公式なんて暗記せずに理解しろ!」なんて声が大きいですが、あれは数学ができる人間達、もしくは最初に公式を覚える苦労を忘れた人間達の発言なのであまり鵜呑みにしてはいけません。最低限暗記しなければいけない公式は絶対あります。「覚える→解く」のプロセスを繰り返すうちに、段々と公式の理解が深まっていくので、解けるようになるまでは、理解よりも先に公式を覚えてしまったほうが良いと個人的に思います。)


 英語と異なっていたのはこの「解説を読んで理解」の部分が英語ほどスムーズにいかなかった点です。高校時代は、全く勉強してなかった癖に自分の数学力を過大評価していた節があったので「公式なんか覚えんでも、自分で公式を導出すれば解けるわ!!」とか意味の分からないイキりをしてましたが、普通に解けなかったことが多かったです。


 考えてみれば、時間の足りないセンター数学で、いちいち公式の導出なんかしてたら解く時間が足りなくなるのは当たり前の話です。現役で受験に失敗した僕は、そんな当たり前の事実にやっと気づき、浪人時代はある程度謙虚になって最低限の基本公式を覚える努力するようになりました。あと典型問題の解き方とかもね。


 理系、特に工学部なんかは二次試験で数Ⅲもやるし、大学入ってからも線形代数だとか複素関数論だとか、数学との付き合いが長くなるので、数学は頑張って仲良くなっておきましょう。僕は頑張ったけど仲良くなれませんでした。

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