嘘つき人間



人間は嘘をつく生き物だ。

息をするように嘘をつく。

嘘をつかなければ生きていけないのではないか、そう思うほどに。


ここにもまた六人のさまざまな人間がいた。





D「Aは正しいことを言っているわ。」

A「決まってるだろ。俺は正直者だからな。そんでCとFは嘘つきだ。」

C「なんですって?」

F「いいや、私は正直者だ。私を嘘つきだと言ったAが本当の嘘つきだ。」

A「なんだと?お前こそ嘘つきなんだよ。」

B「まぁ、みなさん落ち着きなさいな。焦ってもいいことはないですよ。」

C「あなたはどうしてそんなに落ち着いていられるのよ?」

B「本当の正直者は私なのですから。貴方達はみな嘘つきですわ。」

C「その言い方はおかしくない?Bこそが嘘つきだよ。Eもそう思わない?」

E「僕はBが正しいと思う。だからCが嘘つきだよ。」

B「その通りですわ。流石Eはわかってますわね。」





この中で正しいことを言っているのは二人。他の四人は嘘つきだ。

さて、正しいことを言っている正直者は誰だろうか。


貴方は真実がわかりますか?

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