6話 Boy’sビル


仕事帰りの小花は足早に札幌駅の南口を出て、創成川の方へ向かった。北の街の夏の日暮れの風は肌寒く、彼女は薄いカーディガンを着ていた。やがて彼女はとある商業ビルに入った。


一人エレベーターを待っていると、隣に中年のメタボの男性が立った。


……この方と、二人きりになるのかしら。


一緒に乗ることに抵抗感を得た彼女は、彼を傷つけないように、そっと階段を上がって行った。彼女は目的の七階に到着し、予約をしていた先へ向かった。

その時、背後からサラリーマン風の男性二人の声が聞こえて来た。


「おい、見ろよ。点滴クリニックに空きがあるみたいだぞ」


「ラッキー!寄って行こうぜ」


この二人が入ったクリニックのドアを、彼女も開けた。



「先生。では私、貧血は治ったのですね」


「はい。ヘモグロビンの数値が13だから。まあ、いいでしょう」


ホワイトローズクリニックの院長はくるりと椅子を回し、カルテに何かを書き始めた。


「……しかし。年の為、もう一か月分、鉄剤の薬を出しておきましょう。風邪の予防でビタミンCも出しますね」


「ありがとうございます。あの、これ風間さんから頼まれたのですが」


小花は風間からあずかった封筒を院長に渡した。


「ありがとうね。最近は小花さんがうちの担当みたいだね」


そういって院長は細い眼をさらに細めた。


「そんなことありませんわ。風間さんはこちらにお越しになりたいのですが、本当にお時間がないのです、と言う様に言われてきました」


「アハハハ。風間君は人気者だしね」


その時、ピピピピピとタイマーの音がした。


「おっと。点滴が終わるころだ」


そう言いながら院長はタイマーを止めた。


「姫野君の助言通りにしたら、おかげ様で患者が一杯で経営も安定しているよ。彼に宜しく言っておいてくださいね」


しかし。最初に逢った時にぽっちゃり体型だった院長が日に日に痩せているのが小花は気になった。


「先生はお疲れのご様子で心配ですわ……ご自分で点滴なさればよろしいのに」


「ありがとう……僕の心配をしてくれるのは、夏山愛生堂だけですよ」


そう悲しく笑った院長に、挨拶をして小花はクリニックを出た。




翌朝。大雨だったので、これに乗じた姫野は愛車で小花を迎えに来て会社に向かっていた。助手席の小花は夕べのホワイトローズクリニックの話をした。


「五つの診察室の内、四つは点滴されている患者さんでしたわ」


「癒しのクリニックになるといいな、とは思ったが、そんなに点滴患者が多いのか」


うんと小花は頷いた。新規開院したが患者が来ないと嘆いていた院長。姫野は点滴治療を進めたクリニックは順調に成り立っていた。しかし小花は憂意を抱いていた。


「はい。儲かっているようですが、院長先生のお顔の色がすぐれませんの」


「医者の不養生か……。一度風間と行ってみるかな」


「そうしていただけますか?患者さんを元気にしないといけない先生が、あんな様子では……心配で診察も受けられませんもの」


そういって小花は助手席の窓の外の雨を眺めた。あまりに心配に姫野は眉を潜めた。


「そんなに。あの院長が心配か」


「いいえ、私に出された薬が合っているのか心配なだけ……すごい雨だわ」


渋滞している大通り公園沿いの道。自分の心配をしていた小花は窓の外をしきりに見ていた。


「今日は一日雨だぞ……何か予定でも合ったのか」


すると、小花は満面の笑みで姫野に振り返った。


「ねえ姫野さん!これなら花壇にお水をまかなくて済みますわ!ああ、よかった」


そう笑う彼女に、姫野は眉尻を下げた。


「それはそうだろ」


「あーあ。もっと降らないかしら……」


「お前のために降るわけじゃないからな」


「まあ、意地悪ですわ……本当に姫野さんは意地悪です」


小花はぷいと顔を背けた。車は進んでいた。


「そう怒るなよ」


「鈴子だってそれ位は知っておりますのに」


機嫌を損ねた彼女になんとか許して欲しい姫野は、彼女の膝に手をそっと置いた。


「……ごめん!小花。俺が悪かった」


「へらへらと笑っておいでですし。全然反省の顔では無いですわ」


可愛い彼女の拗ねた様子。見透かされた彼はこれを肯定した。


「だって。俺は怒っているお前の顔が好きなんだ」


「あら?私は困っている姫野さんの顔が好きですが?ウフフフ……」


そういって小花は姫野の手に自分の手を重ねた。


「……ごめんなさい。この前、理科の気象の授業の時間で、鈴子は『hpa』をヘクトパスカルと読めなかったのです。それを京極君に笑われた事を思い出して、つい、イラっとしたの」


「まあ、いいさ。もう憶えたんだろう」


「はい。これだけは」


「それで十分だ。気象予報士になるわけじゃないしな」


姫野はそういいながら小花の方に自分の肩をコツンと当てた。


「頑張っているんだな。えらいぞ」


彼女は黙って頷いた。こんな雨の朝、二人は仲良く出勤したのだった。





「おはよう。って……姫野。なしてお嬢と手を繋いでいるんだ?」


ちょうど玄関にいた渡は朝からラブラブな二人を見て、一歩退いた。


「雨でしたので」


「必要ない。お嬢の足は達者だ」


「しかし。彼女が滑って転んで頭を打ったら」


すると渡は目を真っ赤にして怒った。


「バカ野郎!その時はお前がお嬢のクッションになればいいんだよ?お前はそのためにいるんだ。ささ、お嬢、こちらへ」


そういって渡は小花を彼から引きはがした。


「本日は雨で社内の清掃が大変かと思われますが、私はお嬢の為に手伝いを」


すると小花は話をすっと遮った。


「渡さん。晴れの日もあれば、雨の日もございます。仕事とはそういうもの。大丈夫です、私は雨などに……負けませんわ!」


「お嬢?……なんてことだ。私はまた余計な真似を」


そういって頭を垂れる渡に、小花は首を振った。


「私の事は良いのです。渡さんは大事な風間さんの事を、気にかけて下さいませ」


渡が風間に恋をしていると勘違いしている小花。渡は必死に首を横に振った。


「まだそんな誤解を?お嬢、私は」


しかし彼女は清掃員の部屋へ行ってしまった。


こんな可哀想な渡を見た姫野は、黙って自分の所属する中央第一営業所に入った。




この日の仕事。姫野は小花の話を風間にし、二人でホワイトローズクリニックに顔を出した。


「そうか。エンジェルがそんな心配を……」


クリニックはもう閉める時刻。患者がいない院長は重い口を開いた。


「実はね。私には一人娘がいるんだか……」


院長の話によると娘の魔利子がホストクラブに通っているという。


「これには妻も参っていてね。毎晩娘が帰って来ないもので、夫婦して睡眠不足なんだ」


「そうでしたか」


クリニック経営と無関係の話。しかし、スーパーセールスマンの二人は話を聞いた。


「……風間君はススキノに詳しいんだってね。『Boy'sビル』って知っているかな。そこにあるホストクラブらしいんだよ」


すると風間は、姫野を見てから応えた。


「知っていますよ。そのビルのテナントは全部ホストクラブなんです」


「そうか。でもまさか親が様子を見に行く訳にも行かないしね……」



あまりにも疲労の激しい院長。風間は気の毒になり、分かる事があったら教えるといい、このクリニックを後にした。



その翌日。風間は中央第一営業所で、得た情報を発表した。


「……それで、私に何をしろと」


話を聞いていた事務員の松田は、仕事の手を休めずに風間に聞いた。


「そのホストクラブに行って、様子を見て来て欲しいんですよ」


「そういうことね。確かに男性には無理な任務だけど……お金が誰が払うの?」


「松田さん。自分も確認しましたが、院長が出すそうです」


姫野がそう話した時、掃除をしていた小花がみんなに口を開いた。


「『Boy'sビル』って、以前私がお掃除していたビルですわ」


「知っているのか」


「はい。去年のハロウインの時にお掃除していたビルですもの」


この時、姫野と風間は、写真で見た小花の可愛いコスプレを思い出していた。


「あそこでしたら私。お店までご案内できますわ」


こうして仕事を終えた四人は小花の案内で、魔利子が通い詰めているホストクラブ『ゴールドラッシュ』にやってきた。



「……ここですわ。あ?あの店です」


「じゃあ、私。行ってみるわ」


松田は勇ましくそういうと、単独でホストクラブに入って行った。彼女を見送った後、店に入れない姫野と風間を、小花は別の店に案内した。


「相談に乗ってくれそうな方なんです。あった!『ブルーバード』。あの……こんばんは、迅さんはおいでですか?」


「へ?お宅だれ?社長に何の用なの?」


ドア前に立っていた金髪の超若いホストは三人をじろりと睨んだ。


「あの……お手数ですが、小花と申しますけど、迅さんにお会いできませんか」


「だから!社長はそんな暇ないの!客じゃないなら帰ってくんない?」


取り合ってもらえなかった三人は店を後にしてエレベーターの前にやってきた。


「すみません。全然力になれなくて」


「いいんだよ。外の居酒屋で松田さんを待つか……」


その時、背後から足音が響いた。



「エンジェルか?……ごめんよ」


「迅さん?まあ……」


そのスーパーセクシーホストは肩で息をしながら、小花の元に駆けて来た。やけに開けた胸元のシャツ。白い歯が眩しかった。


「すまない。あいつは最近入った奴だからさ、エンジェルの事を知らなくて」


「いいんですわ?それよりもお元気そうで」


仲良く話す男性に見覚えのあった姫野は、彼の顔を覗き込んだ。


「あの。すみません。以前パーティーでお会いしませんでしたっけ」


「……ああ、あの時の?」


姫野が得意先の令嬢、魔美の恋人の振りをさせられたパーティーの時、レンタル彼氏をしていた迅は、自分がスカウトした姫野をようやく思いだした。


「お知り合いでしたの?迅さん。こちらは私が今、清掃しているビルの方です」


「ここじゃなんだから、私に話があるんだろう?みなさん、どうぞ私の店に」


こうしてホストクラブ『ブルーバード』に移動した三人は、迅と個室のテーブルを囲んだ。


「そうですか。『ゴールドラッシュ』の店長は仲良くしている奴だから、その話しを詳しく聞いておきますよ。それにしても、エンジェルと彼が知り合いだったとは、しかもススキノプリンスもいるし」


三人の関係がどうも理解できない迅は、水割りを一口飲んだ。それに構わず小花は店内を見渡した。



「それよりも迅さん。社長さんになったんですね。おめでとうございます」


「まあね。あ、ごめん!お客様だ。みなさんはどうぞごゆっくり」


でも落ち着かない三人に、今度が松田から店を出た、と連絡がはいった。三人は迅に挨拶をしてこの店を後にした。


この時の松田の話と迅の報告により、魔利子の夢中になっているホストが判明した。




そして数日後。迅に呼び出された姫野は風間を伴い開店前の3時に、ブルーバードにやってきた。


「魔利子さんは、親と巧くいってないようですね。付き合っていた彼と交際を反対されたとなんとか」


「そうでしたか」


「……『ゴールドラッシュ』の社長は私と仲が良いので話ができましたが、営業妨害したくないのでね。まあ、私はここまでです」


「そうですよね。自分もそう思います。この件は彼女のご両親に伝えるまでとしますよ」


まだ仕事前の素顔の迅はTシャツ姿で笑みを見せた。


「しかし……姫野君はあの夏山愛生堂のトップセールスとは。それにススキノプリンス・ミスター風間が、エンジェルの知り合いとは、な」


彼はそう言ってほほ笑み、二人にコーヒーを出した。姫野は気になっていたことを尋ねた。


「彼女はこのビルを清掃していたと伺っていますが」


「そうです。あの頃私は、ここの雇われ店長でして、売り上げが伸びなくて、行き詰っていましてね。借りていたマンションも追い出されて、この店に寝泊まりしていたんですよ。そして日中に掃除をしていたエンジェルと知り合いましてね。まあ、その人柄に心打たれましてね、今の仕事をもっと頑張ろうと思ったんですよ」


どこか遠くを見ている迅に、姫野は目を伏せた。



……俺と同じだ。


「ところで。お二人はエンジェルが、一人で暮している理由を御存じですか」


「?ご両親が他界しているとしか聞いていませんが」


すると迅は首を振った。


「それだけではありませんよ。遺産相続で彼女は、もらえるはずの遺産を親戚に奪われたのです。だからそれ以来彼女は人を頼らず、ああやって、何でも自分でやっているんですよ」


「失礼ですけど、迅さんはそれをどうして?」


風間の問いに、迅はコーヒーを一口飲んだ。


「ここにも彼女を利用しようとしたババアが来た事があったのでね。まあ、彼女には知らせず追い返しましたけど」


そういって彼はカップを置いた。


「あの時は爽快だったな。このビルのホスト達であのババアを胴上げして追い返したっけ、ハハハ」


「人気だったんですね」


「姫野君。『だった』は間違いです。『今も』ですから」


「迅さん……」


真顔の姫野の前で、迅は煙草の火を点けた。


「ふう……そんなに怖い顔しないで下さいよ?エンジェルに手を出すんだったら、とっくに出していますよ。これをご覧ください」


彼の差し出したスマホには、可愛い赤ちゃんが映っていた。


「自分の娘です。当時付き合っていた女が生んで、俺に預けて出て行きました。今は私の娘として育てていましてね、名前は鈴香といいます。可愛いでしょう?」


「鈴香、もしかして彼女の名を?」


「はい。すずちゃんみたいな女の子になって欲しいな、と。それに私の始めた『レンタル彼氏』もエンジェルの案なのです。寂しい女性の話し相手、が最初でしたが……」


「小花ちゃんらしいな……って、どうしたんですか、先輩」


気が付けば姫野は店内をキョロキョロ見渡していた。


「実はですね。初めて来た時に思ったんですが」


ここで姫野はビジネスの話をし出した。





「私の得意先の病院では介護サービスもしていまして。デイサービスもしているんですけど、男性シニアはススキノで懇親会などをしているんですが、最近は女性のシニアから自分達も懇親会をやりたいと要望がありまして」


「今の高齢者はお元気ですね」


「そうです。そこで、迅さん。このホストクラブで彼女達の懇親会をさせていただけないですか?」


「ぶ!ここに?シニアの女性を?」


迅は思わず組んだ足を戻した。


「そうです。廊下には福祉トイレもあるし、この店はバリアフリーですし」


「先輩。外の駐車場もバスが停められますよ」


「本気なんだね、君達」


「はい。時間は今時間で、お酒も無しですが、いかがでしょうか?女性はホストの方とおしゃべりできると楽しいと思うんですよ」


そうしみじみ話す姫野に、迅は目を細めた。


……さすがエンジェルの選んだ男は違うな。


「わかりました。検討しましょう」


こうして話はトントン進んだ。そしてお試しで開催された『はじめてのホストクラブ』は申し込みが殺到し、抽選になる程の人気だった。






「諒君。彼女、お化粧を直すそうだ」


「はい、ではお嬢様、こちらへ」


第一回目の懇親会。言い出した姫野と風間も駆り出されていた。


迅の指示で車椅子を押して店外のトイレに向かった風間を見て、迅は姫野とウーロン茶で乾杯した。


「彼女達、楽しんでくれてるかな」


「はい。今度は改めて客として来たいと言ってますよ」


「嬉しいな?でも、こういう明るい時間の方がいいだろうな……」


    

若いホストにケーキを食べさせてもらっている老女を見て、迅はつぶやいた。



「二回目も抽選で。年内はすべて予約が埋まっていますよ」


「姫野君。この懇親会さ。うちの店だけじゃなくて、他の店でもいい?」


「そうしてくれると助かります!実は札幌の全部のデイケアサービスから問い合わせが殺到していて。みんな一度このBoy'sビルに来てみたいんですよね」


「おいおい。全部かよ?」


すると姫野はニヤと笑った。


「そうですよ。全部です。大丈夫でしょう、迅さんなら」


「姫野君さ、本気でホストやらないか?君ならきっと」


その時、二人の間にすっと誰かが座った。



「迅さん!姫野さんをスカウトしないで下さい」


この彼女の焼きもちに姫野は感動した。


「いいじゃないか?彼ならあっという間に大金を稼ぐぞ?」


「いいんです!姫野さんは、ずっと夏山愛生堂で勤務してくださらないと困るんですわ」


このセリフに姫野はニヤニヤが止まらなかった。小花は必死に迅に縋った。


「だから迅さん。姫野さんを誘わないで」


「ハハハ。冗談だよ、あ?俺、ちょっと向こうにいる彼女に呼ばれたから、お二人でごゆっくり?」


そういって彼はセクシーウィンクを残して席を外した。


「小花……心配しなくてもいいぞ。俺はお前のそばにいるから」


「当たり前ですわ。姫野さんには夏山愛生堂でしっかりお仕事して頂かないと」


すこし方向の違う理由に彼は首を傾げた。ここに風間が戻ってきた。


「先輩!俺にばっか仕事を押しつけないで下さいよ」


「そうか?じゃお前に接客してやるか。風間。お前、可愛いぞ」


少し本気を出した姫野の言葉に、つい風間の胸もキュンとなった。


「綺麗だよ、小花……もっとこっちにおいで」


調子に乗っている姫野。小花は冷たい目で見ていた。その時、声がした。


「兄ちゃん達。今度はばあちゃん達がまんじゅうたべさせてやるよ」


集まってきたシニアの女性。小花はすっと席を立った。


「まあみなさま?どうぞ!今度はこちらの岳人がお相手致しますわ。なんでも食べますので」


すると風間も席を立ち小花の手を取った。


「僕も譲ります。ねえ小花ちゃん。俺達は外の店にソフトクリーム食べに行こう」


「はい!参りましょう風間さん」


そういって風間は小花の肩を抱き、姫野に背を向けた。


「あ。待て……あの、離して……あの」


「こっちの兄ちゃんもイケメンだ?はい、あーんして」


平均年齢がぐっと高くなったこの店には、湿布の匂いが立ちこめていた。

札幌ススキノBoy'sビルは、賑やかに熱く女性の心を掴んでいた。


つづく    

    

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