閑話 母について

詰まるところ母は病気だ。

今では統合失調症と診断も下り

平和な日々を一人で暮らしている。


酷い母しか書いて無いが

まともな母はとても優しく聡明な人だった。

出来の悪い僕に空いた時間で色々な話をしたり。

古本を買う様になってからは

読んでおいた方が良い物を教えてくれたり

読めない漢字を教えてくれた。

例え高校卒業まででもこんな子供を育てるのは大変だったと思う。


ただどういう訳か料理は壊滅的に駄目だった。

姉が居なくなってからはスーパーの惣菜ばかり食べていた。


お金の使い方も変で水が止まった事もある

間もなく生活保護を受ける事になるが

僕は正直高校を諦めていたが生活保護で通えるようになるほどちゃんと貯めていたのは

正直今も不思議だ。


過去に通院歴があったのは大人になってから知った。

ただ生活に追われてか、もしくはプライドかはたまた今ほど理解が無い世情故の世間体かは分からないが通院、服薬を止め

ジワジワと病気が重くなって行ったのだと思う。

妄想や猜疑心、衝動的な行動に振り回されていたが、僕はまともな時の母が大好きで


病気の時の母が理解出来なかった。

理解しようとしなかった。

今でも別の人間だと思っている。


僕の大好きだった母は

きっと病気に殺されたんだ。

そしてある意味では僕にも


統合失調症や精神科

そういった知識がその時あれば

誰かに相談出来ていれば


悔やんでも悔やみきれない

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