第4話
あれから12年後
12歳になった俺は孤児院の仲間ともうまくやってるつもりだ
この12年で気づいたことがある
それはステータスを見れるということだ
これは普通のことらしい
ステータス
アルテミス サハロン
サハロン王国 元第一王子
年齢 12
レベル 20
職業 無し
職業スキル 無し
筋力レベル 15
炎魔法レベル5
筋力レベルはまぁ一般的な数値だ
炎魔法はこの歳ではまぁまぁできる部類らしい
そして今日は誕生日!
この世界では7歳の誕生日になると、教会で自分の適正職業を教えてもらえるらしい。
俺は転生者だ。さぞかしチートな職業なのだろう
そして教会に着いた
『それでは職業を見ていきますねー』
シスターが水晶を取り出し、ここに手を置くよう言った
何も起こらない
いや、シスターにだけわかる仕組みになっているに違いない
そう思ってシスターを見たが、明らかに困惑している
『アルテミス君に適正職業はありませんね…』
なーーーにーーーーーー
『これまでにそんなことありましたか?』
『多分初めてだと…』
最悪だ。あの神様なんの恨みがあってこんな仕打ちするんだよ
孤児院に帰ると期待した顔でちびっこ三姉妹がこちらを見ていた。
上から、まい、まみ、まき
と日本風な名前の子達だ
『ねーねーアル兄どーだった?』
『どーせ役に立たないのとかでしょ』
『そんなこと言わないのまみ』
言いづらいなー
院長も帰ってきたことに気づき、外に出てきた
『どうだったんじゃ?』
まぁ、俺に魔法の才能があるから結構期待してんだろーなー
『何もなかった…』
『え?』
『ん?』
『うそ?』
まぁその反応が正しい
『そんなことあるのか?』
院長も驚いていた
ここの孤児院ではスキルがわかった日に自由に暮らしていいことになっているが…俺はここにいて引きこもりでもしてようかな
マジ最悪だ
異世界行ってもどん底な男の人生逆転劇 呟き人 @mao0712
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