第3話
ここは魔法国家サハロン
その第一王子として生まれた俺
アルテミス サハロン
名前かっこよくね?
確かギリシャ神話の月の女神もそんな名前だったような
そんな話はおいといて、俺は将来絶対にイケメンになるわ
なぜかって?
それは、黒髪で目は灰色、しかも親父がカッコ良すぎで、その遺伝子を受け継いでそうな顔立ちだし
いやー、イケメン確定やん
生まれてからこの数週間、幸せな日々だった
乳母のカトリーヌも美人でしかも合法的にその胸を拝める
なんと幸せなことか
一生このままでいいと思っていた
がしかし、ある日の夜
なんか暑い、おかしい
この部屋は魔法で室温が保たれているはずなのに暑い。風邪か?
しかも焦げ臭い気が…
そんなことを考えていると突然
『アルテミス様!』
慌てた様子でカトリーヌが入ってきた
『大変です!王様の弟君である宰相様が謀反を起こされ、宮殿に火を放ちました!』
『私たちは、隣国であるジャーマロン共和国に逃げます!』
そう言うと、俺を抱き抱え抜け道を使い外に出た
え、俺の幸せライフは?
2度目の人生も辛いことが多いのかよ!
そんな事を考えているうちに、国境を越えジャーマロンに入国した
『ここまでくれば安心でしょう』
カトリーナは疲れた顔一つ見せずに言った
ヒュン!
俺の顔の真横を弓矢が通った
追ってはまだ来ていたのだ
逃げますよ!絶対大丈夫です。私がアルテミス様をお守りします。』
そう言うと彼女は俺を抱えまた走り出した
走っていると、一つの建物が見えた。
孤児院だ
カトリーヌは泣きながら
『私が囮になります。これからのご成長を見守り支えることができずすいません。』
と言い残し孤児院の玄関に俺を置き反対方向へ走っていった
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