第8話 左脳と右脳を両方使おう

 やあ、おいらです。


 これまでは、あくまでもおいらのポリシーを賢しらげに語ってきたけれど、これまでのことは参考として頭の片隅にしまっておいてくれれば嬉しいし、捨ててしまっても構わない。ただ、分別とゴミの収集日だけは守って欲しいし、リサイクルできるならそうして欲しいものである。


 で、今回からは実践編だ。おいらもこう見えて、社会人として優秀な人材だと勘違いされていた時期も結構長くあったんだ。まあ、風化してメッキが剥がれ、キチガイに転落してしまったけどね。でも、堕天使ではない。花鳥風月を愛してやまない、風来坊だ。いまはウエイトオーバーとコロナで身動きが取れんがね。


 さて、人間の脳は左脳と右脳に分かれていて左脳が身体の右側を、右脳が身体の左側を司っていることは知っているよね。

 でも、それだけではない。

 左脳は言語を、右脳はイメージを記憶する役目を担っている。最近では左利きの人も多くなったが、日本人の大多数は矯正された人も含めて右利きが多い。人間の身体の部位で一番動かされるのは当然、利き腕だから、多くの人が右手を多用することになる。ということは左脳に刺激が与えられ、活発になるということになる。ところが左脳には一つ弱点がある。それは言語記憶の容量に限界があるということだ。つまり言語を無限に覚えていることができず、普段使用しない言語を忘却してしまうのである。よくあることだと思うが、「あのドラマに出ていた人、顔は出てくるのに名前が出てこない」という日常会話。これは左脳がその俳優だか女優の名前の記憶を忘却してしまったからである。


 一方の右脳はイメージを記憶する。実は、こちらの容量には限界がない。無限にイメージを記憶することができる。先程の例で言えば「顔は出てくるのに」の部分が右脳の容量が無限である証拠である。芸術家に左利きの人が多い(要出典)のはそのためと言われている。おいらも左利きだが、実は図画の成績はよかった。ただし工作ができなかったので(ハサミやカッターで物がまっすぐ切れないのだ。しかも、現在も)、プラマイゼロだった。だから、おいらはくだらない文章を書いていないで、絵を描いている方がよいのだが、絵の具を服につけちゃったり、周りを汚しちゃったりするので、片付けが面倒なのでやらないのだ。文章をパソコンで書く分には部屋は汚れないからね。妥協だよ。


 さて、塾生諸君。せっかくの右脳、勉強に使ってみないかい? それが、おいらの考案した(?)『右脳勉強法』だ。つまり、テキストを読むだけではなく、写真を撮影するように目から脳に写し込むのだ。言語の記憶には限界があっても、イメージ化したものは無限に記憶されるのだから、半ば永遠に、認知症になるまで覚えていられるのではないか? そうしたら、テストなんて楽勝であろう!


 ああ、一点注意しておくが、おいらはテストを受ける必要がないので考案はしたが実践はしていない。注意喚起文で言えば、「あくまでも個人の思い込みです」というところだろうか? 勇気あるものはお試しあれ!


 では、またがあれば。

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