拝読させて頂きました。
自分の理想とする化学反応の為に不純物を除去する。
うーん。理解は出来ますが私には殺人の動機としては、ちょっと弱い気がします。
野中先生はこれまでの教師生活で沙綾のような生徒とは初めて出会ったのでしょうか?私は沙綾のような生徒は教師生活をしていれば数人は存在したと思います。
それ程、沙綾が特別な存在のような描写も無かったように思います。
私としては、野中先生は沙綾に憧れていた、の方がしっくりきます。
憧れの存在は自分の言う事を聞かない。このままでは自分の信じてきたものを壊されてしまう。それならば除去しよう。沙綾を自分1人のものにする為に。
勝手な事を書いて申し訳ありません(>_<)
私はこの作品を否定している訳ではありません。情景描写や人物描写の文章表現はとてもよく描けていると思います。ただ、殺人の代償が単なる自己満足では読者が納得しないと思うのです。本当に私の意見だけでごめんなさい💦
作者からの返信
コメントありがとうございます。
本話は評価の分かれる話だと思っていたので、どんな感想が寄せられているだろうかと緊張しながらページを開きました…。
本作の犯人については、同情の余地のない徹底的な悪を描こうと決めていました。
だからあえて理解しがたい動機を設定したのですが、いくら犯人が異常な思考の持ち主とはいえ、『不純物の除去』だけでは動機として弱いというご指摘は最もだと思います。
野中が今まで沙絢のような生徒と出会って来なかったの?という点は想定していませんでした。
ですが、30代という野中の年齢設定であれば、似たような生徒と出会っていても不思議はないですね。何故今回に限って殺人をした?という点は確かに納得しえないと思います。
本話について評価を聞く機会がなかったため、正直なご意見を寄せていただき本当に感謝しています。
ミステリー執筆歴が浅いというのは言い訳ですが、作品の根幹である動機を納得していただかないと、他の部分も台無しになってしまいますからね…。
できればもう少し読者の方が納得される形で修正しようと思います。代案として頂戴した『憧れ』についても検討させていただきます。
ユングの理論を引用した野中の話は、とても例え話には聞こえないですね。おそらく彼の本心なのでしょう。今回は百戦錬磨のガマ刑事までも冷静さを失っていますね(笑)。でも、野中を追い詰める程の決め手がなく、二人の刑事は彼の掌の上でずっと踊らされている……そんな印象を受けました。
作者からの返信
物質でも人間でも異物は排除すべき。そんな自前の理論に基づき、野中は一線を越えてしまったようです。今までの犯人はまだ同情すべき点がありましたが、今回は全くそれがないですね。さすがのガマ警部も腸が煮えくり返っています。
どうにかして逮捕にこぎ着けたいところですが、野中は未だ飄々としたまま。木場とガマ警部に勝機はあるのでしょうか?