第15話





あの恐ろしく怖かったイリヤの昇格試験も終わり、あとは結果を待つだけだ。とは言っても、色々怖くはある。やりすぎで落とされたりしないだろうか。


というか、個人的にはイリヤをあそこまで怒らせた奴が何を言って怒らせたかが気になる。まだ、ボコボコにされるようなことは無いだろうが(ないよね?)あれは怖い。あの目は本当に怖い。だから、知っておきたいのだが、それとなくイリヤに聞いても答えてはくれなかった。






発表の日がやってきた。


まぁ合格だったが。あれで不合格を出せるのであればそいつになぜ不合格にしたのかを一時間ぐらい問い詰めてやりたいが。


何はともあれ、イリヤも討伐依頼が受けられるようになった。早速一緒に行ってみたいが、イリヤに聞いてみるか。


ちなみに今はギルドで確認してすぐなので、まだギルドにいる。ちょっと飲み物を飲んでいるところだ。


「なぁ、イリヤ。今日はどうする?討伐依頼、受けるか?」


「んー、どうしましょう?カズトさんは行きたいんですか?」


「俺は行きたいっちゃ行きたい。最近対人しかしてなかったから、そろそろモンスターともやっておかないとなまりそうだからな」


「そうですよね。私の訓練に付き合ってくれてたんですから」


「まぁ、とは言ってもイリヤがいきなりは大変とか、装備なんかが若干怪しいとか思ってるんだったら今日はやめとくよ」


「いや、行きます。そこまで何もありませんし。魔物とかとの戦いは早めに慣れていった方がいいですから」


やっぱりイリヤは強いな。度々思ってはいたが、王都にきてすぐに魔物に殺されかけたというのにそれに立ち向かおうとするのだから。


なら、俺ができるのはそれを手伝うことだ。そして守ることだな。


こんな考えになっているところ、俺もこの世界の考え方や、イリヤを仲間として大切に思っているんだなって、実感するな。


ともかく、俺は俺で強くならなきゃやっていけないだろうから、俺も頑張りますか!





初めて二人で挑む討伐依頼は、最初に遭遇したウルフだ。だから、今まで行っていた森とは違う森に向かう。最初に遭遇したのは本当に運がなかったようだ。あの後の調査でも、あの個体以外はいなかったようなのではぐれウルフが一匹だけ迷い込んだようだ。


そんなことが起きないように定期的にウルフを狩っておかなければならない。なんてことを考えてる間に目的地に到着していた。


ちなみに依頼の詳細は、ウルフを十匹狩ることだ。そしてその討伐証明である牙を二対づつ。牙を二十本持ってくることで依頼完了だ。


さて、今日はイリヤと二人だけなのでスキルも多めに使っての戦闘だ。普通に久々。まずは魔物相手ではなく、ただスキルの切り替えを何回がする。 重さを切り替えたり、範囲を分裂させたり、自分の腕に使って行動を制限させたりetc.....大体の動作を確認したら、戦闘開始だ。


まぁまずは索敵で敵を見つけるのが先だ。今回は俺が最初の二三匹を狩ったら、イリヤが一人で何匹かやって、最後に二人でできるかなんかを試そうと思っている。今は一人でやるので、今出せるトップスピードと、最大火力を試してみようと思う。


そういえば忘れていたが、全ステータスはもう結構バグってる気がする。レベルが四十六になっているのは話したと思うが、全ステータスが四千をオーバーしかけている。一番低くてたしか三千五百ぐらいだった。それに、重力、重量、スピード、その他もろもろを含めた一撃。それをウルフの頭の上から叩き込んだ。


「ヴラァァァァァァ!」


---ズドーーーン!


パラパラ



辺り一面吹き飛んだ。



--------------


kaniyoiです。次はちょっとみんなのステータスをまとめたいと思います。全然ステータスについて触れてなかったのでここら辺で一回主人公とイリヤ、あとはギルドの面々とこの世界の平均なんかを書きたいと思います。


この話が面白いと思った方はぜひ、フォローと評価、応援の方をよろしくお願いしますm(_ _)m

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

よく分からないからと追放されてしまった俺。手に入れた固有スキル<空間干渉>で最強に(仮) kaniyoi @kaniyoi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ