第4話
朝になった。昨日の反省を生かして今日は早い時間のうちに行くとしよう。
ギルドはまだ七時をまわったところなのに、多くの人で賑わっていた。人の波を搔き分けてようやくクエストボードにたどり着いた。まだ朝早いので昨日のようにクエストがほぼないなんてことはなく、たくさんの依頼があった。今更だが、この世界のギルドでは試験のようなものはない。それは誰でも冒険者になれるようにするためらしい。冒険者はランクが高くなればなるほど、報酬の割のいいものも選べるようになる。すると俺が昨日やったようなドブさらいのようなあまり報酬が良くない依頼は放置されてしまう。
だからそんなことが起きないように、登録の際に試験などをせずに犯罪歴などを調べるだけにして、ほとんどの人がなれてそういう依頼も達成できるようにして、街の人達にも必要な存在になっているらしい。
話がそれてしまったが、討伐関連の依頼が登録してすぐに受けられないのはそういう理由があるらしい。
ともかく、俺は初めての薬草採取の依頼を受けた。
「はい、薬草採取の依頼受注しました。期限は今日ギルドが閉まるまでなので、頑張ってください」
森まで移動してきた。
今日俺が受けた依頼で集めるのはポーションの材料になる回復草と呼ばれる薬草だ。見た目はタンポポの葉のようなギザギザした物だ。
すこし試してみよう。
空間干渉を発動して、、、範囲を足もとに、自分の足もとに回復草がないか探してみる。頭の中でしっかりイメージしながらその辺を歩いてみると、、、あった。
成功だ。範囲の中だったら知っているものを判別できるみたいだ。
このやり方を使うと、目的の数はすぐに集まった。
よーし、どんどん集めるぞー、と思ったところで
「きゃーーーーーー!」
悲鳴が聞こえた。
結構しっかり聞こえたからこの悲鳴の主は大分近くにいるのだろう。
魔物でも出たのだろうか。
だが、、、
俺はどうするべきだ?
俺は勇者じゃない。
まだ力の使い方もわかりきってない。
そもそも助けに行ったところで助けられるのか?
俺は、どうするべきかわからない。街に戻って助けを呼んだ方がいいのか?
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こんにちは、kaniyoiです。前回に続いて少なくなってしまい申し訳ございません。初めて投稿にパソコンを使った所、更新時間もオーバーしてしまいました。次の話からようやく主人公が戦います。しっかり戦わせる予定です。次の更新はもう少し長くできるよう頑張ります。
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