第2話 味方が減る
1話でも述べたが私には2つ上の兄がいる。兄も私と同じようにネグレクトを受けていた。私が8歳の頃、季節は覚えてないが学校から帰り自宅で皆の帰りを待つが誰も帰ってこなかった。空腹だが何も出来ないまま21時頃になり兄以外が帰ってきた。立ち耳をすると兄は施設に行ったらしい。学校にて身体中の痣があることを担任が見つけ、警察か保健所へ保護となったようだ。私より強く暴力を振るわれてた兄は見るに耐えない程の痣が腕やお腹にあった。救われてよかったねと幸せな気持ちになったのはつかの間、何故私たち姉妹は保護対象にならないのか、兄の分まで私に暴力がくると不信感と怯えに変わった。それから1年経ち、姉もあの人からの暴力を避けるため祖母の家へ逃げた。祖母は泣きながら「次、暴力振るったら警察に訴えますよ!」と義理父に向かって涙ながらに強い口調で伝えたらしい。姉も祖母の家か、、姉とはよく喧嘩してたが味方でもあった。私の目の前から味方が2人も失われたのだ。そうなると矛先は私一人。辛かった。しんどかった。逃げたかった。誰かに言う勇気、逃げる勇気がなかった。生き抜くしかない。早く大人になって家を出るんだ!その気持ちで耐え抜いた。
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