　人間の視界、いや視野と呼ぶべきだろうか。基本的に人間の視野の限界は100度と言われている。物の形や色を明瞭に認識できるのは目の前を中心に最高でも4から20度程度である。

　つまり、それ以外の範囲では認識が難しいと言われている。

　しかし、この時の龍は100度ぎりぎりの視野で起きた現象を認識するのは容易であった。何故なら、龍にとって現状では想像しえない事が起きたのだから。

　ウィビシが姿を見せ、迫りくる状況であったがそれでも顔を向けながら視線を移す。

　その視線の先には先ほどまで自分がいた場所、もう助からないであろう裕也が倒れてかつまだ碌に魔法を覚えていないアリスに防衛を任せた場所に。

　光輝く円柱がそびえたっていたのだから。

「……っな！」

　驚愕と共に困惑した。現状で考えうる可能性、選択肢を絞り出したうえでの龍の行動である。龍自身では、これ以上ない最高の選択肢のつもりだったのだ。それを嘲笑うかのように現れた選択肢の無い光の円柱、困惑するなという方が無理である。

（あれは…なんだ？あの光の柱…魔法陣が発生している！？しかも…白い！？…ってことは、聖霊魔法か！？このタイミングで！？【聖霊魔導士】が4人も現れたというのか！？そんな偶然あり得るのか！？いったい誰が…）

　もはや、龍の頭の中にウィビシはかけらも残っていなかった。ただ、この奇跡ともいえる、いや、もう奇跡としか言いようがない状況を作りだした、英雄とも言える魔法を使った者の正体を見る方が優先度で勝った。

　少し距離が離れ、しかも円柱の光により術者がよく見えないがそれでも龍は目を凝らす。ウィビシが近づいてくるという状況は変わらないが。

「……は？」

　目を凝らした結果、アリスだった。魔法陣の中で先が光り輝く杖を握っていたのだ。

（………は？どういう状況だ？あれはアリス……だよな？聖霊魔法を発動している？どういうことだ？昨日の裸を見た時と反応からアリスが女だということは当然のはず……なら何故アリスが聖霊魔法を発動できるんだ！？）

　頭に入ってくる情報に脳がパンクしかける。しかし、そんな事情を一切分からないウィビシは問答無用で龍に襲いかかる。そして、内1匹が龍の背中に飛び掛かった。

「……」

　ウィビシが襲いかかったのは龍の背中、本来なら完全に無防備。振り向いて躱そうとしても遅い。しかし、龍は振り向きもせずに左手に握った杖だけをウィビシに向け火球を放った。

　突然目の前に発生し飛んでくる火球にウィビシは避けようがなかった。そもそも空中から襲ったウィビシに避ける手段などもう端からありはしなかった。

　火球はウィビシを捉えると、そのまま火だるまにしながら数十メートル後方へ吹き飛ばす。

　すると龍はゆっくりとウィビシの群れに向き直り、戦闘態勢を取った。左手に杖、右手にバッグから取り出したのだろう、脇差を構えながら。

「…予定変更だ、貴様ら。いや、予定変更では無いな。考え方？やり方？まあどうでもいい。本来なら、1匹2匹ぐらいなら通してもあいつの魔法の勉強として問題ないと思ったんだが、変更だ。裕也が生き延びる選択肢が生まれたんでね、あいつに1匹も近づけさせるわけにはいかない。まあ、貴様らには分からんだろうがな」

（…すまない裕也。俺は一度初心に戻るべきかもな。ああ、そういうば師匠にも言われたっけな…『諦めるはすなわち敗北に同じ、常に頭を動かせ。でなければ獣と同類』。ははは！この世界に来たばかりの新人に気づかされるとは、俺もまだ半人前なのかもしれんぞ師匠！）

「さあ来い！貴様らあ！」

　龍が決意を固めてウィビシと対峙してるとき、アリスはというと…。

「……分からん！」

　行き詰っていた。

（治癒魔法が発動したのは良いけどその先が分からん！普通こういうのって発動したら自動的にやってくれるパターンじゃないの！？てかさっきから周りの円柱から粒子が出てきて大きくなってくんだけど…）

　裕也の少し上で集まっていく粒子は少しずつ塊になっていった。その粒子はアリスの杖の光の動きに合わせてゆらゆら浮かんでいる。

　その動きをみて、何かに気づく。

（……いやー、まさかね。そんなゲームみたいなやり方で出来んの？ははは…いやー）

　アリスは試に杖の光を裕也のぱっくり割れた傷口に当ててみた。

　すると、塊が崩れ、粒子が杖の光を通して裕也の体内に傷口から侵入していった。

「…まじかー」

（そういうパターンかー、まあこれはこれで面白い。ん？よく分からんけど、出血が止まった気がする？気のせい？）

　アリスの治癒魔法が功を奏したのだろう、出血が少しずつ止まっていくのが確認できた。しかも、あれだけ広がっていた傷口がゆっくりではあるがふさがっていくのが分かる。

「よ、よかったー、裕也さんも見た感じ呼吸してるっぽいし、あとは粒子を流し込んでいくだけ…っ！」

　安心しかけた時であった。急に倦怠感に襲われ始めたのである。体も脱力していく。眠くないはずなのに瞼も重くなってきていた。

（うっそ！すごい勢いで体から力が抜けてく！まさか、第四治癒魔法の第四って消費する魔素？が多いから第四なの？ま、まあ、じゃなかったらいちいち第何って区分けする必要もないか。でもまずい。まだ治りきってない！持って！私の魔素！）

　アリスの尽力によって裕也の傷の半分以上が治ってはいた。しかし、ここで魔法が途切れれば塞がりきれてない傷口からまた出血しだすだろう。治癒魔法を使う前の出血量と合わせたら確実に裕也は死に至ってしまうだろう。そうなればアリスの努力は水の泡である。

「はあ、はあ、はあ」

（なんでもいい、あとちょっとだから！なにか眠気というかこの怠さを無くすもの…ほっぺでもつねってみる？）

　アリスは自分の体のいたるところをつねった、躊躇なく。しかし一瞬の痛みで、気だるさは一瞬和らいだものの、依然としてまた気だるさが勝ってしまう。

（やばい、まじやばい。たぶんほんの後数分だよ？でも持ちそうにない…。何か、何か…ん？）

　魔法に集中しながら必死にあたりを見渡す。すると、光の円柱、魔法陣の数センチ外側、恐らく龍がバッグから探し物をしてる時に飛んできたのだろう、果物ナイフが刃を剥きだしにして落ちていた。

「……」

　本来なら、さすがに選択肢として入れないであろうそれを迷うことなく取ると、すぐさま自分の足のふとももに切っ先を向ける。

「うおりゃあああ！」

　そして、思いっきりナイフをふとももに刺そうとした。しかし、やはり本能なのだろうか。寸でのところでスピードを緩めた。だが、勢いには勝てずに切っ先はアリスのふとももに数ミリ刺さった。サクッと。

「うぎゃあああああ！」

　それでもつねるよりは十二分も痛いのは事実である。痛みで魔法が消えかかった、杖の先の光が少しだけ弱くなったのである。

「うぐ！ううううう！た、耐えろォォォ！」

　もはや、魔法の発動による脱力になのかナイフの痛みなのか分からなくなったが、それでも痛みの我慢と魔法の集中で脱力をさほど感じなくなってきた気がしていた（本当に気がするだけである）。

（耐えろ！耐えるんだ私！もう意識はないかもだけど裕也さんの痛みに比べたら私のなんて蚊に刺されたレベルだろ！？だから耐えろ！主人公になるんだろ！？多少の痛みなんぞ我慢して見せろ！主人公ならこれくらいでへこたれるな！）

　アリスの我慢の甲斐があったようである。傷は完全に塞がり出血も止まった。痕も残っていない。先ほどまで非常に荒い呼吸であった裕也も少しずつゆっくりとした普通の呼吸に戻っていった。

「ふふふ、やったぁぁ、さすが私…これでこそ主人公ぉぉぉ……」

　裕也が完治するのを確認したアリスはそのまま地面に倒れこんだ。そしてゆっくりと呼吸をしながら眠り込んだ。気絶したのである。

　魔法陣はアリスが眠り、杖から光が消えると光の円柱とともに静かに消えていった。

　その頃、ウィビシと戦っていた龍の目の前にはウィビシの色んな死体がごろごろと転がっていた。真っ黒に焦げた死体、胴体から真っ二つに割られた死体、何故かびしょ濡れの死体など。

　十数匹いたウィビシももう両手で数えられるまでに減っていた。

（…おや？円柱が消えた？治療は終わったと捉えて良いのか？っていうか、アリスさんまで倒れてらっしゃる。まあ一人で第四を使ったんだ、さぞかし魔素を使ったんだろう）

「さあ！貴様らここで撤退する気は……まあないわな。最初の二、三匹で撤退しない辺りで察しはついていたさ。こっちはまだまだ大量に体力余ってんだ、ちゃっちゃとやっちまおう…ぜ？」

　一瞬、明日香が車を飛ばした方角、援軍が来るであろう方角……の遠い森の中から何かが光を反射したのが分かった。

　龍はにやりと笑う。そしておもむろに煙管を取り出し、タバコを詰めて火を付けた。そして、一口含むと、吐き出した。

　そして杖を天に向ける。すると杖の先にゴルフボール大の魔素球が出現する

「ピロテクーノ《赤き花火よ》」

　魔素球は赤く染まり天に向かって飛んでいく。数秒後、飛んでいく球体は音を伴い、真っ赤な花火を咲かせた。その花火の意味するものを知らないウィビシは何故かまた一匹だけ飛び掛かる。

「残念ながら詰みだ、意味わかるか？お前らの負けって意味だよ。もう素直に引き下がりゃあ良いものを、これ以上食って掛かるんなら…」

　ウィビシの飛び掛かりに対し、今度は何もしない。しかし、ウィビシの攻撃は当たらなかった。それどころか、どこからともなく飛んできた一発の銃弾がウィビシの脳天を直撃、龍のそばで墜落し絶命した。その数秒後に当たりに銃声が轟く。

「こわーいお兄さん達が、物騒なもんぶら下げて皆殺しに来るぜ？」

　龍は着ていたローブを脱ぎ捨てた（もちろん後で拾う）。腰の後ろに取り付けていた大きめの巾着袋のひもを緩め、口を開ける。すると中から一本の箒を取り出した。

　それに腰掛ける形で乗ると、浮遊し上空に飛んでいった。

　標的が居なくなったと認識したウィビシは家の前に倒れてる裕也とアリスに目をつけて襲いかかろうとした。

　しかし、もう全て遅かった。

　上空から見ていた龍はまた笑う。

「ふふふ、だから言ったじゃないか、詰みだって。もう全て遅いんだよ、すべてな。皆仲良くあの世行きだ」

　次にウィビシを襲ったのは一発ではない。数発、いや何十発もの銃弾が銃声とともにウィビシを襲った。そのほとんどがウィビシを捉え、数秒後には動かなくなる。

　龍は撃たれていくウィビシを眺めながら、ゆっくりとアリスの方へ向かって行く。アリスの傍に降下すると、倒れているアリスの傍に魔導書と杖、ナイフが落ちていた。

「なるほどね、魔導書使ったわけか。なら呪文がわかるか、だがそれでは説明がつかんな」

（問題は何故こいつが聖霊魔法を使えたのかだ、こればかりは呪文見たから唱えてみたで済まない…。もしかしてこれがこいつの【ユニーク】か？それなら説明は着く。しかし、それだとまた一つ問題が生まれるな…）

「まあそれは後々考えるとして、今解決すべき問題は…」

　龍は思いっきり肩を落とす。

「あいつらになんて説明するか。明日香さんの様子みりゃあ確実に裕也死んだと思われてるだろうし、まあ現に今も死んだようにぐっすり眠ってらっしゃるが。援護に来たら裕也治ってました？確実に質問攻めされるぞ？今の所アリスのユニークの事は伏せときたいな……国家機密レベルの情報になってるし……ってか、なんでこんなに静かなんだ？」

　龍が辺りを見渡すともうウィビシは全員仲良く鉛玉を体に受けて永眠していた。光が反射した方角からは何台もの軍用車が列をなしてこっちに向かってくる。

「…はえー、さっすがー。……よし決めた」

　列をなしていた車の一台が龍の方に向かって来る、それ以外の車は永眠しているウィビシに向かっていった。そして車が龍の近くで止まると中から戦闘服を着た自衛官が降りてきた。しかしその顔はどこか呆れているように見える。

「おー、冴島くん、早かったね。もう少しかかるかと思ったんだが」

　冴島は深いため息を漏らした。

「…はあ、あのですね龍殿。今一応他の部隊と緊急出動の任務中です。いつもなら構いませんけど、今はできれば階級で呼んでくれません？冴島一尉と…」

「かたっくるしいのはどうも好かん。それにいつも言ってるだろ？ほかの人はどうかは知らんが、龍さんで良いって。君ぐらいだぞ？殿とかつけてるの。だから龍さんで頼む、てか来るの早くないか？」

「そりゃあ、今朝から、桜木さんとも電話がつながりませんし、龍ど…龍さんとも無線が繋がらないんですもん。何か異常事態があったのかと思うでしょ？一応必要があったら出動できるように三穂さんが林さんに頼んで小隊規模ではありますが編成済みだったんですよ。うちぐらいなものですよ、上からの出撃命令無しで編成できるの」

「ああ、そういうことか。だから異様に早かったのか、てかそうじゃなきゃあの部隊を俺の特例で作った意味がない、ただでさえ事が起こって部隊編成するの糞時間かかるんだから」

「あと、私たちに気づいたのならさっさと退避してくださいよ。緊急出動で、小銃しか持ってきてないんですよ！しかも普段は火器厳禁の場所での戦闘なんですから、迫撃砲とかも持ってこれないし、緊急戦闘事案の赤色花火上げてくれないとこっちは小銃撃てないの知ってますよね！？合図の反射板見た瞬間花火上げたと思ったら優雅に煙管吸い出すし。もう少しウィビシの攻撃が早かったら間に合いませんでした！」

「まあ俺死なないし、そん時はそん時で君たちが対処すりゃあいいだけの話だ」

「そうなると、処理の仕方が変わるんで面倒なんです！…はあ、もういいです。ところで」

「ん？なに？」

「…その…桜木さんは？」

　冴島は暗い顔になり裕也の事を聞いた。

「あ、えーと…そこだな」

　龍は裕也を指差す。冴島は恐らく裕也に手を合わせるつもりだろうと龍は思った。

（……まじでどうするかな、仕方ないけどこんな顔されたらますます説明しずらい）

「……あの…龍さん？」

　冴島が神妙な顔つきになる。

「……うーん、なんだい？」

「桜木さんの奥様の話では肩から胸にかけてかなりの重傷でもう命はないと、我々が到着するまでウィビシに体を持ってかれないように龍さんが守ってくれるという話で来たんですが…」

（ちゃんと明日香さんには俺の意図が伝わってたのね、よかった！…うん、そこじゃないな）

「冴島君」

　龍は冴島を立たせると、両手で強く冴島の肩を掴んだ。

「っ！な、なんでしょう？」

「いいか？今からいう事を一言一句しっかり明日香さんと上に伝えるんだ。俺は裕也の傷を見てもう駄目だと感じた。そこで体の方を守るほうを優先した。しかし！その時だ、気が付いたらどこからともなく四人の聖霊魔導士が突然現れて裕也をすぐに治癒してすぐに消えてしまった。俺とそこの少女、新しい転生者だ。名はアリス。その聖霊魔導士が治癒している間にウィビシを近づけさせないために必死に戦った。そして、治癒が終わるとまたすぐにどこかへ立ち去ってしまった。お礼を言う暇も無しにだ。そしてアリスはその戦いの疲れか魔素切れだろうぐっすり眠っている。これが事の顛末だ……って聞いてるかい？」

　冴島は恐らく話の半分ぐらいから嘘くさいと表情に出るレベルの顔をしていた。

「……嘘ですよね？」

「え？いや？俺は真実を述べているよ」

「そんなに話せない事なんですか？我々にも？特に我が部隊でも？」

　龍の目が泳ぎ始める。

「………すまない、まだ確証がとれないんだ。仮に俺の仮説が正しい場合、今の所話せる人間が居ない」

「そんなにヤバいんですか？」

「真面目に最重要国家機密レベルで」

「…はあ、そうですか。龍さんがそうおっしゃるならそうなんでしょう。三穂さんと奥さんにはそう言っておきます」

「助かる。もし上から何か言われても俺がそう言ったと伝えておいてくれ」

「もちろんです。じゃあとりあえず先に門まで行っておいてください、車は余分に一台持って来たので。桜木さんは一応アンビも持ってきたのでそれで送りますね」

　龍は腕を組み少し考えた。

「分かった。裕也は念のため、門で明日香さんと里香ちゃんを乗せて病院まで頼むよ。俺たちは今日の所は近くのホテルに一泊する」

「分かりました。ではそのように」

　数分後、一台の車が用意された。

　そして、帰る準備が始まる。大多数の隊員はウィビシの死体処理に、冴島についていた隊員は裕也の搬送準備とアリスの車への積み込み作業に（途中、アリスのふとももから血が出てると軽く騒ぎになったりもしたが）。その間龍は自分のバッグの中身が散乱してるのにここでようやく気づき一人さびしく後片付けをしていた。

　そして、救急搬送、龍とアリスの出発の準備が整うと、車はゆっくりと走り出す。

「では、出発します」

「ああ」

（…ふう、かなり長い一日に感じたな。……だが、これから先はもっと忙しくなりそうだ。【アリス】はこの先、この国、いや、この世界を動かす存在になるかもしれんし、俺の仮説が正しければ日本やプロソスだけじゃないすべての国…いや…【闇の勢力】からも狙われる恐れがある。どうするか……もう選択肢は一つしかないな。別に考えるのを放棄したわけではない、これが俺の考える最高の選択肢というだけだ。アリスを俺の手元に置き、俺が出来る限りのことを教える。アイツを倒すための最強の魔法使い、いや魔女？に育てる。それなら大義名分が恐らく必要だな…弟子なら良いだろう、周りが持てとうるさいし、なにしろ色々と都合がいい。それにもし仮説が正しいのなら、アイツを倒す鍵になるはずだ）

　龍は自然と自分の胸元を触る。そこには首からかけられたネックレスのようなもの、しかし先端についているのはダイヤ等の装飾ではなく。小さなガラスの筒だった。その中身は木の破片のようなもの。

（【闇の女王・ファナカス】。お前を今度こそ殺す鍵に！）

　自身を闇の魔法による呪いによって不老不死にした敵、そして自分の師匠を殺した敵を今度こそ殺せるかもしれない鍵を手に入れたと思った龍は白目を向いて気絶しているアリスと共にとりあえず横浜のホテルへ直行するのだった。