第149話 彼女のわがままは何でも聞いてしまう。

「暇だ。構え」と、目で僕に訴えかける彼女。うーん、今は手が離せないんだけどな……。少し迷って作業の続きをすると、僕の膝の上に彼女が乗ってきた。軽く伸びをした彼女は、そのまま膝の上で丸くなり、やがて眠ってしまった。……かわいいからいいか。諦めた僕は、揺れる彼女の尻尾を見て苦笑する。

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