応援コメント

第99話 ぽかぽか温かい膝とほんの少しの痺れ」への応援コメント

  • しばらくすると僕の右腕が急に重くなった。
    ああ、彼女、今度は腕枕をご所望かな。
    僕は彼女の無邪気な寝顔を眺め、そこでハッとする。
    恐る恐る彼女の方を見る。さっきから隣に寝ている方を――居る。
    さっきまでと同じように。
    そうなるともう、腕枕をしているはずの反対側を見るのが怖い。
    というよりまだ膝に彼女の頭が乗っている感触も消えないまま。
    そのとき、頭の上から僕を覗き込む、彼女の優しい笑顔。

    作者からの返信

    「君も寝なよ」と僕の顔を覗き込んで笑う彼女。「君も寝なよ」と僕の膝の上からと彼女の声が聞こえる。「君も寝なよ」「君も寝なよ」僕の右側からも左側からも、彼女の声が聞こえる。
    「君も寝なよ」
    ──僕のお腹の中からも、聞こえる。