第37話 バスの中で予定決め

旅館から外町通りへはバスに乗って数分の距離だ、旅館から一番近いバス停に向かって歩く

都会とは違うな‥

近くに大きな山があり、道の隣には川が流れている

のどかでいい場所だ


「先輩、待ちましたよ」

バス停に着くと、先に行っていたのか繁がベンチに座っていた

繁とはここで待ち合わせをして、それで一緒に行くつもりだった

「早くない?」

こちらも荷物などを置いただけですぐに来た、それなのに繁が先にいたんだ

「走ってきましたからね」

微笑みながら答える繁は可愛らしかった

「あと何分?」

「もうすぐですよ」

言われたとおり、バス停に着いてそんなに待たずにバスは来た


バスの中は空いていた、俺達は乗り場の近くの椅子に座った

降りるバス停は5つ先のバス停なので、少し時間がある

「昼どこで食べる?」

今は11時、もうすぐでお昼時だ、どこで食べるか決めておいたほうがよいだろう

「私は‥」

繁が悩んでいた、俺はどこで食べてもいいので、繁が決めるまで待つことにした

バスが2つ目のバス停に着いてすぐのころ、繁はどこで食べるかを決めた

「こことかどうですか?」

繁はパンフレットに書かれている美味しそうな蕎麦屋を指差した

「じゃあ、そこにしよう」


そのとき、スマホにメールが来た、そのメールを確認する

メールは翔からのものだった


師匠がいませんが、任務を一人でこなしています

師匠の戦いを見たかったですが、その思いを今振り切っています

師匠も親善試合頑張ってください


翔は今一人で任務にあたっている、仕方ないのだが、労うためにお土産を買って帰ろう

そう思った


バスは移動を続け、見える景色はだいぶ和風なものになっていった

「次は、外町通り〜」

アナウンスが聞こえた、停止ボタンを押した

財布からバスの運賃を取り出す

バスは外町通りに着いた、運賃を払って二人は降りた

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