第35話 バスの中は眠りやすすぎる

「全員揃ったか?」

顧問の先生が聞く、俺はここにいるバスケ部の人数を数え、

「はい、全員います」

そう伝えた


今日はバスケ部親善試合の前日

中学校前に止まっているバスに乗り込む少し前である

このバスで隣の長野県に行き、今日は長野県で観光などをして終わる

明日は親善試合を行い、その後帰る予定だ


「よし、皆乗れ」

バスにバスケ部全員が乗り込んだ、そしてバスは長野県に向けて出発した

俺は長野県での観光で行く場所などをパンフレットを広げて見ていた

「先輩、どこに行きますか?」

隣から話しかけてきたのは繁だ、彼女も同じバスケ部員である

バスの座席はくじで決められた、そのため学年や性別など関係ない座席となっている


「ここ行こうかなと思っている」

パンフレットの「外村通り」を指差して答えた

「ここには、古い町並みが残されているらしいから」

古い町並みには少し興味がある、そこには様々な店があり、いろいろな店を回るだけでも楽しめるだろう

それに、翔や愛香に渡すお土産となる良いものがたくさんある

「私も、一緒に行ってもいいですか?」

「いいぞ」

特に断る理由もない、一緒に行って駄目なことにはならない

それに、一人で回るより二人で回ったほうが話しながらで楽しそうだ


「そういえば‥」

ふと思い出した、この前の七不思議のことを

繁が大量の魔族を凍らしたこと

普通の人なら無理だ、どういうことなのだろう

「この前学校の異世界で大量の魔族を凍らしたのってどうやったんだ?」

気になって聞いてみることにした、しかし

「‥‥‥zzz」

その本人の繁はすでに寝てしまっていた、バスの中ってなんでこんなに眠ってしまうのだろう


繁が寝てしまった、後ろの方を見渡すと、殆どの人がすでに寝てしまっていた

このまま起きていても何もない、そう思って、このまま眠ってしまうことにした

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